出版実績
「世の中の役に立つことをすること。それ以外はやらないこと。」
いかにして世の中の役に立つか“だけ”を考え、
イノベーションを起こすためにシンプルで本質的な「もっと良い方法」を模索して成長し続ける、
広島のローカル企業の経営哲学。
「もっと良い方法はないか。」という経営理念を掲げ、
「大きなことを為し遂げるのなら、なおさら小さなことを大切にやり続ける = 積小為大」
をポリシーとして、30期連続で増収を実現し続ける広島県の物流企業ネストロジスティクス。
「物流が止まれば、経済が止まる」とはよく言われる言葉ですが、
物流業界はあらゆる産業にとって大動脈の機能を持つと言われてきました。
しかし、多くのメーカーや小売業界の各社は、この激動の時代を乗り越えるべく成長を志向して、
業界の枠を超えるような複合的な進化を遂げつつあり、
そのはざまに位置する物流業界は群雄割拠の時代を迎えています。
同社はこうした時代にあっても経営の軸が揺らぐことはなく、
シンプルに「世の中の役に立つことをすること。それ以外はやらないこと。」
という信念と「もっと良い方法はないか。」という理念を突き詰め続けます。
本書はこうした背景を踏まえつつ、広島県におけるローカル経営でありながら、
30年間連続で増収という突出した結果を出す株式会社ネストロジスティクスという
企業の秘密に迫ります。
もくじ
はじめに
第1章 物流・運輸業界への私の想い
夢と志のある企業に成長するために
共に育つ「会社と人財」の成長が企業の両輪
ネストは今、どこにいるのか
流通革命は物流革命
イノベーションの原点は自分自身にある
いままでの固定観念を捨てる
インダストリー4・0に挑戦する
入口は地味でもコツコツやって、出口はダイナミックに
イノベーションはすでに起こっている
試行錯誤しながらとにかく前へ
第2章 ちょっと違う運送屋を目指して
“役に立たない”ことはやらないこと!
家業としての運送屋
厳しくても人情味のある世界
「もっと良い会社にしてやる!」〜家業から企業へ〜
先輩経営者から学ぶ
社員との目線のギャップ
主要取引先からの取引停止事件で開眼
妻 幸子との結婚
何を売る会社なのかを定義する
“ちょっと違うこと”はここから始まった!?
どこにフォーカスするか
運送の効率化を目指して
試行錯誤の共同物流会社
バブル! 地価と金利の駆け引き
良い時も悪い時も続かないという考え方
大きな渦の中でも自分たちを見失わない
人との絆、繋がりが大切
想いはひとつ。みんなで儲けよう、みんなで良くしよう
第3章 ネストと私の航海~世の中の役に立つことを目指して〜
社員たちと共に苦労を乗り越える
母から受けたバトン
もっと良い資金調達はないか
人間万事、塞翁が馬
海難事故 ~九死に一生を得る〜
身体障害者になって改めて「人を動かす」を考える
積小為大の重要さを実感する
毎日の積み重ねが不可能を可能にする
これからは、「何を提供できるか」がポイント
物流ではなく物流サービスを提供していく
ネストX(エックス)の取り組み
ヨーロッパで起きていることは日本でも起きる
物流業界は異業種業界
備えあれば、憂いなし
すぐできることでチャレンジしていく
第4章 自分たちが主役。ネストの人財づくり
想いは実現する! その考え方が会社の繁栄へ繋がる
日々コツコツと
真っ白な状態から3年で一人前に
研修で全社的一体感を
経営理念は信念、ネスト訓は道徳
ネストの次世代を担うリーダー研修「夢志の巣塾」
変化は自然の摂理
世の中の役に立つことをすること
どんな些細なことでも積小為大
第5章 世の中の役に立つ。ただ、それだけを考える企業として
上場ありきじゃない……その意図
やる気のある人間にはできるだけチャンスを与えたい
“気づき”の多い集団へ
気づく力=個性の発揮
いろいろな人間といろいろな価値観を一つの方向へ……
可能性は、誰にでも等しく、そして無限大
おわりに
誰にも負けない独自のノウハウ・技術をお持ちの経営者さまへ