出版実績

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社会・経済の本
一流飲食店のすごい戦略 1万1000軒以上食べ歩いた僕が見つけた、また行きたくなるお店の秘密

一流飲食店のすごい戦略 1万1000軒以上食べ歩いた僕が見つけた、また行きたくなるお店の秘密

  • 著者:見冨右衛門
  • 定価:1,848円(1,680円+税10%)
  • 発行日:2025年4月1日
  • ISBN:9784295410799
  • ページ数:256ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

S級店からB級グルメまで、
前澤友作氏の「食のブレーン」が
珠玉のお店の秘密を明かす

▼ 飲食店の舞台裏から、食にまつわるさまざまな教養まで

コロナ禍では、全国の飲食店が苦境に陥りました。
アフターコロナと言われる現在も「人件費の高騰」「人材不足」「食材の値上がり」など、飲食店を悩ませる問題は山積みの「受難の時代」なのです。

しかし、一方で独自性を活かし、常に予約が一瞬で埋まるお店、行列が途切れないお店も数多くあります。
そうしたトップクラスのお店は、見えない部分でいったいどんな工夫、どんな努力をしているのでしょうか

飲食業には、まだまだ「打てる手」がたくさんあります。
かつてない受難の時代を乗り越えるほど、飲食業は可能性に満ちている飲食業は、いわば「イノベーションの未開拓地」なのです。

人を惹き付け、お客様が引きも切らず訪れる繁盛店には、共通して「すごい戦略」があると語るのは、著者の見冨右衛門氏です。
見冨氏は、これまで実に1万1000軒以上のお店を食べ歩き、その記録を「ミトミえもん」名義でブログ「食べある記」として公開。
世界的な有名店・予約困難店から、街場のラーメン店や町中華、洋食店、居酒屋、立ち飲み店まで、さまざまなジャンルの店を独自の視点で取り上げ、また自らもレストランプロデューサー、飲食店経営者として活躍しています。

本書では、ZOZOTOWN創業者の前澤友作さんの「食のブレーン」も務める著者の、食に関する豊かな知識と鋭い分析、そして自身の飲食店経営の知見などを凝縮して初公開します。
「成功している飲食店」には、飲食業にとどまらない「ビジネスのヒント」がぎっしり詰まっています。
飲食店の舞台裏から、食にまつわるさまざまな教養まで、飲食店を経営している方だけでなく、食べるのが好きな方にも「美味しい一冊」です。

著者紹介

見冨右衛門

クリエイティブディレクター/レストランプロデューサー/グルメ活動家
株式会社はらぺこ代表。レストラン経営やプロデュースを中心に、クラフトビールや茶などの開発まで行う。また、グルメをコンテンツにした企業向けのソリューションビジネス(広告制作、コンテンツ開発、イベント等)を展開。さらに、ラジオや雑誌等のメディアで全国のグルメ情報を発信中。延べ1万1000軒を超える飲食店へ訪問し、そのすべての食事履歴をカレンダー方式で紹介するグルメサイト「食べある記」を運営。

目次

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はじめに

 

 

 

第1章 日本の飲食業はもっと成功できる

飲食業は「イノベーションの未開拓地」
「成功している飲食店」にはビジネスのヒントが詰まっている
なぜ私が飲食業を語るのか―見冨右衛門の恩返し
すごい「日本の外食文化」を衰退させたくない
食体験は「2時間の映画を観る」のと同じ
飲食業もどんどんプレゼンすべき時代
これからの飲食店の売りものは「2つの美味しさ」

 

第2章 お客様は「ストーリー」が大好物

結論!「東京一等地の商業施設に出店」が必ずしも成功しない理由
お客様は「情報」も食べている
・サスエ前田魚店/髙坂鶏/石司―「仕入先」という美味しい情報
・すし匠/チウネ―「系譜」という美味しい情報
・ぎをん 遠藤―実家すら美味しい情報になる
お客様の「口の端」に乗るプレゼンテーション
・くすのき 本店―「天ぷらは蒸し料理」、誰もが語りたくなるストーリー
・銀座 しのはら―滋賀の風景を描き出す「八寸」の秀逸さ
「料理のコンセプト」こそ王道のストーリー
・日本料理 たかむら―京料理ならぬ「江戸料理」を極めた唯一無二性
・カモシヤ クスモト―「醸す」をコンセプトに世界の料理を楽しませる
・ソーセ―名店のソース担当者だったシェフによる「ソースが主役の料理」
・トレイス―イノベーティブって何だろう
・湖里庵―江戸時代から続く老舗の7代目による「新しい鮒寿し料理」
料理人の人生そのものが「美味しい情報」になる
・鮨 めい乃―寿司の名店での修業に加え、ソムリエ資格ありの女性寿司職人
・鮨 三心―寿司職人としては異色の経歴が可能にした創作寿司
・渡辺料理店―料理はカジュアル、だけど高級フレンチの美味しさ
テロワール―「土地そのものを食べさせる」という最強ストーリー
・ペシコ―「里浜料理」で島原のテロワールを表現
・ヴィラ・アイーダ―店主の畑直送の野菜で「土地」を味わわせる
すべての「なぜ」に答える―ストーリーを1ミリもずらさないこと
・九九九―壁、柱、店内の構成、すべてに1つのストーリーを通わせる
コンセプトとは制約であり、制約が個性を先鋭化させる
・ウブ―「それはウブだろうか?」が合言葉
「情報がない」というのも「美味しい情報」になりうる
・メゼババ―「連絡先すら不明」「予約は数カ月待ち」に自ずと高まる期待
「2号店」の成功も1号店からのストーリーにかかっている
・ルーツナカノシマ―何がそれほど既存客を期待させたのか

