出版実績

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自己啓発の本
日本はクール!?

日本はクール!?

  • 著者:ベンジャミン・ボアズ
  • 定価:1628円(本体1480円+税10%)
  • 発行日:2022/11/1
  • ISBN:9784295407546
  • ページ数:288ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

日本は最高にクールであるにもかかわらず、
なぜ日本の魅力を最大限に海外に向けて発信できていないのか。

在日15年以上で、内閣府公認クールジャパン・アンバサダーを務める
ベンジャミン・ボアズ氏は、日本の視点(マイ・ジャパン)で
見ていることにクールジャパン政策の問題があると指摘します。
そして、海外視点(ユア・ジャパン)に立ち、海外の外国人たちが持つ
日本のイメージとは何かを知ることこそが必要不可欠であると提言。

マイ・ジャパンから脱却し、ユア・ジャパンから日本を見ることの重要性を、
ビジネスやコミュニケーション戦略の具体例とともにわかりやすく解説。
本書を通じて、真のクールジャパンについて紐解いていきます。
読者に対して一緒にクールジャパン現象で世界を巻き込む方法を提案します。

著者紹介

ベンジャミン・ボアズ

1983年アメリカ・ニューヨーク州生まれ。国際コミュニケーション・コンサルタント。パルテノンジャパン株式会社シニア・アドバイザー。東京都中野区観光大使。2016年より内閣府公認クールジャパン・アンバサダー、2022年10月よりクールジャパン・プロデューサーに就任。Netflix、Kickstarterなどでの仕事を手掛けるほか、NHKワールドでリポーターや、コロンビア大学、大阪大学をはじめとして国内外の大学でのクールジャパンに関する講演を多数行うなど幅広い活躍で注目を集めている。新聞や雑誌に日本語と英語で寄稿、スタジオジブリ月刊小冊子『熱風』への寄稿「クールジャパンはクールじゃない」が話題となった。著書に『日本のことは、マンガとゲームで学びました。』『大人のためのやり直し英会話』(いずれも小学館)がある。ブラウン大学卒。2007年フルブライト奨学生として京都大学大学院で、その後東京大学、慶応大学、大阪商業大学にて研究。

ウェブサイト:www.benjaminboas.com

目次

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まえがき

 

序章 完璧を売り込む

日本のファンの声に耳を傾ける
外国人のお客様を理解し、引き上げる

 

第1章 日本ではなく「ジャパン」

ポストコロナのクールジャパン
時代によって変化する魅力
何を魅力と思うかは十人十色
「ジャパン」に抱く幻想
ひとつの日本に複数のイメージ
異なる「ジャパン」のイメージ
日本以外で生まれる「クールジャパン」
日本にはないクールジャパン

 

第2章 マイ・ジャパンからユア・ジャパンに渡る

ステップ① マイ・ジャパンを手放す
中野区から見るインバウンド
ステップ② ユア・ジャパンを学ぶ
まずは湯呑の水を空に
新渡戸稲造の観点から学ぶ
多くの日本人がしている勘違い
オーセンティックなクールジャパン

 

第3章 ビジネスにおけるクールジャパンの成功例

ターゲティングで新しい市場を作る方法
正直な評価を受け入れること
起業家と創業者のギャップ
マスコットを活用した国家ブランディング
日系企業の海外成功例①
日系企業の海外成功例②
セガとホンダの教訓
“Made In Japan” のブランディングは不要

 

第4章 他人の興味を活かせばいい

視点を変えて行動に移す
「何を伝えるか」より「誰に伝えるか」
アセスメント―認知度とアクセス
あらゆる発信において重要なポイントとは?
正しく評価するために
信号とノイズの分離
ギャップを埋めるコミュニケーション
観光客が正しい情報を得るための最良の方法
自分本位の翻訳になっていないか?
良い翻訳のコツはインパクト重視
誰視点なのか考える
コミュニケーションは言葉ではなくUXが大事
求められているのは、ユニークな体験
英語がわからなくても心配無用
言い表せないこともあると知る
おもてなしという名のナルシシズム
何を求めているのか耳を傾ける
思い込みを押し付けない
相手の背景知識もこちらはわからない
観光の目的もニーズもさまざま
専門性を活かす
厄介な編集とスタイルの問題
ターゲット市場における専門知識
ネイティブスピーカーだけでは不十分!?
ギャップを埋める良い翻訳
目指すのは「意訳」
コミュニケーション・ファーストの考え方の育成

 

第5章 クールジャパンってそもそも何?

クールジャパン自体のブランド化が課題
クールジャパンとは何なのか?
私とクールジャパン
私が日本を愛する単純な理由
考えすぎないで
メニューと重機
「好き」は自然に生まれるもの
クールジャパンを扱ったテレビ番組は、誰のため?
ジャパニーズスタイルのクールジャパン
クールではない? マイ・ジャパン
ブランディングの失敗
ユア・ジャパンとマイ・ジャパンを分ける
クールジャパンを切り離す
政府のわかりづらいクールジャパン施策
クールジャパン・ファンドの失敗
「世界が驚くニッポン!」と「ニッポンクエスト」
クールジャパンの間違っている思想
なぜ悪い結果になったのか
内向きな「海外発信」
基本的な前提条件への挑戦

 

第6章 クールジャパンの本当の姿

3つの思い込みを正す
1枚の画像でわかるクールジャパン
かつて浮世絵はマンガだった
ヨーロッパ人が北斎を広めた?
北斎とクールジャパン
浮世絵の秘密の歴史
クールジャパンのパターン
アニメも違法に発信された
クールジャパンのエッセンスは海外にある
パターンの秘密

 

第7章 国や組織ができること

クールジャパンを正しい視点で捉える
マイ・ジャパンとユア・ジャパンを分ける
海外向けのコンテンツを奨励すべき理由
「内向き」について内向きな不平不満
海外向けに見える、内向きコンテンツ
アミーゴ・デ・ジャポンの例
真の国際的なコンテストにするために
ロサンゼルスのジャパン・ハウスの好例
クリエイターのキャリア確保
日本へのアクセスに注力すべき
インバウンドの行き先を発見する
日本のアクセシビリティに関する対話の促進
地図の規格によるアクセスサポート
日本の魅力を伝える人たちからの孤立
政府からも孤立する私
東京観光財団とトップダウンツアー
多様な視点を持つ外務省地方連携推進室

 

第8章 クールジャパン庁を設立せよ

求めるのは強いリーダーシップ
ファンにとっては意味がないカテゴライズ
誇りを持ってお迎えを
国際的なコミュニケーション経験を持つリーダーたち
クールジャパン機構はブランディングの失敗
本物の国際性を持ったリーダーが必要
多種多様なメンバーで内部から変革を
グローバルなコミュニケーションのために
国外にスポットライトを
UI/UXの問題を解決する
多様なアンバサダーを発掘し、権限を与えることができる官僚組織
真に国際的な人材の育成
日本にはアンバサダーが必要
変わった人は役に立つ
観光客は誰でもアンバサダーに変えられる
すべての外国人が同じではない
誰にでも果たすべき役割がある
自分の好きなことをする

 

終章 日本再発見

世界を巻き込むのを手伝ってください
日本のエッセンスを探る
日本のエッセンスとは?
日本以外の場所で見つかる日本の魅力
初心者を大切に
初心者がいなければクールジャパンは成立しない
日本の魅力を自ら感じ、自らを再発見する
私たちが今すべきこと