出版実績

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社会・経済の本
こだわらないブランディング なぜ、岡山の婚礼家具メーカーが、銀座へ出店するブランドになれたのか 

こだわらないブランディング なぜ、岡山の婚礼家具メーカーが、銀座へ出店するブランドになれたのか 

  • 著者:藤井幸治
  • 定価:1,870円(本体1,700円+税10%)
  • 発行日:2025年8月8日
  • ISBN:9784295411147
  • ページ数:192ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

倒産危機からV字回復へ

家業を継ぐ気は、まったくなかった――。
「目立たない次男」だった著者が継いだのは、倒産寸前の木工所。そこからどんな逆転劇が起こったのか。人気家具ブランド「マスターウォール」創設者が、自らの言葉で、その試行錯誤の軌跡を語り尽くします。

原動力となったのは、著者がアパレル業界で痛感した「ブランドの魔力」。常識破りの商品を生んだ若手社員の反骨心。そして何より、「こうあるべき」という固定観念を捨てる「こだわらない」という逆説的な経営哲学でした。

本書は、順風満帆なサクセスストーリーではありません。
経営者やブランド担当者はもちろん、仕事や暮らしに新しい視点を求めるすべての人に贈る「挑戦の物語」であり、読み進めるうちに、私たちが日々過ごす「家」や「暮らし」への想いが自然と深まっていく一冊です。

著者紹介

藤井幸治

AKASE GROUP株式会社 代表取締役社長。1967年岡山県笠岡市生まれ。東京モード学園卒業後、アパレル業界でブランドの持つ力に感銘を受ける。1992年、家業である株式会社アカセ木工(現・AKASE GROUP株式会社)に入社。その後、主力だった婚礼家具の需要激減により、会社は倒産寸前の危機に陥る。2006年、その再建を託され社長に就任。同年、起死回生をかけて立ち上げた「マスターウォール」で劇的なV字回復を実現する。ブランドを全国区へと成長させ、2017年には銀座出店を達成。現在は海外を視野に入れたブランドの強化に挑んでいる。

目次

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はじめに No Place Like Home──わが家がいちばん

 

 

 

第1章 「作れば売れた」時代

「製造・小売・サービス」のAKASE
岡山の木工所に生まれて
兄を追う「目立たない次男」
家業を忘れて東京へ
アパレルで味わった「バブルの香り」
「ブランド」の魔力
再び、岡山へ

 

第2章 ワイルドウッド誕生

展示会の洗礼
垂れ込める暗雲
「婚礼タンス、買いますか?」
自分たちの「欲しい」を求めて
最高の無垢材「ウォールナット」
ふたりだけのDIY
「きれいな家具」へのアンチテーゼ
タンス屋、テーブルを売る

 

第3章 社長になってしまった!

「数字」で目覚める
会社を去る兄
V字回復を!
「マスターウォール」誕生
最高級でいこう!
北米に「最高の最高」を求めて
予想外の恩恵

 

第4章 ブランドには「お店」が必要

小売事業から学んだこと
価値を高める「売り場」とは?
手から伝わる「魅力」
ソファからベッドへ
共感を呼ぶ「カッコいい」
業界大手から学んだこと
ビジネスモデルの大転換

 

第5章 いきなり東京進出!

「ノリ」で決まった青山店
「人が多い」ことの意味
マスターウォールは「魅せて売る」
銀座店の開業秘話
「銀座」がすべてを変えた
ブランドの強さは「総合力」

 

第6章 目指すは「100年後のアンティーク」

3つの分岐点
強くなる生産体制
売るのは「世界観」そのもの
「こだわらない」というスタイル
フットワークを軽くする
「社長業」で学んだこと
教育なくして成長なし
最後の大仕事

 

 

 

おわりに 家に始まり、家に終わる