出版実績

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仕事術・ビジネススキルの本
仕事の「判断ミス」がなくなる脳の習慣

仕事の「判断ミス」がなくなる脳の習慣

  • 著者:加藤俊徳
  • 定価:1,738円(本体1,580円+税10%)
  • 発行日:2025年6月27日
  • ISBN:9784295411086
  • ページ数:240ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

AかBか? 迷ったときの頭の使い方がわかる1冊! 
判断が速くて正確な人が「決める前」に考えていること 

私たちは毎日たくさんの判断をしています。昼食は何を食べようとか、誘われた飲み会に顔を出すか出さないかといった日常生活のことから、取引先の提案を受け入れるかどうかといった仕事におけることまで、大小さまざまな判断を行っています。
その中で、「ああしておけばよかった」とか「失敗したな」という「判断ミス」の経験は誰でもあるでしょう。ちょっとした判断のミスはつきものですが、そのミスが大事な仕事の案件だったり、人間関係でも会社の上司との間での判断ミスの場合は、その後に大きな損失やリスクを抱えることにつながります。ときには取り返しのつかない事態に巻き込まれてしまうこともあります。
できる限り、判断ミスを減らしたい──。誰もがそう考えると思います。では、どうやって判断ミスを減らせばいいのか? 具体的な方法となると、これがなかなか難しいのではないでしょうか。

▼日本人は昔から判断をするのが苦手 

そもそも、日本人は「自ら判断をする」というのが苦手な国民です。子どもの頃から自分の意見を主張するというより、どちらかといえば周囲の考えや空気を読みながら、そこから外れないようにすることを重視する教育をされることが多いように感じます。
日頃から判断することに慣れていない私たち日本人は、経験不足という点からも判断ミスが生まれやすい人種だと言えるでしょう。
ですが、普段の日常生活においても、あるいは仕事を進める上で、そして人生の重要なポイントで、自身の判断を迫られるときが必ずあります。

とくに、最近はマスメディアの情報だけでなく、ネットやSNSなど、さまざまな情報ツールが身近にあり、膨大な情報が刻々と届けられてきます。正しく判断するために、どんな情報をどのように取捨選択するか? 見極める力が一層求められています。
一見、情報が増えて判断材料が増えれば、それだけ判断ミスも少なくなりそうですが、現実は違います。むしろ情報や選択肢が増えることで、一昔前に比べると判断ミスが誘発されやすい環境になっているといえるでしょう。

▼判断することも判断ミスも、脳が行っている 

判断することも判断ミスも、すべては人間の脳が行っている活動です。脳の構造と働き方を紐解いていけば、判断ミスがどのようにして起こるか、そのメカニズムを解き明かすことができるのではないか。それによって判断ミスをどう防ぐか、あるいはミスをしたときのリカバリー法がわかるのではないか。著者の脳研究者という独自の立場と、医師として数多くの臨床に当たる中で、致命的な判断ミスを避けるために最大限注力してきた体験を踏まえて、その詳しい内容と具体的な方法を提案します。

著者紹介

加藤俊徳

脳内科医、医学博士
加藤プラチナクリニック院長。株式会社「脳の学校」代表。昭和医科大学客員教授。脳科学・MRI脳画像診断の専門家。脳番地トレーニング、脳活性助詞強調音読法を開発・普及。14歳のときに「脳を鍛える方法」を知るために医学部への進学を決意。1991年に、現在世界700カ所以上の施設で使われる脳活動計測「fNIRS(エフニルス)」法を発見。1995年から2001年まで米ミネソタ大学放射線科でアルツハイマー病やMRI脳画像の研究に従事。発達障害と関係する「海馬回旋遅滞症」を発見した。脳が一生成長することを目指す「加藤脳内科療法」として、独自開発した加藤式脳画像診断法を用いて、脳の成長段階、強み弱みを診断し、脳の使い方の指導や、学習・進学、適職の相談などを行う。著書に、『一生頭がよくなり続けるすごい脳の使い方』(サンマーク出版)、『1万人の脳を見た名医が教えるすごい左利き』(ダイヤモンド社)、『脳の名医が教えるすごい自己肯定感』(小社)など多数。
加藤プラチナクリニック公式サイト https://nobanchi.com
脳の学校公式サイト https://nonogakko.com

