出版実績

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自己啓発の本
「し過ぎない」練習

「し過ぎない」練習

  • 著者:枡野俊明
  • 定価:1,628円(1,480円+税10%)
  • 発行日:2025年4月1日
  • ISBN:9784295410805
  • ページ数:208ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス
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つい、やり過ぎてしまうのはなぜ? 心のゆとりを取り戻す禅の教え

私たちは日々、何かを「し過ぎる」ことで、知らず知らずのうちに心をすり減らしています。心配し過ぎる、気をつかい過ぎる、怒り過ぎる、期待し過ぎる、我慢し過ぎる、働き過ぎる、調子に乗り過ぎる──。
もちろん、心配すること、気をつかうこと、怒ること、期待すること、それ自体は、決して悪いことではありません。それらがあるからこそ社会は成り立ち、人間関係も深まっていきます。しかし、「し過ぎる」ことで、いつの間にか本来の目的を見失い、苦しみが生まれてしまうのです。

「つい、やり過ぎてしまった」──こんな言葉を聞くことが多くあります。調子に乗り過ぎてしまった、相手を追いつめ過ぎてしまった、こだわり過ぎて周りが見えなくなってしまった。なぜ、私たちはこんなにも何かをし過ぎてしまうのでしょうか? 

それは、「もっと良くしよう」「もっと正しくありたい」「もっと認められたい」「もっと欲しい」などという思いが強くなり過ぎたときに自分をコントロールできなくなるからです。
心配も、気遣いも、怒りも、仕事も、遊びも、どこかに「もっともっと」という気持ちが生まれたとき、必要以上にアクセルを踏んでしまう。そして、気がついたときには、もうブレーキのかけ方がわからなくなっている──これが「し過ぎる」ことの正体です。
でも、ほんの少し意識をはたらかせて「し過ぎない」ことを心がけるだけで、私たちはもっとラクに生きられるのではないでしょうか。

「し過ぎない」とは、何もしないことではありません。大切なのは、自分にとってちょうどいいバランスを見つけることです。過度に考えず、適度に気をつかい、ほどよく働く。そうすることで、心にも体にもゆとりが生まれ、結果的にすべてがうまく回りはじめます。本書では、「し過ぎない」ことの大切さに焦点を当て、適度なバランスを見つけるヒントをお伝えしていきます。

著者紹介

枡野俊明

1953年、神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学名誉教授。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。また、2006年「ニューズウィーク」誌日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」にも選出される。近年は執筆や講演活動も積極的に行う。主な著書に、『心配事の9割は起こらない』『仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力』『迷ったら、ゆずってみるとうまくいく』などがある。

目次

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はじめに

 

 

 

第1章 頑張り過ぎない──それが自分を見失わないコツ

・「完璧主義」にさよならする──「こうあるべきだ」に憑りつかれない
・最後は天に任せればいい──どれだけ準備しても不安な人へ
・諦めるのは早過ぎても遅過ぎてもよくない──仏教の教え「諦めるとは、明らかにすること」
・「人に勝つために頑張る」をやめる──そのほうがラクに生きられる
・優しさも過ぎると、優しくなくなる──大切なのは「思いやり」
・ポジティブにも限度がある──度が過ぎると、自分も周りも不幸にする

 

第2章 考え過ぎない──「迷い」を断ち切る禅の教え

・考え過ぎたら動けなくなる──結果、チャンスを逃してしまう
・損得ではなく、ご縁で即断する──「縁」で選べば、迷わずに生きることができる
・常識にとらわれ過ぎない──ありもしない縄で、自分を縛りつけない
・自分の判断に執着し過ぎない──この考えを手放したらどうなるだろう、と想像する
・迷い過ぎない──「本来の自己」を失っていないか
・緊張し過ぎない──ひとまず座って、お茶でも飲みましょう

 

第3章 怒り過ぎない──感情的にならない気持ちの持ち方

・怒りも悲しみも、喜びさえもすぐに手放す──感情を否定しない。受け入れて手放す
・何でも人のせいにしない──相手を責めると、自分の心も荒む
・感情を言葉にしない──一度口に出したら撤回できない
・あなたのプライドは高いか、低いか──優越感も劣等感も必要ない
・意地を張り過ぎない──間違いだと気づいたときに、どうするか
・怒りっぽくならないお酒の飲み方──感情が高ぶったら、一度席を外すといい
・注意し過ぎない──「短く」「少なく」が注意のコツ

 

第4章 気をつかい過ぎない──もっとラクに構えれば、うまくいく

・気をつかわせる上司への対応──離れ過ぎず、近づき過ぎず、対応する
・周りを優先し過ぎない──謙虚も過ぎると、うまくいかない
・自分を見限らない──禅的・自信のつけ方
・「正直」も時と場合による──正直も過ぎると相手に利用されてしまう
・相手の意見を聞き過ぎない──自分が納得しない方向に進んでしまいます

 

第5章 期待し過ぎない──あるがままに受け止めるコツ

・人に頼り過ぎない──人生の主人公は自分自身
・期待に押し潰されない──禅的・プレッシャーの受け止め方
・楽しみにし過ぎない──楽しいこともその日限りと考える
・相手に深入りし過ぎない──人づき合いは、濃過ぎても薄過ぎても、長続きしない
・うらやましいと思い過ぎない──その気持ちをポジティブに変換するコツ

 

第6章 得をし過ぎない──穏やかに生きるヒント

・お金が欲しいと思い過ぎない──本来の目的を忘れない
・ケチと倹約家の違い──心に余裕があるのはどっち?
・お金を使い過ぎない──禅的・衝動買いの抑え方
・調子に乗り過ぎない──たまたま運が良かっただけではないか?

 

第7章 我慢し過ぎない──いつか爆発しないための心得

・任せっぱなしにしない──「任せる」とは放置することではない
・自分だけ我慢しない──「自分さえ我慢すれば丸く収まる」はもうやめる
・後悔し過ぎない──禅的・失敗に区切りをつける考え方
・スマホを見過ぎないための禅的習慣──人生の主導権を取り戻そう
・「ちょうどいい」の見つけ方──見つけた人から幸せになる