出版実績

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自己啓発の本
努力の地図

努力の地図

  • 著者:荒木博行
  • 定価:1,738円(本体1,580円+税10%)
  • 発行日:2025年5月30日
  • ISBN:9784295411000
  • ページ数:240ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

頑張るのが苦手なのは、 頑張る技術を知らないからだ。

三宅香帆氏推薦!
(文芸評論家、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』著者)

仕事、勉強、スポーツ、ダイエット、家事、育児……。
いつも頑張っているすべての人に贈る、
目標達成までの思考と行動を最適化する努力の救世主、爆誕!


「努力は常に報われるとは限らない。無駄な努力だってある」
「いや、努力はすぐにではなくても、いつか報われるものだ」
「いやいや、成功を努力と結びつけるのが間違い。成功者はもともと環境や能力に恵まれていて、努力などしていない」

世の中には努力に関するさまざまな持論が溢れていて、どれも一理あるように聞こえます。
一方、「自分では頑張っているつもりでも努力が足りないと言われた」「そもそも努力が苦手」「どう頑張ればいいかわからない」と悩んでいる人もいるでしょう。

努力がきちんと報われるにはどうしたらいいのか?
正しい努力をして成果につなげる方法はあるのか?
いつまでも努力が続く人は何が違うのか?

本書では、その問いに答えるために、努力と報酬の関係を構造化し、成果につながるまでのプロセスを9つの型=神話として提示します。

先行き不透明な時代だからこそ必要なまったく新しい努力論!

▼ 読者アンケートより

・実践的でわかりやすい。自身に置き換えて考えることができる。(40代 会社員男性)

・著者である荒木博行さんのVoicyをほぼ毎日聴いてます。そんな荒木さんが書いた努力の地図から、努力を構造的に捉えることの重要さを学びました。私も自らの努力や近しい人たちの努力に対して向き合う際に、この地図を片手に俯瞰出来ればと思いました。(40代 管理職男性)

著者紹介

荒木博行

株式会社学びデザイン代表取締役、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部教授。
住友商事、グロービス(経営大学院副研究科長)を経て、株式会社学びデザインを設立。株式会社フライヤーなどスタートアップのアドバイザーとしてかかわるほか、武蔵野大学、金沢工業大学大学院、グロービス経営大学院などで教員活動も行う。北海道にある株式会社COASや一般社団法人十勝うらほろ樂舎にもかかわり、学びの事業化を通じた地方創生にも関与する。著書に『構造化思考のレッスン』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『裸眼思考』(かんき出版)、『独学の地図』(東洋経済新報社)、『自分の頭で考える読書』(日本実業出版社)、『藁を手に旅に出よう』(文藝春秋)、『見るだけでわかる! ビジネス書図鑑』シリーズ(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『世界「倒産」図鑑』『世界「失敗」製品図鑑』(日経BP)など多数。Voicy「荒木博行のbook cafe」、Podcast「超相対性理論」のパーソナリティ。

目次

目次

MORE

はじめに 「努力」の先に「報い」はあるのか?

巷に広がる「努力持論」
努力を構造化しよう
再現性のある「思考と行動の道具」

 

 

第1章 「努力」を構造化する

努力を語るうえで、「目標」は欠かせない
努力は4階建ての建物
努力の継続には正しい目標設定が不可欠
幸田露伴が語る「直接の努力」と「間接の努力」
年収を高めるためにはどんな努力が考えられるか
それぞれの努力には価値がある

 

第2章 「報酬」を類型化する

ここまで頑張ってきた意味はあったのか
努力は「副産物」をもたらす
努力の報酬には4つの類型がある
報酬を絞ることで引き出される力
「努力の娯楽化」とは何か
「努力の娯楽化」が終焉する2つのパターン
好循環を断ち切るアンダーマイニング効果
「努力の娯楽化」を持続させるためのコツ
副産物を報酬の中心に据えない
努力がいつまでも続く人は何が違う?

 

第3章 「神話」を可視化する

思考プロセスにあるブラックボックスを可視化する
神話がロジックをつくり出している
9つの代表的な努力神話
努力神話①自動販売機型神話
努力は決して裏切ることはない
『スラムダンク』に描かれる2万本のシュート練習
『華麗なる一族』万俵大介と「自己責任論」
成功者が語る「自動販売機型神話」には負の側面がある
「安西先生…!! バスケがしたいです……」の示唆
努力神話②ガチャガチャ型神話
等価交換の中にあるワクワク感
思い通りにいかない人生にポジティブな力を与えてくれる
WeWorkの失敗に見る「運」の恐さ
のび太が見せた問答無用の努力
努力神話③農業型神話
人智を超えた力に対する謙虚な畏怖心
『老人と海』が伝えるシビアな自然の力
結果責任と全能感という傲慢さ
ノキアの「自然災害」的な態度
努力神話④階段型神話
停滞や失敗の先にある成長
電撃戦を過信したドイツ軍
「階段型神話」の罠にはまった山一證券
踊り場で「努力の階層」を変え続けた悟空
努力神話⑤ホッケースティック型神話
報酬は閾値を超えたときに初めて現れる
『半沢直樹』の「倍返しだ!」に見る不屈の精神
「エスカレーションオブコミットメント」という心理的傾向
「ホッケースティック型神話」に求められる緻密さ
努力神話⑥予選本選型神話
努力には2つの異なるステージがある
『宇宙兄弟』に見る「予選本選型神話」の生き方
「割り切り」が生み出すポジティブな力
雑な認知によって運任せにしてはいけない
分けることが精神の安定を取り戻す
努力神話⑦空型神話
努力も報酬も固定的なかたちはない
「空型神話」はビジネス現場で生き延びられるか
報酬から自由な『モモ』の世界
「空」は「無」ではない
努力や報酬の定義を絶対視しない
やっていることに没頭するだけ
努力神話⑧職人型神話
外の世界に振り回されず、報酬は自分で決める
スティーヴンキングにとって書くことは信仰だ
『ニューシネマパラダイス』が表す「職人型神話」の世界観
大きな経済的キャリア的リスク
答えのない行き詰まりに直面する
理解可能な外部の反応を報酬にする
自分の道を力強く歩む力を与えてくれる
努力神話⑨宝くじ型神話
結局すべてのことは確率論
マクロ視点で世の中を見ることができる
『イカゲーム』のヒットが意味すること
倫理観の喪失をどう防ぐか
時に「正しさ」を消毒せよ

 

第4章 「認知」を多様化する

私たちはどう努力すればいいのか
ケース①高校3年生の太田創志は部活を続けるべき
ケース②営業担当の佐藤美沙はマーケティング部へ異動すべきか
ケース③スタートアップ経営者の宮崎正武は停滞をどう打開すべきか
行き詰まったときこそ、認知を多様化させるチャンス

 

 

おわりに 「努力の地図」を頼りに自分の旅路を考えよう