目次

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はじめに 日本人は昔から判断をするのが苦手

 

 

 

第1章 なぜ「判断ミス」が起きるのか? 脳科学から見たメカニズム

「判断ミス」と「ふつうのミス」の違いとは?
いつの時点で判断ミスが確定するのか?
判断ミスは脳の「どの部分」で起こるのか?
判断ミスに至るまでの4つの段階
誤った「事実の認知」をしていませんか?
「情」や「欲」があなたの判断を狂わせる
マシュマロ実験でわかったこと
「理解の歪み」が判断ミスを誘発する
「ある」のに「ない」と錯覚するメカニズム
感覚をごまかすと脳に負担がかかる
判断ミスを誘発する認知バイアスは?
自分の記憶や経験が判断ミスにつながる
つい余計なことを考えてしまう人は判断ミスが多い
「目的」を持つことで判断ミスを最小化できる
判断するタイミングを間違えてしまう
疲れや体調不良による判断ミス

 

第2章 判断が正確な人は「逆算」して考えている 「判断基準」を明確にすればミスは防げる

「判断基準」がないと判断が場当たり的になる
成功している経営者は判断基準が明確である
判断基準をもたない医師には誤診リスクが!
過去と同じように未来が続くと考えてはいけない
目標から逆算して考えると判断ミスを最小限にできる
私たちは過去=記憶を偏重する傾向がある
「先読み力」こそが判断ミスを防ぐ力になる
自分の残り時間を考えることの意味
油断と慢心が判断ミスを招く
真剣に向き合うことで判断ミスを未然に防ぐ
「理由づけ」で判断ミスを次に生かすことが可能
判断ミスのパターンを可視化する

 

第3章 判断ミスを防ぐ「情報」の取り方 見る、聞く、話す……運動系脳番地を使って、確かな情報を集める

「情報形成力」が正しい判断のための必要条件
「事実」を積み重ねるとそれだけで「判断」になる
情報の不足や偏りを感じ取る力が大事に
「運動系脳番地」を駆使して情報を取りに行く
目的がはっきりしていれば自動的に情報が入ってくる
「憶測」は判断ミスの温床になる
情報のレベルを自分なりに仕分けしておく
質のいい情報が自然と集まる状況を作る
判断ミスを防ぐ専門家の選び方

 

第4章 直感が冴える!頭と体の使い方 身体性を磨くことで脳は活性化する

じっくり考えた方がいい結果になるとは限らない
「直感」は脳の危機的反応から生まれてくる
経験や情報が直感の妨げになる
自分の直感が正しいかどうかの見極め方
身体性を磨くことで脳は活性化する
片道3時間の道のりを通い、38日間滝行を続けた結果
滝に打たれることで脳が再び動き出した
睡眠中に夢を見ることの重要性とは?
レム睡眠とノンレム睡眠で脳は情報を整理し成長する
問題解決や間違い探しに眠りを利用する
自分の判断が冴える「時間」と「場所」を知っておく
身体性を高める生活で直感力をアップさせよう

 

第5章 1日3分!判断力を磨く10の新習慣 起床後から就寝前まで即効性のある方法を集めました!

新習慣こそが脳を鍛え、可能性を広げる
判断力がアップする新習慣① 自分自身の「判断基準」を作る
判断力がアップする新習慣② 寝る前に、1日の自分の判断を振り返る
判断力がアップする新習慣③ 何でも一度は疑ってみる
判断力がアップする新習慣④ わからないことは質問して確認する
判断力がアップする新習慣⑤ 起こりそうなリスクを想定しておく
判断力がアップする新習慣⑥ 正反対の視点から考えてみる
判断力がアップする新習慣⑦ ニュースを当事者になったつもりで見る
判断力がアップする新習慣⑧ 判断力が冴える「場所」と「時間」を作り出す
判断力がアップする新習慣⑨ 新しいものに触れる
判断力がアップする新習慣⑩ 歩く、書く、歌う……身体性を高める

 

 

 

おわりに ミスを恐れて判断を避けることが、最大のミス