ブックマーケティング特設サイト

出版実績

出版実績

エンタメ産業の戦略地図

エンタメ産業の戦略地図

  • 著者:久保田一輝
  • 定価:2,530円(本体2,300円+税10%)
  • 発行日:2026年11月20日
  • ISBN:9784295412823
  • ページ数:380ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

なぜ、日本のコンテンツは世界で愛されているのに、ビジネスで苦戦しているのか?

日本のエンタメ産業は、テレビ、動画配信、電子マンガ、アニメ、広告、テーマパークなど、多岐にわたる領域に分かれています。しかし現在、それぞれの領域を個別に捉えるのではなく、IPを軸に事業や機能を結び直すことが求められています。テレビ局は放送・配信・広告を横断した事業の再設計へ、出版社はマンガやアニメを起点とした世界展開へと向き合っています。広告会社にはIPの価値を広げる役割が求められ、テーマパークはIPの世界観を体験へと変え、その価値を高める場となっています。

こうした変化を読み解くには、業界全体を俯瞰し、コンテンツが生まれ、さまざまな事業へと広がり、収益を生み出すまでの流れを理解することが重要です。本書は、別々に捉えられてきた業界を「価値創造チェーン」としてつなぎ直し、ヒットをいかにIPという経営資産へ変えていくかという視点から、エンタメ産業の構造を読み解きます。

さらに、コンテンツへの投資判断、権利と収益の設計、クリエイターを支える制作体制まで踏み込み、IPを長期的に育てる経営のあり方を考えます。個々の成功事例や一時的なトレンドにとどまらず、日本のエンタメ産業の全体像と、その先の事業戦略を考えるための「戦略地図」を描く一冊です。

著者紹介

久保田一輝

静岡県藤枝市出身。大手総合コンサルティングファーム パートナー。早稲田大学ビジネススクール非常勤講師。米国マサチューセッツ大学アマースト校卒業後、コロンビア大学ビジネススクールにてMBA取得。広告代理店に約19年間勤務し、ニューヨーク、ロサンゼルスを含む国内外でメディア・エンターテインメントビジネスに携わる。その後、AmazonにてPrime Videoの日本市場での事業初期フェーズに参画。事業会社でコンテンツビジネスの最前線を経験した後、PwCを経て、ボストン コンサルティング グループ( BCG )ではパートナー&アソシエイト・ディレクターを務める。2025年より大手総合コンサルティングファームに参画し、現在はパートナーとして、メディア・エンターテインメント領域を中心に、企業の成長戦略、事業戦略、経営改革、新規事業、海外展開などを支援している。広告代理店、グローバルプラットフォーマー、総合系コンサルティングファーム、戦略コンサルティングファームという異なる立場から、テレビ、動画配信、広告、マンガ・アニメ、IPなど、コンテンツ産業を横断してきたことを強みとする。早稲田大学ビジネススクールでは「Entertainment Business Strategy 」を担当。実務と教育の双方から、コンテンツビジネスの構造と経営について考察している。

目次

目次

MORE

はじめに なぜ今、エンタメ産業を考えるのか?

 

 

 

第1章 エンタメ産業の現在地

なぜエンタメ産業は儲からなくなったのか?
1 メディア・エンタテインメントは、時代と共に姿かたちを変えてきた
2 楽しみ方はなぜここまで変わったか?
3 メディアエンタメ産業の4層構造
4 可処分時間争奪戦──限られた24時間を奪い合う!
5 サブスク時代の到来

 

第2章 テレビ局の転換点

テレビはオワコンなのか?
1 テレビ局の歴史は「可処分時間の支配」の歴史だった
2 インターネットはテレビ局の何を破壊したのか?
・競争相手が他局だけではなくなった
・全国一律市場から個別最適の市場へ
・編成競争から発見競争、そして共感競争へ
・地域独占からグローバル競争時代へ
・変わったのは競争環境であり、価値そのものが棄損されたのではない
3 テレビ局による広告モデルの限界
・視聴者総数の減少という逆風
・実は固定費の高い業界
・経営的課題は広告以外の収益源確保
4 テレビ局は何者になるのか?
選択肢1 コンテンツを強化しコンテンツ事業となる
選択肢2 プラットフォーム企業となる
選択肢3 流通・地域インフラ企業となる
選択肢4 デバイス・周辺機器経済圏を確立する
本当の論点 「何者になるか」ではなく……

 

第3章 動画配信時代の消費者行動

Netflixは何を変えたのか?
1 コロナ禍が示した、旧作という長期資産
・コロナは市場の真実を早めた?
2 2015年以降に広がったヒットの入口
3 流通の変化で広がる映像ジャンル
・韓国ドラマがジャンルのひとつとして確立
・恋愛リアリティー、お笑いドキュメンタリーなど
・新たなジャンルが市民権を獲得
・アニメはもはや子供向けだけではない──ニッチが市場を変えている
4 「瞬間の熱狂」から「日常の視聴」へ

 

第4章 動画配信時代のコンテンツ経営

「ヒットを祈る」時代から「ヒットを生み出し続ける」仕組みを作る時代へ
1 勘と経験だけに頼った判断から卒業する
・NetflixとAmazonの違い
・同じ投資額でも意味が違う
2 コンテンツ投資は逆算で決める
3 単発でなくポートフォリオで経営する
4 ヒットは〝累積〟で決まる

 

第5章 「IP創出装置」としての出版社

なぜ出版社は、ヒットコンテンツを生み続けているのに、ビジネス成長が追いついていないのか?
1 時間軸で見えるマンガ消費の進化
2 マンガは「隙間時間」を創出した
3 「30円なら読んでみる」が市場を変えた
4 日本は数多くのIPを生み出しているのにスケールしないのはなぜ?
5 ヒット作ではなく、〝世界観〟を作る

 

第6章「IPの体験プラットフォーム」としてのテーマパーク

消費者はもう「観るだけ」では満足しない
1 テーマパークの主役は「ライド」から「IP」へと変わった
2 USJは他社IPを束ねる体験プラットフォーム
3 USJが売っているのは「チケット」ではなく「熱量」である
4 年間パスは単なる割引チケットではない
5 テーマパークはIPの再循環装置?
6 IPさえあれば勝てる時代なのか?

 

第7章 広告代理店の再定義

広告枠販売の終焉、IP世界観醸成の時代へ
1 メディア流通を支配する広告代理店
2 15秒で世界観を作る広告代理店の底力
3 2000年代以降の変化に対応してきた広告代理店の立ち位置
4 広告枠を押さえる力が通用しなくなった動画配信時代
5 「PL発想」という壁
6 広告だけでなく、熱狂を設計する産業となれるか?

 

第8章 IPの海外展開

「世界で人気」から、「世界で儲ける」に変われるか?
1 海外展開、「どこへ売るか」ではなく、「どこから育てるか」を考える
2 ジャンルによって勝ち方も儲け方も違う
3 IPは作品ではなく、長期資産として捉える
4 海外展開で重要なのは、「作品」だけでなく「Pitch Package」である
5 番組販売から〝統合IP販売〟へ
6 日本は後追いではなく、先行者になれるか?

 

第9章 日本型IP経営

正解なき時代のIP経営
1 ヒットではなく、IP資産をつくる
2 ファンタジスタを支える仕組みを作る
3 日本版Greenlight Committeeを作る
4 ファンタジスタを支える新しい専門人材
5 IPポートフォリオを経営せよ
6 51%のアート、49%のサイエンス

 

 

 

おわりに

recomend