出版実績

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マネジメントの本
上司をマネジメント

上司をマネジメント

  • 著者:村山 昇
  • 定価:1540円(本体 1400円+税10%)
  • 発行日:2006/06/30
  • ISBN:9784756909930
  • ページ数:240ページ
  • サイズ:188×127(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:明日香出版社

賢い人ほど上司を動かす

ストレスフルな上司関係に終止符を打つ待望の一書! 「上司マネジメント」はビジネスパーソンの基本スキルです。あなたの職業人としての成功の半分は、上司の引き出し方にかかっているといっても過言ではないのです。

著者紹介

村山 昇

1986年慶應義塾大学・経済学部卒業。プラス、日経BP社、イリノイ工科大学大学院「インスティチュート・オブ・デザイン」(米・シカゴ)研究員、ベネッセコーポレーション、NTTデータを経て、2003年独立。現在、キャリア・ポートレートコンサルティング代表。同時に一橋大学大学院・商学研究科・経営学修士課程に在学中。
「キャリアの自画像(ポートレート)」を描くという独自の方法論から、企業の従業員、団体職員、大学生を対象にキャリア教育のプログラムを開発・実施している。
ホームページは、http://www.careerportrait.jp
著書に『ピカソのキャリア・ゆでガエルのキャリア』(すばる舎)、共著に『ギフトからヒットが生まれる』(日本経済新聞社)、『メイド・イン・ジャパンの時代』(日経BP社)がある。

目次

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はじめに

 

第1章 マインドのリセット

1 上司とは何か?
「資源」という名の手持ちカード/いかに自分の外にあるカードを引き出すか/
上司は仕事をなすための「資源」である/その「人間」ではなく、「役職」に仕えるという発想
2 「マネジメント」ということ
陶芸家はマネジメントの達人/漫然と働けば、成長機会を逸する/
マネジメントは習慣・知恵・心構えである
3 「マネジメント」すべきもの
キャリアの広い定義/広く効いてくる「上司マネジメント」
4 上司はくじ引きである?
上司がもれなく付いてくるとは有難い/偶然を必然に変えるのがマネジメント/
中長期では上司と部下は呼び寄せ合っている
5 「フォロワーシップ」という考え方
フォロワーシップの五つのタイプ/志の高いゴマすり・志の低いゴマすり
6 否定は易し、肯定は難し
目の前の凡庸な上司をどうとらえるか
7 WIN/LOSEではなく、HAPPY/HAPPYの関係を
一方が得すれば他方が損をする/不完全な人間同士の相互補完関係
8 上司と部下は「タテ」の関係か?
顧客の前ではみな「ヨコ」関係/部下が上司をリードするという「前後関係」/
「円」の関係イメージを持つ
9 上司は夢をかなえるための「テコ」である
すべてを自分でやる必要はない/上司が持つ三つの引き出し

 

第2章 上司を理解する

1 上司も人の子である
「べき・はず」論でとらえない/部下が大人の目線で上司をとらえなおす
2 「聞き上手」は三つの力 ~ 「観察力」「読解力」「設問力」
上司の中にヒントを聞く/観察力を磨いて上司に「チューニング」する/
読解力は上司のあいまいな点と点をつなぐこと/設問力で上司と本質を共有する
3 上司の「NO」を再考してみる
上司はあなたの強さを試している/否定上司をひとつの「プロセス」とみる
4 色メガネではなく虫メガネを
好奇心を意図的に奮い起こすのもプロの行動/穏やかにくつろいだ上司の表情を見たことがあるか
5 出張のお供時間を活用しよう
職業人の一先輩・一後輩として
6 「受容の器」を大きくする
異質・違和というストレスを乗り越える/おおらかに、ただおおらかに

 

