本書は、ドナルド・トランプ本人や関係者への徹底的なインタビューと独自取材を元に、
ピュリッツァー賞授賞ジャーナリストのマイケル・ダントニオが3年をかけて書き上げ、
「ニューヨーク・タイムズ」ほか欧米メディアで絶賛された本格ノンフィクションです。
▼ 著名メディアによる書評
◎ ニューヨーク・タイムズ
「見事なまでに直截で公正な内容にもかかわらず、トランプの息の根を止める評伝だ」
◎ ワシントン・ポスト
「トランプが何者であるのか、小気味よく痛快に知ることができる一冊」
◎ USAトゥデイ
「彼の勝利への欲望、熱狂、飽くなきメディア戦略、ビジネスパーソンとしての横顔まで、
精緻かつフェアにまとめられている」
◎ フィナンシャル・タイムズ(英国)
「丁寧な取材、客観的な記述、絶妙のタイミング! 」
▼ なぜ大統領候補にまで上り詰められたのか
人種・労働問題や政策、外交から、メディア、ビジネス、セレブのゴシップまで、
常に物議を醸す発言で知られるドナルド・トランプ。
彼はどうしてそんな発言を続けながら、共和党大統領候補にまで上り詰めたのか?
その理由は、トランプがビジネスやメディアの世界でのし上がってきた過去にあります。
著者は「彼ほど、長きにわたり有名であり続けている財界人はほかにいない。
ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズ、ウォーレン・バフェットでさえもだ」と語っています。
▼ トランプを知ることは、つまり現代アメリカの問題を知ること
トランプは、その交渉術や財力はもちろん、人々のイメージや不安、恐怖、
メディアパワーなど、あらゆる要素、そしてアメリカの抱えるあらゆるグレーな部分を、
絶妙に利用しながら、良くも悪くも注目を集め続けてきました。
この本で、トランプの生きてきた道筋、ビジネス手腕や政治的な駆け引き、
メディア戦略をたどっていくこと――。
それはつまり、格差や貧困、ポピュリズム、いまだに残る人種差別、
抜け穴の多い補助金や破産制度と、抜け穴の利用を半ば是とする商習慣、
「アメリカンドリーム」と言いながら金持ち有利な各種制度など、
「現代のアメリカが抱える矛盾や不安、問題点」を知ることでもあるのです。
本書の解説には、アメリカ文化・政治に関するトップクラスの研究者であり、
『アフター・アメリカ』『アメリカン・デモクラシーの逆説』の著者としても知られる、
慶応義塾大学SFC教授の渡辺靖氏を迎え、特に共和党の伝統的立場や思惑など、
米国の政治史の大きな流れの面からも解説を加えていただきました。
トランプの地元紙である「ニューヨーク・タイムズ」のほか、各紙誌で絶賛された、
入魂のノンフィクション、ぜひお楽しみください。