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がんを疑われたら最初に読む本

がんを疑われたら最初に読む本

  • 著者:高橋基文
  • 定価:1628円(本体1480円+税10%)
  • 発行日:2020/2/1
  • ISBN:9784295403586
  • ページ数:216ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

決定版! がんのしくみ、病院・医師選び、基本と最新の検査・治療法etc. がんを疑われたら知っておきたい知識を徹底網羅

個人差はあれど、がんを告知されれば誰もが動揺するでしょう。いくら「がんは怖い病気ではない」と言われても、
自分がなぜがんになってしまったのかわからず、そして一度発症すると治りにくいという印象が強く、
死ぬことも割とある……。こんな条件が揃えば、不安になるのが当然でしょう。

しかし、がんに対する正しい知識を身に付ければ、不安や恐れを抱く必要はありません。
本書では、がん細胞ができる仕組み・がんと闘う免疫の仕組み・基本と最新の検査・
治療法をわかりやすく丁寧に解説しています。また、プライマリ・ケアの第一人者である著者が、
その立場から、あなた自身が自分の健康をどうとらえて、いかに医療や医師と向き合っていくか。
そしてどのような心構えでがんを克服していったらよいかのヒントをお伝えします。

ご自身ががんを疑われたとき・がんと告知されたときはもちろん、がんになる前や、
身近な人ががんになったときにも読んでおきたい一冊です。
巻末には著者がおすすめするホームページ一覧も掲載。がんの情報が満載です。

著者紹介

高橋基文

医療法人社団二葉会理事長・シティクリニック院長。東邦大学医学部卒業。国立大蔵病院(現国立成育医療研究センター)、東京女子医科大学附属病院を経て、 1989年、東京・五反田駅前にて、シティクリニックを開業。2018年、東京・東新宿駅前クリニックを開設。日本プライマリ・ケア認定医・指導医・評議員。昭和大学医学部客員教授。著書に『インターネット医療』(千早書房)、『ニッポン診断』(中央通信社)などがある。

所属団体
•日本プライマリ・ケア連合学会
•日本免疫治療学会
•日本統合医療学会
•日本整形外科学会
•日本眼科学会
•日本渡航医学会
•日本抗加齢医学会
•臨床ゲノム医療学会
•日本臍帯プラセンタ学会
その他多数

目次

目次

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はじめに
五反田の町医者に患者さんが集まる理由
「プライマリ・ケア」とは?
患者さんを総合的に診る視点
がん治療にも交通整理が必要
医療パターナリズムを超えるために
「死のあり方」が問われる時代
「いのちの主人公・からだの責任者」はあなた自身
がん克服のためのリテラシーを持とう

 

第1章 がんの不安を取り除くには?

がんの生存率は、年々高くなっている
がんはもはや怖い病気ではない
がん告知を受けたAさんの動揺
人が、がんを恐れる理由
理由1 掴みどころのない病気
理由2 原因がわかりにくい
理由3 症状がはっきりしない
告知の仕方で病状が悪化することも
医療にできることは患者さんのお手伝い
5つのがんを抱えながら元気な患者さん
心の支えがあるから元気でいられる
社会的免疫力を高めるために

 

第2章 がんを知る

がんの理解は細胞から
細胞にも運命がある
遺伝子の使い方
細胞たちがつくり出す社会
遺伝子変異はほとんど起こらない
「2人に1人」と「10億分の1」のギャップ
「2人に1人」は80歳を過ぎてから
長生きするほどがんに罹りやすい?
「感染症」から「生活習慣病」へ
がん以外の疾患で死ぬ人は減っている
変異の確率が高まる理由
発がんに関わる遺伝子たち
大腸がんの発がんパターン
第一段階 良性腫瘍
第二段階 腫瘍増殖
第三段階 早期がん
第四段階 進行がん
がん細胞は「3つの掟」を破る
掟破り1 制限なく増え続ける(自律性増殖)
掟破り2 他の組織に侵入する(浸潤・転移)
掟破り3 正常細胞の栄養を奪う(悪液質)
がん細胞が死なないワケ
ストレスによる細胞老化
慢性炎症は万病のもと
がんになったのは運命?
自分の体を信頼すること

 