第3章 自分を発する

1 はたらきかけは自分から
ニワトリかタマゴかのにらみ合い/自分からの声がけはゼロをイチにする
2 「ビジビリティ」を高める
自分を「見える状態」にすることで身を助ける/部下の動きが見えることは上司も気持ちいい/
いい意味で目立つ
3 「勉強になりました」という一言
それは「反省」ですか? 「言い訳」ですか?/すべての仕事は成長機会である
4 閉じた質問と開いた質問
開いて・選択肢を考えて・閉じる/四つのまずい質問パターン
5 柔らかな自己主張をするために
突然の上司の残業依頼に対して/その出来事ではなく、信念が感情を引き起こす/
自分の「べき」論をどうコントロールするか
6 上司を動かす鍵は「準備」に宿る
複数材料主義のすすめ/エッセンスの凝縮力――「1分力・1枚力・1行力」/置きメッセージの効用/
第三者からの支援を利用する
7 10%の「サプライズ返し」
常に自分なりの提案を付加する習慣

 

第4章 信頼・共感を得る

1 能力への信頼と人間への信頼
職業人が内面に持つ3層+1軸/「できる」と「成果を出す」は別物/
価値観はみずからの仕事に色付けする/上司は部下のどのレベルまで信頼を置いているか/
「頭の切れる」部下の勘違い
2 脱「親分/子分」の関係
上司・部下の関係タイプ分け/親分・子分関係の問題/どんな上司に付いても再現性のあるスキルを
3 「Big Picture」を共有する
上司と部下の口論は親子げんかにも似て/二点より三点が安定する/同じものを「見晴らす」
4 返事とお礼は最優先
平素の挨拶に込められた未知のパワー/上司のテンポ・部下のテンポ/スマートな上司の褒め方
5 雑用を「チャンス」ととらえる
仕事の二面 ―― 「労役」と「チャンス」と/小さな役はない。小さな役者がいるだけだ
6 人材と人財
ダイヤモンドに二つの顔―― 「宝石」か「研磨材」か/代替がきかないゆえに「財」価値がある
7 「部長、問題の本質を考えましょう!」
ますます重くなる数値目標のプレッシャー/上司とて本質を見失うときがある

 

第5章 場・脈をつくる

1 上司との二者関係を「場」に開く
「線」の関係性を「面」に開く/「場の空気」をつくって上司からYESを引き出す/
上司を孤立させない配慮
2 上司に育ててもらう、上司から育つ「場」を与えてもらう
「場数」を踏むことは最良の学習機会/良い仕事の報酬とは
3 飲ミュニケーションの功罪
酒の場は有効な選択肢の一つだが……/他の親睦「場」を持つ
4 社内人脈はセーフティーネット
直属上司以外にセカンド・オピニオンを求める

 

第6章 ストレスと共生する

1 ストレスとは戦わず、共生しよう
ストレスをなくすことは不可能/グラス半分の水をどうみるか/
大目的の下では「負けるが勝ち」でいい
2 心にフィルターをかけよう
あいつの話は正論だが聞き入れたくないという心情/上司の発言・命令を三つに濾過する
3 上司は特上の「顧客」である
自分の生み出した仕事に値段が付きますか/ストレスを肥やしに転換する
4 仕事意識をラテン化しよう
楽天主義は身を救う/仕事をポジティブに拡大解釈する/ 仕事は「ゲーム」だ/
仕事は「アート」だ/ 仕事は「学び」だ
5 ギーギー音を立てる車輪には油を注してもらえる
ストレスは口に出そう
6 先延ばしグセを改める
いやな仕事は時間経過とともに自己増殖する
7 「去る」という最終手段
ガマンは人生がもったいない/「去る」は「逃げる」と違う/「去る」という選択肢が持つリスク

 

第7章 大いなる目的を持つ

1 夢が引っ張ってくれる力を利用する
目的に向かうイメージは力を生む/「プル」の力で困難も楽しみに変える/
イメージを持つ者と持たざる者の差
2 「守・破・離」~上司を乗り越えよう
育ててくれた恩返しは破り・離れること
3 「出世」の真の意味
イエスマンという才能は再現性に乏しい/組織の下僕か、自由な仕事人か
4 「志力」格差の時代
多方面に進む世の中の二極化/五年後には悲喜こもごもの差が/
志力とは「なりたいイメージ」を持つこと/志力が自分の固い地盤になる/
スローライフにも確固たる志力がいる/選択肢が多すぎて戸惑う時代/
「志力」を起こすための四つのヒント

 

おわりに