出版実績

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仕事術・ビジネススキルの本
DX その先へ AX・HX・GXによる限界突破

DX その先へ AX・HX・GXによる限界突破

  • 著者:谷岡悟一/米家信行/和久利智丈
  • 定価:1,870円(本体1,700円+税10%)
  • 発行日:2025年10月10日
  • ISBN:9784295411444
  • ページ数:200 ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

アナログ・人間力・環境視点を取り入れた次世代型DXの教科書

DXという言葉が定着した今なお、「ツールを導入しただけ」「期待した成果が出ない」という声が、多くの現場から聞こえてきます。

本書は、数多くの企業を支援してきたコンサルティングの知見に基づき、DXの成功と失敗のパターンを徹底分析。DXを「真の成功」へと導くための、全く新しい実践的アプローチを提示します。

そのアプローチとは、デジタル戦略に、以下の3つの変革を掛け合わせることです。

・アナログ・トランスフォーメーション (AX):デジタルが浸透した時代だからこそ価値が高まる、人間的なつながりや感性を重視する変革

・ヒューマン・トランスフォーメーション (HX):社員一人ひとりの意識と能力をアップデートし、組織のポテンシャルを最大限に引き出す変革

・グリーン・トランスフォーメーション (GX):環境への貢献を新たな成長機会へと転換し、企業の発展と社会の持続可能性を両立させる変革

このような次世代型DXによって、単なる効率化ではない「新しい価値の創出」を実現することが可能になるのです

著者陣が所属するノースサンドは、「人間力」を最大の強みとするコンサルティングファームです。その姿勢は、従業員エンゲージメントを競う「ベストモチベーションカンパニーアワード2025」にて、中堅企業部門第1位という結果にも表れています。テクノロジーだけでなく、「人」を活かしきる視点が本書全体を貫いています。

DX投資の判断に迷う経営層の方、未来を見据えた戦略を描きたい企画部門の方、変革の第一歩を踏み出せずにいる現場リーダーの方へ。
2030年を見据えた企業変革の「地図」として、本書をお役立てください。

著者紹介

谷岡悟一/米家信行/和久利智丈

谷岡悟一
株式会社ノースサンド 執行役員(イノベーションラボ統括)。システム開発・プロジェクトマネジメントをはじめ、IoTやDX等のプロジェクトを経験後、現在はソリューション開発・イベント企画・執筆活動等を担当。 著書・共著書に『ストーリーでつかむ! プロジェクトマネジメントの原則』『「AI思考」は武器になる』『ITコンサル1000人にAIでラクになる仕事きいてみた』がある。

米家信行
株式会社ノースサンド パートナー。前職では製造業向けに基幹システム刷新や経営基盤再構築を指揮。二度の海外駐在を通じてグローバルマネジメント力を磨き、2023年ノースサンドに参画。現在は経営課題解決に向けIT戦略立案・実行を担い、企業変革を推進。

和久利智丈
株式会社ノースサンド ディレクター。製造、証券、スタートアップ、外資系IT企業で30年以上IT分野に従事。R&D、SE、企業IT部門などで企画、構想から設計、構築、サポート、セキュリティまで幅広い経験を積む。近年はアーキテクト、コンサルタントとしてIT技術、デジタル技術を活用した企業・組織改革を推進。共著書に『「AI思考」は武器になる』がある。

目次

目次

MORE

はじめに なぜ今、DXの「その先」を見据える必要があるのか

 

 

 

Chapter 1 DXの現状

共通理解の欠如
DXの定義
DXに対する誤解
高まるDXの重要性
「2025年の崖」は越えられたのか
2025年の崖問題とその現状
DX推進の中で見えてきた真の課題
DXの「限界突破」が求められる理由
日本企業のDXの現状
日本は「デジタル後進国」

 

