答えのない時代に、あなたは何を拠り所にビジネスをしているだろうか。システムが壊れ、常識が通用しない今こそ、「全体を見て動かす力」が問われている。本書は、元商社マンで米IITデザインスクール出身の著者が提唱する“システムのデザイン”という新しい経営思考。部分最適を超え、ビジネス・社会・組織を「構造」から再設計する。戦略思考とデザイン思考をつなぐ、次世代リーダー必読の一冊。
答えのない時代に、あなたは何を拠り所にビジネスをしているだろうか。システムが壊れ、常識が通用しない今こそ、「全体を見て動かす力」が問われている。本書は、元商社マンで米IITデザインスクール出身の著者が提唱する“システムのデザイン”という新しい経営思考。部分最適を超え、ビジネス・社会・組織を「構造」から再設計する。戦略思考とデザイン思考をつなぐ、次世代リーダー必読の一冊。

目次
システムの横軸と縦軸の交差点
システムとは、デザインとは
複雑性全盛の時代の生存戦略
デザインすべきはシステムではなく、システムのインフラ
永遠に解消されない意図とインフラの変化速度のズレ
今までのシステムの設計図
これからのシステムの設計意図
永遠のズレを社会インフラのリデザインで解消する
システムのデザインの可能性:「メンタルヘルスとまち」プロジェクトの事例
デザインは進化する:デザイン思考を超えて
システムの全体最適へ
システムのデザインを始めるための「3つのレンズ」
レンズ①「森羅万象のレンズ」
レンズ②「相互作用のレンズ」
レンズ③「入れ子構造のレンズ」
この章の学びのポイント(まとめ)
「システムのデザイン」プロセスの全体像
循環するシステムのデザインプロセス
4大思考法の応用としてのシステムデザイン
冒険のための装備と成功の方程式
Step1 システムのエージェント(登場人物)を捉える
【思考法】エージェント
【メソッド】「システムのデザイン」リサーチ
【マインドセット】保留する、浸る
Step2 エージェント間の「関係」を把握するとはどういうことか?
【思考法】親和性と因果関係
【メソッド】親和性→因果関係
【マインドセット】見えないものを見る
Step3 エージェント間の関係性を包含する、システム全体の基本構造とは何か?
【思考法】マルチレベルデザイン(マクロ、メゾ、ミクロ)
【メソッド】システムダイナミックスマップ、インフラの解剖図
Step4 課題を再生産する「アーキタイプ」を見つける
【思考法】アーキタイプ思考
【メソッド】ボトルネック、ドライバー
【マインドセット】鷹の目で俯瞰する
この章の学びのポイント(まとめ)
システムのデザインのキャズム(溝)
崖を越えるもの
ビジョンが均衡を突破する
Step5 新たなシステムの意図をデザインする
【思考法】ビジョン
【メソッド】意図のデザインワーク集
【マインドセット】ヒトらしく
Step6 問いに答える新たなアーキタイプを構想する
【思考法・メソッド】アーキタイプ
Step7 アーキタイプを機能させる介入策(フィーチャー・機能)をデザインする
【思考法】統合思考
【メソッド】フィーチャーデザインフレーム集
【マインドセット】統合する
Step8 変化をムーブメントに仕立て上げる
【思考法】ムーブメント
【メソッド】ムーブメントデザイン
この章の学びのポイント(まとめ)
イノベーション戦略としての「世界線のデザイン」
新たなパブリックイノベーションとしての「社会性と経済性のマッシュアップ」
新たなファイナンス戦略としての「システムチェンジ投資」
新たなリーダーシップ戦略としての「複雑性の戦略的オーケストレーター/共創型リーダーシップ」
この章の学びのポイント(まとめ)
Case1 「メンタルヘルスとまち」プロジェクト
Case2 「水素技術の社会実装」プロジェクト
Case3 「精神・発達障害者の就労」プロジェクト
Case4 「北海道大学キャンパスビジョンワークショップ」プロジェクト
Case5 「ダイヤル911のリデザイン」プロジェクト