日本発「トリックアート」の制作者が、誰もが楽しめる新しい「アート」の見方、教えます。
いまや海外でも絶大な人気を誇る「トリックアート」が生み出されるまでの苦闘の歴史や技術、
そして作品をきっかけに生まれる「人と人のコミュニケーション」に迫った一冊。
▼アートはもっと身近なものであるべき
「トリックアート」とは、人間の錯覚を利用することで、平面の絵なのに立体的に見えたり、
見る角度によって印象が変化したりするユニークなアートのこと。
現在、トリックアート美術館は全国に20カ所あり、年に25カ所以上におよぶ企画展示イベントと
合わせると、年間で260万人を超える来場者を迎える一大エンターテインメントに成長しています。
著名人にも熱狂的な愛好家を持つこのトリックアートですが、実はある一人の日本人が
生み出したものだということは、あまり知られていません。
いまや海外でも好評を得ているトリックアートは、どうやって生み出され、
どのように人を楽しませてきたのか?トリックアートの創始者・劒重和宗(けんじゅう・かずむね)氏が
創業した株式会社エス・デー。同社を引き継ぎ、代表を務める著者が、
気軽にアートに触れることの楽しさや、アートが生み出すコミュニケーションの魅力を伝えるのが
本書の趣旨です。肩ひじ張らないアートの見方・楽しみ方を教えつつ、
トリックアートの草創期から現在、そしてこれから目指すものを縦横に語ります。