
目次
MORE
序章 アメリカを席巻した日本映画業界の現状について考える
1 2024年、日本映画がアメリカを席巻した
2 2000年代後半から続く「邦高洋低」
3 なぜ今、ハリウッド映画よりも日本映画の方が儲かっているのか?
4 日本で次なる「スター監督」は生まれるのか?
第1章 プロデューサー・監督から学ぶ映画制作の世界
1 映画の生みの親は監督か、プロデューサーか
2 映画監督の作家性が映画を革新し続けている
3 映画作りの設計図となる脚本の重要性
4 撮影、照明、美術など各部が作り出す夢の世界とリアル
5 映画を支える各部の助手たち
6 撮影のための環境をつくるラインプロデューサー
7 #MeToo運動後の映画製作現場の変化
COLUMN 「ブロック・ブッキング」の終焉が映画人のキャリアパスを変えた
第2章 製作方式から学ぶ映画作りの世界
1 資金調達の仕組みから考える映画製作
2 映画の原案・企画はどこから生まれるのか
3 インディペンデント映画の資金調達
4 製作規模で変わる完成までの時間
5 2024年歴代最高興収を達成した東宝の強さ
COLUMN 小規模でも商業映画をプロデュースするのは難しい
第3章 洋画から学ぶ映画配給の世界
1 洋画メジャー会社と独立系配給会社の違い
2 海外映画祭でヒットする映画を買付ける方法
3 なぜ映画祭は開催されるのか
4 公開スクリーン数が多ければいいわけではない
5 興行収入はどうやって計算しているのか
6 映画の収入構造と収益の仕組み
7 ハリウッドのストライキの影響を受けた洋画
8 ハリウッド映画は復活するのか?
COLUMN 「映画史に残る名シーン」の舞台裏
第4章 伝説の宣伝マンから学ぶ映画宣伝の世界
1 映画のヒットを左右する宣伝と戦略
2 伝説的な買付け・宣伝マンが手掛けた時代
3 ヒットに導く話題の作り方
4 ファンとマスコミを盛り上げる「試写会」の役割
5 口コミが最大のプロモーション
6 映画のヒットの方程式
COLUMN 映画業界事件簿~その壱:解任
第5章 映画の誕生から学ぶ映画史の世界
1 世界で最初に生まれた映画
2 サイレント映画―幻想、歴史、神話など草創期の特徴
3 ヨーロッパ発祥の超大作、映画に見るロシア社会
4 幻想・怪奇、冒険活劇、喜劇など映画ジャンルの誕生
5 サイレント映画後期と映画界に変革を起こしたトーキー映画
6 日本映画の誕生期と独自の話法
COLUMN 映画業界事件簿~その弐:破産
第6章 ポップコーンから学ぶ映画館の世界
1 シネコンのはじまり
2 映画の多様性を支え続けるミニシアター
3 なぜ映画のお供はポップコーンなのか
4 フィルム上映からデジタル上映へ
5 全国の映画館をつなぐライブビューイング
6 3D・4D・IMAX―最新技術を活用した体感上映
7 快適な鑑賞体験を提供するバリアフリー対応
COLUMN 映画業界事件簿~その参:変革
第7章 Netflixから学ぶ二次使用の世界
1 映画の二次使用ビジネス
2 レンタルビデオ店の興亡
3 Netflix、Amazon、Desney──動画配信サービスの台頭
4 「金曜日ロードショー」が果たした役割
5 違法配信・ファスト映画をどうするか
COLUMN 映画業界事件簿~その四:殺気
第8章 アニメ映画から学ぶ海外展開の世界
1 国内歴代最高を塗り替えるアニメ映画の人気
2 世界でもヒットを連発する日本のアニメ映画
3 韓国、日本などアジアの映画・ドラマへの期待
4 世界の映画市場の現状
5 ローカライズ戦略──洋画メジャーによる邦画製作
COLUMN 製作者が公開まで手掛ける自主配給
第9章 DXから学ぶこれからの映画の世界
1 映画業界のDX事情とマーケティング
2 脚本から制作までAIが行う映画が新時代を切り開くか
3 デジタル時代に時代劇の技術継承を図る
COLUMN 地方映画祭の存在意義
終章 夢のある、世界に誇れる映画ビジネスであるために
おわりに