じつは、疲れを感じているときに、ごろごろ体を休めてはいけません。
疲労感が増し、抱えている疲れが慢性的なものに変化してしまうからです。
では、どうするのが正解なのか? 答えは、疲れたときほど、動くこと。
疲れが取れる魔法のキーワードは、「疲れたら、動け! 」です。
そもそも、あなたは「何」に疲れているのでしょうか?
仕事、家事、育児、人間関係…要因は様々あるでしょうが、
その多くは、「精神疲労」である、と著者の小林医師は分析します。
体が疲れているというより、気持ちが疲れている人が多い、と言うのです。
実際、疲れを感じた時の状況を思い浮かべてください。
周りに気を遣ってぐったり疲れたり、一所懸命やっているのに嫌みや小言を言われて落ち込んだり。
または、相手が思うように動いてくれず、ストレスが溜まる…等々。
疲れは、精神的なダメージからきているケースが多いことに思い当たりませんか?
こうしたダメージにより、あなたの自律神経は乱れ、
疲労は簡単には取れないレベルのものとして蓄積しているのです。
本書ではこの精神的な疲れを「悪い疲れ」と呼び、
ハードワークだけど達成感のある疲れなど「良い疲れ」とは明確に区別し、その対処法を提案しています。
その方法とは、ズバリ、冒頭でも述べたように、「動くこと」です。
悪い疲れ(精神疲労)は、動かずにじっとしているとどんどん蓄積していきます。
そのため疲れを溜めず、上手に受け流すには、ストレスのせいで浅くなっている呼吸を整えたり、
こわばった顔を緩めたり…といった、ちょっとした「動き」が効果的です。
ぜひ本書で紹介する「動き方」を実践し、体から悪い疲れを一掃してください!