Chapter 2 2030年におけるDXの環境変化

DX市場の拡大と投資領域の変化
世界のDX市場規模と成長予測
日本国内のDX市場規模と成長予測
デジタルテクノロジーの主要なトレンド(What)
・DXの基盤テクノロジーである「AI/ロボットの進化」
・AIやIoTを加速する「6Gの登場・普及」
・AIに革命的な変化をもたらす「量子コンピューターの台頭」
・AIと6Gなどの通信インフラを基盤とする「Web3.0の浸透」
・2030年の輸送力不足解消やインフラ点検の有力手段である「ドローンの普及」
・各テクノロジーを統合実装する「スマートシティの発展」
ビジネスプロセスの変革(How)
・求められる「ビジネス人材のスキルシフト」
・ビジネス変革を加速する「ヒューマントランスフォーメーション(HX)」
・グローバル人材活用とビジネスの多言語化対応
・未来型ビジネスを支える「スマート・ワークスペース」
新しい価値の創出(Why)
・持続可能な社会実現に向けた「グリーントランスフォーメーション(GX)」
・人間中心の価値創出を目指す「アナログトランスフォーメーション(AX)」
・顧客体験を革新する「次世代パーソナライゼーション」
・現実世界の可能性を広げる「デジタルツイン活用」
・業界の枠を超えた共創を実現する「デジタルエコシステム」

 

Chapter 3 日本企業が取り組むべき課題と対応策

DXの3つの中核要素と3つの推進基盤
中核要素① テクノロジーの課題と対応策
[主要課題]レガシーシステム依存とテクノロジー進化への対応の遅れ
[対応策]モダナイゼーションと段階的な新技術導入
[期待できる効果]俊敏性とブランド価値の向上
中核要素② ビジネスプロセスの課題と対応策
[主要課題]硬直化した業務フローと変化対応力の不足
[対応策]業務の可視化・標準化とデジタルテクノロジーによる自動化
[期待できる効果]価値創出活動へのシフトと変革の基盤構築
中核要素③ 価値創出の課題と対応策
[主要課題]効率化止まりのDXと不明確な目的・ビジョン
[対応策]DXビジョンの明確化と顧客起点のアイデア創出
[期待できる効果]収益源拡大と競争優位性の確立
推進基盤① DX推進体制の課題と対応策
[主要課題]戦略の不整合と経営層のコミットメント不足
[対応策]トップ主導の推進体制とデジタルリテラシー向上
[期待できる効果]全社横断の変革促進と意思決定力の向上
推進基盤② 組織・人材の課題と対応策
[主要課題]デジタル人材の不足と変革に対応できない組織風土
[対応策]人材育成・獲得戦略と組織文化の変革
[期待できる効果]組織の自走化と人材競争での優位性確立
推進基盤③ 企業を取り巻く環境の課題と対応策
[主要課題]企業を取り巻く環境(エコシステム)の課題[対応策]多様なステークホルダーとの協業体制の構築
[期待できる効果]革新の加速とリスク分散

 

Chapter 4 2030年に向けたDX推進実践アプローチ

2030年の企業のあるべき姿
テックグリーン社の概要と2025年時点の課題
テックグリーン社の2030年の姿
テックグリーン社の一員・伊藤美咲の一日
ケースから学ぶ変革の要点
DXの目標設定
現状分析とビジネスプロセスの整理
ビジネスプロセスの3分類
ビジネスプロセスマッピングと変革優先順位の決定
DX戦略の策定
DXの実行計画の作成
2030年に向けた段階的アプローチ
ビジネスプロセス変革の4ステップ
DX推進体制の構築
社内変革推進のための具体的アプローチ
社外連携・エコシステム形成の実践ステップ
DX推進時の想定リスクと対策
[リスク①]社内の抵抗勢力
[リスク②]経営層の関与不足
[リスク③]レガシーシステム刷新における移行遅延や障害発生
[リスク④]業界特有のリスク
DXの成功指標の設定と定期的な測定
DXにおけるKGIの例
DX推進のためのKPIの例
DX推進にとって重要なこと

 

Chapter 5 DX事例と実践知見

業種別DX推進事例
[不動産業の変革事例]従来の電話・メール・FAX・郵送を共通プラットフォームへ
[建設業の変革事例①]建設資材の提供・設計・構築までのビジネスプロセス全体をデジタル化
[建設業の変革事例②]紙やExcel帳票のデジタル化
[流通・小売業の変革事例]RPA/SaaSによるバックオフィス業務の効率化とDX推進基盤構築
[運輸業の変革事例]DXに関する組織文化の変革
[金融業の変革事例]融資業務のデジタル化
[医療・介護業の変革事例]IoT/AIアシスタントの活用による介護サービスの品質向上
事例の成功要因の分析と2030年への示唆
成功事例に共通する要素
2030年に向けた実践的示唆

 

 

 

おわりに DXの先にある企業変革への道筋