出版実績
IoT、 DX 、第四次産業革命といった潮流が日本の製造業に変革を迫るなか、国内企業の多くは欧州・中国の企業に対して大きな遅れを取っている。高度経済成長期に形成された「大量生産・大量消費」というスローガンのもとに進み続ける日本企業が、「脱炭素」「 SDGs 」といった現在の世界基準の中で緩やかに衰退していく未来も近い。
しかしその一方で、日本だからこそ取り組める戦略も存在する。
本書では、
・日本の製造業の現状と、欧州・中国の製造業の先進性
・日本企業が目指すべき生産方式・利益獲得の変換法
・変革する上で、壁となる日本企業の構造的な課題、その打開策
などを盛り込み、日本の製造業への変革を提案する。
もくじ
はじめに
第1章 日本の製造業における6つのパラダイムシフト
□「シン・製造業」の潮流
日本の製造業における6つのパラダイムシフト
1. SXとGX
2. データの透明性が重要視される時代
3. Web3.0の世界
4. デジタルツインの世界
5. デジタル技術のリスキリング
6. 暗黙知の形式知化と共有の潮流
第2章 日本の製造業の現在地
□ 日本の製造業に今、何が起きているのか?
労働生産性の停滞
デジタル技術は労働生産性に寄与しないのか
バッドサイクル
自動車産業の動向
エレクトロニクス産業の動向
デジタルガバナンスコード
第3章 「シン・製造業」への4つのアプローチ
□「シン・製造業」とは
「シン・製造業」を構成する4つの要素
□「シン・製造業」のコーポレート戦略
非財務情報で企業価値を示す
非財務情報の透明性の担保に腐心せよ
「シン・製造業」としてあるべき組織とは
① 変革のための組織的な動機形成
② パーパス、ビジョン、バリューの明文化
③ 目標指標設計と透明性担保の仕組み構築
④ 意思決定プロセスの設計と社員の行動・育成指針の設計
⑤ インナーブランディングとアウターブランディング
□「シン・製造業」のバリューチェーン戦略
① 自社が保持する機能のコアとノンコアの見極め
② コア領域を最大化させるためのストーリーの構築
③ 人材シフトプランの構築
④ バリューチェーンの評価とシミュレーション
□「シン・製造業」の新規事業戦略
UXを捉える仕組みの確立
新価値空間の創出
UX情報を自社の製品・サービス開発に展開
「小さな世界」の構築
□「シン・製造業」のDX戦略
デジタルテクノロジーを活用し、DXし続けられる企業
第4章 製造業変革の潮流
□ 日本で起こり始めた「シン・製造業」の狼煙
① ファーストリテイリングの企業変革
② 味の素の企業変革
□ DX銘柄企業によるDX実践例
ブリヂストン
トプコン
アシックス
あとがき
誰にも負けない独自のノウハウ・技術をお持ちの経営者さまへ