●給料はガマン代。仕事は面白くなくてあたり前!? どの業種のどの企業にも、規模の大小にも関係なく、その数は少なくても、地位に関係なく、起業家のように事業をつくりだし、「自律的」に働く人たちがいる。 ●野村證券の企業内起業が事例 ベンチャー企業と大手を中心とした事業会社の橋渡しをする「モーニングピッチ」を仕掛けたのは、20代の若者3名。 本書では、野村證券でモーニングピッチという“企業内起業”に挑戦するなかで、塩見哲志氏がもがきながらつかんできた「自律的な働き方」がありのままに紹介されている。 なお、小杉俊哉氏の著書『起業家のように企業で働く』(クロスメディア・パブリッシング 2012年)の中で一線級の「起業家のような企業人」として紹介されているひとりが、塩見氏だ。 ●何かを始めるのに早過ぎることはないし遅すぎることもない 企業の中で自分のやりたい事を実現し、収益化まで達成していく事は、たやすいことではない。 「何か」というものをコンセプトありきだと思っていてはいつまでたっても見つからない。 生き生きと働き、社会にインパクトをもたらす仕事をしたいと考えているビジネスマン・学生などに本書はおすすめ。 ●各CHAPTERの解説では、人事コンサルタント・経営学者の小杉俊哉先生の第3者的な解説・コメントがあり、社内起業に取り組む際のポイントがよくわかる。CHAPTER0では日本におけるベンチャー企業がおかれてきた状況もよくわかる。 ●「はじめに」のはじめにより(小杉俊哉) 塩見さんが、理論ではなく、人から教えられたわけでもなく、もがきながら一つ一つ掴んで来たものは、圧倒的な迫力をもって企業で働くすべての人に、勇気を与え、行動を起こそうとする原動力となる、と確信した。