第3章 免疫細胞とがん細胞の攻防

免疫系は外敵から体を守る
免疫系が敵を見分けるしくみ
がん細胞の異常を見抜く能力
免疫系ほど頼もしい味方はいない
免疫系の二大グループ
「体液性」と「細胞性」って何が違うの?
自然免疫と獲得免疫は連動している
キラーT細胞はがん抗原を認識する
免疫細胞たちは腫瘍を監視している
免疫監視を回避するがん細胞
免疫ががん増殖を促すこともある
慢性炎症を防ぐには
「病は気から」の科学的解明
前向きな気持ちがストレスを遠ざける

 

第4章 がんの検査と診断

早期発見は検査の進歩から
血液・尿・便検査の役割
腫瘍マーカー
前立腺がんの増加とPSA
COLUMN 一滴の血液でがんの早期発見が可能な時代が来る?
形態画像検査と機能画像検査
形態画像検査
[単純X線検査]スクリーニングと経過観察
[造影検査]臓器の全体像を把握しやすい
[マンモグラフィー]乳がん発見のためのX線検査
[CT(コンピュータ断層撮影)]断面像で早期発見が可能に
COLUMN X線検査と被ばく
[超音波(エコー)検査]手軽だが、術者の技量に大きく依存
[MRI]頭部、胆道系、骨盤領域を鮮明に描出
機能(代謝)画像検査
[PET]ブドウ糖の多いがん細胞を探し出す
体の奥のがん細胞を捉える
PET / CTで、より精度を高める
[内視鏡検査]画像検査、病理検査、治療までが可能
[病理検査]病理医による確定診断
クラス=腫瘍の悪性度
ステージ=がんの病期(進行度合)
あなたはどんな治療を望んでいるのか?
セカンド・オピニオンも参考に
結論を出すのは患者さん自身

 

第5章 納得できる治療を選ぶために

第一選択は標準治療
先端・先進医療の実力は?
治療を選ぶための「ナビゲーター」を持つ
標準治療の軸は「がんの三大療法」
拡大手術で転移は防げるか?
手術成功のカギは早期発見
放射線でがんを狙い撃つ
三次元原体照射
定位放射線照射
強度変調放射線照射
粒子線治療
化学療法は局所療法の弱点を補う
古いタイプの抗がん剤は、すべての細胞に効いてしまう
副作用で毛が抜けやすいのはなぜ?
がん細胞を狙い撃ちする薬の登場
抗がん剤の実力を知っておく
分子標的薬にも副作用がある理由
なぜ抗がん剤は効かなくなるのか?
がん治療の可能性を広げる「がんゲノム医療」
COLUMN ホルモン療法
「がん免疫療法」でノーベル賞
免疫には、ブレーキ役も存在する
がん細胞の悪だくみに対抗する
オプジーボの問題点を整理する
標準治療と認められた免疫療法はごくわずか
COLUMN 免疫細胞療法とは

 

第6章 がんを乗り越えるために

【信頼できるかかりつけの医師を持つ】
家庭医と専門医の役割分担
最も大切なのは「信頼関係」
信頼はコミュニケーションによって生まれる
【情報を見極める力を持つ】
患者さんに必要な知識と判断力
β‐カロテンで肺がん再発?
抗酸化作用だけでがんは治らない
俗説を信じてしまうことが問題
がん治療で注目されるサプリメント
西洋医学と東洋医学のワンチーム
自然治癒力をどう考えるか?
民間療法をどう考える?
民間療法の見分け方
【自分自身の健康観を持つ】
今だからこそ健康について考える
自分にとっての「自然体」を知る

 

第7章 社会的免疫力を高める

自然治癒力とホメオスタシス
ホメオスタシス=細胞社会の原理
自律神経は生命維持を担う
神経ネットワークの情報伝達
神経伝達物質は感情もつくり出す
セロトニンは幸福感の源
COLUMN セロトニンを増やすには
ホルモンは、ゆっくり長く効く
ストレスがホメオスタシスを破綻させる
テロメアとテロメラーゼの不思議な関係
ストレスも捉え方次第
あなたにできること=ホメオスタシスを回復させること

 

あとがき

巻末付録 著者がおすすめするホームページ一覧