本書では保育・育児関連の社会課題をDX(デジタル・トランスフォーメーション)によって
解決することを目指す“Childcare-Tech”領域のスタートアップ・ユニファが、
「未来の保育施設の在り方」を保育学の専門家の方々、
また保育の実践者である保育施設運営者の方々と共に考える。
保育施設の未来地図
- 著者:土岐泰之/ユニファ株式会社
- 定価:1628円(本体1480円+税10%)
- 発行日:2022/2/21
- ISBN:9784295406518
- ページ数:288ページ
- サイズ:188×130(mm)
- 発行:クロスメディア・パブリッシング
- 発売:インプレス
保育施設も「選ばれる」時代へ
目次
はじめに─みんなが幸せになる「理想の園」とはなんだろう
第1章 現代の子どもたちと保育
社会の変化と今、保育に求められていること
「保育」と「保育施設」の現状・あるべき姿を考える
「学びを育てる」 汐見稔幸
未来を生きる子どもたちに本当に必要な教育
いじめ、不登校、学級崩壊が問題化した80年代
いまの教育につながる「生きる力」の提案
「確かな学力」「豊かな人間性」「健康と体力」
現在の「21世紀型の新しい知性」
点数化できない「非認知能力」の重要性
非認知能力を得る機会を失っている日本の子どもたち
乳幼児期に育みたい力
保育の現場にどう反映させていくか
一人ひとりに応答する保育
子どもの探求を応援するために
可能性を引き出し、人として豊かに育てる営み
なぜ保育施設と家庭は協力すべきなのか
「共育」「響育」「協育」の「きょういく」
子どもたちの姿を伝える
子どもたちの育ちを喜び合う
幼児教育・保育を取り巻く環境変化と保育施設 無藤隆
ポスト待機児童時代の保育施設の在り方と、幼保小接続の鍵となる「10の姿」
保育の質の向上におけるコラボレーションの重要性
発達段階の異なる教育施設をスムーズに接続させる2つの「連続性」
幼保・小接続のポイントとなる「10の姿」と交流活動
小学校の側から見た幼児教育・保育
「10の姿」を充実させるために必要な視点
小学校で子どもが資質・能力を発揮できる環境を用意する
「保育の質」を高める保育ドキュメンテーションの可能性 大豆生田啓友
往還型研修、自己評価ガイドライン等保育の質を高めていくために必要なこと
保育の「質」が注目される時代
保育の質につながる職員間の連携
自己評価ガイドラインで振り返る「自分たちの保育」
保育をもっと楽しくするサイクル
自己評価と保育ドキュメンテーション
「何を撮ったらいいかわからない」のはなぜか
保育ドキュメンテーションは「対話」を育む
園外の力を借りる往還型研修
保育にテクノロジーも活用する
column:1 共働き世帯の増加と女性の就業率の高まり、保育利用率の推移
第2章 いっしょに悩み、いっしょに考える
人にしかできない「保育」とい尊い仕事と具体的な動き・実践
これまでの保育、これからの保育
保育という尊い仕事と保育者の価値 石田雅一
幼児期の教育が子どもの人生にもたらす価値─多様な子どもたちをどう伸ばしていけるか 妹尾正教
地域の多様な人や機能とつながり、
共に歩む「子ども中心の街づくり」の進め方 柿沼平太郎
column:2 世界の保育従事者 日本の保育従事者
第3章 「理想の保育」に伴走する
スマート保育園・幼稚園・こども園というひとつのアイデア
「スマート保育園・幼稚園・こども園」構想
心と時間のゆとりが「保育の質」を高めることにつながる
ICTの活用で園の力を高めていく─福岡市実証実験の取り組みと今後のスコープ
Case 社会福祉法人鐘の鳴る丘友の会認定こども園さくら
Case 学校法人真愛学院認定こども園真愛幼稚園
column:3 保育士不足と潜在保育士
第4章 子どもたちの未来をいっしょにつくるパートナーとして
保育施設のために、ユニファができること
数千の保育施設を見てきたユニファだから伝えられる、保育施設を取り巻く課題
園の意識改革
「保育者の思い」を見える化し、ベクトルを合わせる
人々の多様な「思い」が集まる場で、お互いに学び合う 渡部史朗
雑談を通じて理解を深める、職員の「好き」や「得意」を活かす 石田雅一
保育者と保護者の対話を生む
ドキュメンテーションの仕掛け 今津太陽
園の理念とリーダーの思いを職員に伝播させるために 村本あすか
現場の力を引き出す「保育者主体」の組織づくり 坂本喜一郎
自園の理想に近づくための「ゆとり」のつくり方と業務改善 堀昌浩
子ども、家族、保育者、地域・社会……
みんながもっと幸せになる保育施設をつくろう 戸巻聖
column:4 保育とSDGs
第5章 世界中の“家族”の幸せのために
ユニファで働く私たちの想い
よりよい園創りの伴走からその先の未来につなげる
保育施設運営者からユニファへ。保育の質の向上に伴走する
テクノロジーで家族の幸せに貢献する
営業としてお客さまに伴走する
長いあとがき─ユニファがこの世に生まれた理由
読者特典