 

第3章 付加価値が店のブランドを決定する!

結論!「席数×単価」「原価率」の発想を脱却する
通常より高くても「説得力」があれば、お客様は喜んで払う
・kitchen俊貴―「大人の舌を満足させる洋食」という付加価値
・グシテ―「高価な家庭・大衆料理」に見る揺るぎない説得力
・ビリヤニ大澤―すべては「最高のビリヤニを食べてもらう」ために
・アカ―スペイン料理を日本向けにアップグレード
一点集中で「自分だけのポジション」を獲得する
・樋山―体から匂い立つほどの松茸づくし
・万―先駆けにして頂点にある日本茶専門店
味はもちろん、ビジュアルでも魅せる
・エテ―高単価にも納得の「宝石のようなケーキ」
・ラ・カンロ―目に、舌に美味しい、「花」を主とする世界観
「極めたもの」は、必ず伝わる
・トゥ・ラ・ジョア―科学者さながらの思考が織りなす「圧倒的工数」
・くるますし―地の利を活かし、「いい食材の確保」から極める
・ラム&ウイスキー―「三十三間堂」と形容したくなる圧倒的品揃え
・終りの季節―プロが教わりに通うほどの情報量
・巴蜀―料理のために大学院へ、大学院のために店ごと移転という徹底ぶり
ネガティブ要素も「強み」にできる
・カテクオーレ―1回の食事に10時間、それでも行きたくなる価値がある
・柚木元―テロワールを「守る」料理で美食家を唸らせる
・出羽屋―自分から出向いて土地の恵みをいただくという贅沢
・ひつじや―都会ではできない「牧場併設」を付加価値とする
こんな「常識破り」なら、お客様の心と胃袋に響く
・鮨 すがひさ―ここまで突き抜ければファンができる「変タイ鮨」
・鮨 一幸―「川魚はNG」という江戸前寿司の常識をテロワールで覆す
・虎白―三つ星店から生まれた三つ星店の「計算し尽くされた遊び」
・薪鳥新神戸―「焼き鳥は炭火」「薪火は熾火」、2つの常識を同時に覆す
・パティシエール・マヨ―ケーキの常識を覆した「できたてしょーとけーき」の衝撃
「先行者メリット」を得るにもストーリーが大事
・Yama―「デセールだけのフルコース」でポジションを築く
「世界一の寿司店」はコミュニケーションもすごかった
・すぎたがどんなお客も出禁にしない理由

 

第4章 「売れている店」には「売れる仕組み」があった!

結論!「腕一本で勝負」ではなく、飲食にも「戦略」が必要な時代
お客様・弟子・師匠、みんなが得する弟子養成機関という仕組み
・鮨あらい/鮨さいとう/鳥匠いし井―「名店が名店を生む仕組み」とは
「クラファン」「サブスク」は飲食でもできる
・ニギリ―会員制を導入した寿司屋
・4LDK―100名限定の会員制サービス
・SNACK えんどう―周囲のお店のハブになる
オペレーションや設備を活かして、イノベーションを実現する
・400℃ PIZZA TOKYO―どこにでもあるもので、どこにもないピザを
・カイノヤ―料理界に革命を起こす、進化し続けるガストロノミー
ブランドを毀損せずに「カジュアルダウン」する方法
・富麗華キッチン―ロゴの「富麗華」をカタカナに変えた理由
まわりを巻き込んでムーブメントにする
・余市 SAGRA―行政と一体になって、地域に人を呼ぶ
同業者と競合しない価値を探る
・クッチーナ・アッラ・バーバ/イエロ―ニッチなニーズを確実に捉える
お客様の口の端に乗りやすいキーワードづくり
・魚力/瑞兆/人類みな麺類―キャッチーなひと言で表す

 

第5章 飲食業のジレンマを解決しよう

「バズればいい」のか、「ずっと愛される店になりたい」のか
外食好きは2つの「村」に分かれている
アルコール、ノンアルコールの付加価値問題を考える
「変わらないこと」の価値がある
アイデアの源はどこにあるか
いいアウトプットには、いいインプットがついてくる
膨大なインプットと「3まくる」で商機を探る
料理人は職人でありアーティストだ!

 

 

 

おわりに