日本にある企業の90%以上が同族企業ということ、知っていましたか? 同族経営を続けるには、マーケティングや資金繰り以上に、家族や社員との円滑なコミュニケーションが最優先の課題です。この本では、”200年続く会社になる「仕組み」のつくり方”をキーワードに、日本全国の中小企業経営者の悩みや課題を解決する方法を述べていきます。
同族経営はなぜ3代でつぶれるのか?
- 著者:武井一喜
- 定価:1958円(本体1780円+税10%)
- 発行日:2010/08/13
- ISBN:9784844371045
- ページ数:272ページ
- サイズ:188×130(mm)
- 発行:クロスメディア・パブリッシング
- 発売:インプレスコミュニケーションズ
オーナー経営者なら知っておきたい、「売上・利益アップ」「資金繰り」よりも必要なこと
目次
はじめに
第1章 なぜ、会社は3代で終わるのか?
業績の足を引っ張る根本的な原因
「売上」「利益」「資金繰り」より大切なこと
1300年続く会社の言葉
エクセレントカンパニーの半数はファミリービジネス
こんな同族経営をしていないか?
3代で潰れた会社
ファミリービジネスが陥りやすい問題
不健康なファミリービジネスの特徴
12%の生き残り企業になる
ファミリービジネスであることを誇りにしている会社
第2章 同族経営の原理
ファミリービジネスはひとつのシステム
三円モデル
後継者のジレンマ
オーナーであることの意味
成功の秘訣は「境界線のマネジメント」
ファミリーとビジネスの重なり
ビジネスは常に変化する
ビジネスの発展段階
ファミリーの発展段階
オーナーシップの発展段階
親の七光りは重要な経営資源
ファミリー資本
ファミリーの人的資本
ファミリーの社会関係資本
ファミリーの財的資本
分けてはいけない家族と仕事
第3章 ファミリー力の高め方
MBAでは教わらなかったこと
ギャップを埋めるには
問題解決能力を高める
コミュニケーション不全
事例:互いを理解しようとしないファミリー
ファミリービジネスでは、なぜコミュニケーションが難しいのか?
同族内の対立や心の葛藤はなぜ起きるのか?
「心の地図」の違い
コミュニケーション能力向上の障害になる「迷信」
隠された問題
コミュニケーション能力(ファミリー力)をどう高めるか
関係のスキル
関係のモード
4段階のファミリー力
あなたのファミリービジネスはどの段階?
どうやって次の段階へ進むのか
ここから始めよう
聴く能力を高める
ファミリーでコミュニケーションのルールを作る
ニューロロジカルレベル
スポンサーシップ(後見)
第4章 ファミリーを統率する仕組みをつくる
ファミリーミーティングとは
誰が、どのように始めるのか
ファミリーミーティングの注意点
ミーティングでは「言語化」が大切
家訓、ミッションステートメント
ファミリールール、行動規範
身近なことから始めよう
夫婦のファミリーミーティング
アンケート調査の結果を話し合う
映画鑑賞会
家系図(ジェノグラム)を作る
週末を使ったファミリーミーティング
家族の団欒
第5章 外部のアドバイス
取締役会は機能的か
取締役会の役割
同族企業こそ社外からのアドバイスが必要
非同族社員へのアドバイス
非同族エグゼクティブの心得
非同族エグゼクティブのタブー
第6章 世代交代
事業承継の計画を立てる
どうしたら世代交代に失敗するのか
世代交代はリレー競技のようなもの
相続税がかからない資産
事業承継の5つの分野
現社長の準備
世代交代はなぜ遅れるのか
承継の5つのパターン
偉大な経営者と呼ばれる最後のテスト
後継者の準備
後継者のキャリアプラン(能力開発計画)
自己の育成計画を立てる
経験すべきポジション
メンター(指導者)と計画に取り組む
後継者の成長に関する現社長の役割
リーダーシップの育成
後継者にカリスマ性は必要か?
後継者に必要なリーダーシップとは?
後継者に対する評価は、短所より長所に着目
板挟みは成長のチャンス
候補者が複数の場合
ビジネスの準備
経営理念、事業戦略を見直す
「次期経営チーム」の育成
社長交代時期の前倒し
ファミリーの準備、オーナーシップの準備
オヤジ対ムスコの対決
オヤジとムスコは見ている世界が違う
ジェネレーションギャップ
ライフステージの違い
相手の世界観を理解すること
父親と息子の関係は年齢とともに変化する
親孝行のススメ
第7章 ビジョンと利益
ビジョンの力
ビジョンと利益の一致
ビジョンとは何か
地域社会とのつながり
同族経営にとって、成功とは何か?
伝統とは、変化に対応し、革新を重ねた結果のこと
おわりに