著者は、税理士歴30 年、1000 社を超える融資案件をまとめてきたプロ中のプロ。本書は、これまでに担当した融資事例を組み合わせ、融資を断られてしまった架空の経営者F氏(FICTIONのF)が再び融資を申し込むまでの流れを、順番に紹介しています。読みながら実践すれば、経営が変わること間違いなし。「会社をさらに大きくしたい」「窮地を脱したい」など、経営者の希望や不安を解決する一冊です。
イチからお金を借りるときに読む本
- 著者:匹野房子
- 定価:1628円(本体1480円+税10%)
- 発行日:2013/11/13
- ISBN:9784844373339
- ページ数:208ページ
- サイズ:四六判(mm)
- 発行:クロスメディア・パブリッシング
- 発売:インプレスコミュニケーションズ
はじめて銀行に融資をお願いする、新米ベンチャー経営者 資金繰りに頭を悩ます多くの経営者のために作りました。
目次
【もくじ】
はじめに
第1章 何はともあれ、日商簿記3級を取得しなさい
なぜ「経営者」が簿記の勉強をしなければならないのか
簿記は経営における言語のようなもの
会社の命運を他人に預けていいのですか?
Column1 創業者がお金を借りるには?
第2章 汚れた決算書を見直しなさい
経理は心臓、金は血液
財務諸表から見えてくること
経理は会社の健康診断
第3章 融資が通らないよくある理由とその対処法
金融機関が目を凝らす9つの項目
①売上・利益の大幅な減少
②貸付金が多すぎる
③仮払金が多すぎる
④強引に前払いや繰延資産扱いにしている
⑤創立費・開業費の処理が間違っている
⑥借入金が減っていない
⑦役員報酬の額が低い
⑧売掛金が増えている
⑨粗利が低下している
第4章 融資を引き出す決算書を作る
会社が変わったことを決算書で示す
税理士の処遇を考える
傷つくことを恐れない経営者になりなさい
決算の準備は余裕を持って
column2 命より重い借金などない
第5章 「どこから」「いつ」「いくら」融資してもらうか
金融機関を決めるときの4つのポイント
①既に付き合いのある金融機関
②会社の本店と近い
③担当者の能力が高い
④金融機関の種類 都市銀行/地方銀行/信用金庫・信用組合/政府系金融機関
融資を申し込むのにいい「タイミング」がある!?
“適切”な融資額を割り出す
column3 突然の契約解除
第6章 融資に必要な書類を用意する
第一印象は「決算書」で決まる
「何に使うか」。明確な意思を示す
ここは聞きの一手。担当者の求めには従順に
冷静な事業計画書を作り、情熱を持って伝える
信用保証協会を利用する
プロパー融資の可能性
第7章 好かれる社長・会社になりなさい
全方位への誠実さが融資の成否を左右する
安定感のある会社になる
物欲しげな態度を表に出さないこと
column4 プライドの高い女性経営者
第8章 新たな収益源として、不動産融資を受ける
ニーズの高い不動産融資
不動産投資は「任せられる」ビジネス
自己資金がなくても可能
事業融資より不動産融資が有利な理由
明確な意思とは明確な物件
物件選びのコツは、常識に囚われないこと
積算評価が担保になる
結局最後は人ありき。見抜く目をもちなさい
おわりに