出版実績

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マネジメントの本
宮司の経営

宮司の経営

  • 著者:田川伊吹
  • 定価:1,958円(1,780円+税10%)
  • 発行日:2025年3月21日
  • ISBN:9784295410768
  • ページ数:224ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

年間収入15年で6倍、境内参拝者数は36倍――。クラウドファンディングで手水舎を再建し、インスタライブで全国へ魅力を発信。数百年ぶりに神幸祭を復活させ、人気のお守りや御朱印帳が話題を呼ぶなど、著者は23歳で全国最年少宮司に就任して以来、革新的な取り組みを次々と実現してきた。本書は、神社の”経営者”「宮司」として、組織運営を実践し続けてきた著者が、神道の精神を軸にした経営哲学と実践知を伝える一冊。神社経営の現場で培ったリーダーシップ、斬新なマーケティング戦略といった実務的な知識から、祈りや祭りの「本質」を重んじる仕事への向き合い方まで、現代のビジネスパーソンや経営者に通じる普遍的な学びが詰まっています。伝統を守りながらも革新を続け、神社と地域を再生させたその手法は、経営者やリーダー層に新たな気づきと指針を与えること間違いありません。

著者紹介

田川伊吹

病厄除守護神 廣田神社 第17代宮司
昭和61年生まれ。國學院大學神道文化学部卒業後、寒川神社に奉職。その後、23歳にして全国最年少で廣田神社(青森県青森市)宮司に就任し、神職としての改革を積極的に推進。就任後、数百年ぶりに御神輿渡御の神幸祭を復活させ、節分祭を県内最大規模に再興するなど、地域文化と伝統の継承に尽力。また、天皇皇后両陛下のパラオ共和国慰霊訪問時には奉迎手旗入魂祭を斎行し、パラオ戦没者慰霊祭を神仏合同で執り行うなど、国際的な神職活動でも注目を集める。SNSを活用し、全国初のInstagram神社コラボライブ配信を企画実施するなど、伝統と現代技術を融合させた活動を展開。また、クラウドファンディングを積極的に導入し、累計1,000万円以上の支援を集め、八甲田山神社の祠再建や境内の各種整備を実現させた。こうした取り組みにより、宮司就任から15年で神社の年間収入を6倍に増収させ、参拝者数は36倍に増加。本書が初の著書。

目次

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はじめに

 

 

第1章 ワーク・ライフ・バランスは、神道の考え方を取り入れると、うまくいく

なぜ、うまくいく人は神社へ行っているのか
日本人に根付いている神道のメンタリティ
神道からみるワーク・ライフ・ハーモニー
四季のリズムで働き、休む
暮らしに生かす神道の作法
神棚・お守りがもたらす効果
言霊のあるコミュニケーション

 

第2章 宮司の仕事とは 宮司さんって何しているの?

私が「宮司になろう」と思ったきっかけ
宮司の一日
神社経営の現実
宮司と経営者の共通点
伝統と革新
神道的リーダーシップ
自然信仰とサステナブル経営

 

第3章 神社とお金 財政難の神社を黒字化する経営戦略

単なるビジネスじゃない 神社経営の内幕
42.5%は兼業宮司!?
黒字化への道
選ばれる神社へ
行政との連携
クラウドファンディングで立て直す
未来への投資

 

第4章 神道と理念 意外に似ている経営者と宮司

神道流パーパス経営
宮司と経営者が挑戦すべきこと
神道的理念のすすめ
経営と理念を両立させる
神道的シナジー効果
宮司的組織マネジメント
神道でメンタルを安定させる

 

第5章 地域との連携 祈りと祭りでコミュニティーを生かす

地域に生きる
祈りと祭り
祭りの灯を絶やさない
ハレとケの日をプロデュースする
伝統文化を楽しく学ぶ
想いでつながる神社にする
ふるさとの神社を守るという使命

 

第6章 現代版 神道のあるくらし 心の整え方から幸せになる作法まで

心を整える
みんな、「授かりもの」
言葉が人生を変える
出合いの紡ぎ方
幸せになる作法
ありのままに身をまかせる
神様と対話する

 

第7章 未来の神社 個人からコミュニティー、自然資本へ回帰する

神道が経済を潤す
自分を取り戻し、心を整える
妊娠・出産・育児、命を紡ぐ神社
神社が担う、新しい「道」の学び舎
「今の祈り」を祭りにする神社
自給自足経済を産む神社
自然と社会と人とをつなぐ神道

 

 

おわりに