「新しい事業をしたい」「大きな事業を担当したい」と思ったとき、「起業」しなくても、いま働いている会社(企業)の中で、自己成長感を得ながら目標に近づく方法があります。それは「起業家マインドをもって仕事をする」ことです。志があり、切り開く力があり、チャレンジする人のたとえを「起業家」と読んでいます。「起業家」も、すばらしいビジネスモデルだけでうまくいく時代は終わりました。「最速」か「最高」を実現するプロフェッショナルでないと勝てないのです。プロフェッショナルが持つべき覚悟、やるべき事、成果へのこだわりなどを解説。また会社というリソースを使ってこそできることや価値もあります。異動、出向、撤退業務など、転機を作るためのチャンスの掴み方も、実際の状況例で説明します。本書では、アントレプレパートナーシップ(起業家精神)への理解を深めるため、著名人の格言を多数引用しています。
起業家のように企業で働く
- 著者:小杉俊哉
- 定価:1518円(本体1380円+税10%)
- 発行日:2013/10/16
- ISBN:9784844373292
- ページ数:224ページ
- サイズ:188×128(mm)
- 発行:クロスメディア・パブリッシング
- 発売:インプレスコミュニケーションズ
企業で働くにも「起業家」マインドは必要な時代!
目次
はじめに
Chapter1 志をもつ
(1)出世しなくてもいい:でも目標を持とうとしなければ、いつまでたっても自分が思うような働き方は出来ない
(2)言われたことをやるだけで終わらない:人と同じこと、今までと同じことをやっていたら、要らない人材になってしまう
(3)上司のポジションのイメージを持って働く:事業責任者、あるいは少なくとも二つ上の上司の視座を持つ
(4)自分がどうなりたいかよりも大切なこと:組織を使って世の中で何を成し遂げたいのか、貢献したいのかを考える
Chapter2 起業家のように仕事をするうえでやるべきこと
(1)ビジョンを持つ:企業のビジョンと個人のそれとの接点を作る—ビジョンの重なりを持つと自律的に動くようになる
(2)ビジネスプランとは何か:素晴らしいアイデアや技術があれば上手く行く時代は終わった~柔軟性と文殊の知恵を利用する
(3)プロフェッショナルとして仕事をする覚悟を持つ:成果に拘る、人に依存しない、環境のせいにしない
(4)自身がどれだけの価値を生むか:「投資家」からの評価を常に意識する
(5)リーダーシップを発揮する
(6)腹を括る:「いつでも辞められる」と思っていれば環境に左右されない
Chapter3 大きな仕事は企業でこそできる
(1)会社でやる意味を常に意識する:一人でやった方が経済的価値を生むことを会社でやる必要はない
(2)会社のリソースを使い倒す:会社のビジョンと個人のビジョンを重ね合わせるとうまくいく
(3)社内外のネットワークを作る:社内外のリソースを上手に活用
(4)チームを最大限活用する:他者を支援し、育てることが自分の成長に繋がる
Chapter4 転機をつくる
(1)社内で「起業」「転職」できるのが企業にいる最大のメリット
(2)新規事業に手を上げる:社内で起業出来るチャンスを逃す手はない
(3)難易度の高い仕事を引き受ける:リスクを取る
(4)傍流の仕事が君を成長させる:優秀な人材がいないから成長できる
(5)出向は成長のチャンス:ダイバーシティー環境をどれだけ経験出来るかが鍵
(6)敢えて畑違いの部門を希望する:常に自分の強み、差別化を意識する
(7)海外業務研修や留学のチャンスは積極的に利用する:会社のお金を使って勉強させてもらえるほどありがたいことはない
Chapter5 企業内で勝っていくためのスキル
(1)「最速」か「最高」でないと勝てない
(2)常に市場価値を意識する:他社、別業界の人をライバルにする
(3)上司と喧嘩しない:うまく付き合う方法はある
(4)アサーション:意見を持ち主張する仕方を練習する
(5)表現力:言えば良いというものではない
(6)影響力:どうやって及ぼすかの仕組みを知る
(7)存在:一目、二目置かれるために必要なこと
(8)社内政治:意識しつつ、それに巻き込まれない
(9)チャレンジ:挑戦をし続けることでしか成長はない
(10)学習:素直さ、柔軟性があればいつからでも、いつまででも伸びる
おわりに そうやって来た君はどこでも活躍出来る