出版実績

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仕事術・ビジネススキルの本
実務者のためのオープンイノベーションガイドブック

実務者のためのオープンイノベーションガイドブック

  • 著者:一般社団法人日本オープンイノベーション研究会
  • 定価:2,288円(本体2,080円+税10%)
  • 発行日:2025年6月1日
  • ISBN:9784295411024
  • ページ数:248ページ
  • サイズ:210×148(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

実務者必携!理論から実践まで網羅!オープンイノベーション担当者のためのバイブル誕生。

本書は、企業や組織の枠を超えて新たな価値を創出する「オープンイノベーション」を実践する担当者向けに、理論から実務までを体系的に解説した日本で一番実務的なガイドブックです。一般社団法人オープンイノベーション研究会が執筆し、基礎知識から契約・知財管理、プロジェクト運営、組織文化の醸成まで、オープンイノベーションを成功させるための全プロセスを網羅。成功事例と失敗事例の分析も含め、日本企業の競争力強化に向けた実践的なノウハウを提供します。


伊藤洋一氏、推薦!


「社内だけ」じゃ、もったいない。外に飛び出し、巻き込み、素敵な未来を創ろう。

――伊藤洋一氏(武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長)


多くの企業がオープンイノベーションに取り組む中で様々な課題が指摘されています。
「マッチングだけで終わる」
「成果に結びつかない」
「どうすれば社内の理解を得られるか」
「契約書はどう作成すべきか」
「プロジェクトの進捗管理はどうすればよいか」

そんな実務者が直面する具体的な課題や「オープンイノベーション疲れ」を解消し、真に価値を生み出す共創を実現するための実践的ガイドです

理論から実践まで網羅した体系的アプローチ

本書は、オープンイノベーションの基礎概念から実務の細部まで、体系的に解説しています。特に以下の点に重点を置いています

1. 基礎知識と戦略立案:オープンイノベーションの本質と企業戦略への組み込み方

2. パートナーシップの構築:最適なパートナー選定と関係構築の方法

3. 契約と知財管理:成果を守りながら共創を促進する契約・知財戦略

4. プロジェクト運営:多組織間の協働プロジェクトを成功に導く実践的手法

5. 組織文化と人材育成:オープンイノベーションを加速する組織づくりと人材育成

6. 評価と振り返り:PDCAサイクルの実践と組織学習の方法

7. 成功・失敗事例分析:国内外の事例から学ぶベストプラクティス


【こんな方におすすめ】

◎オープンイノベーション担当者・推進者
◎新規事業開発や研究開発に携わる実務者
◎企業間連携や産学連携を推進する担当者
◎大企業・中小企業・スタートアップの経営者・幹部
◎イノベーション創出を支援する行政機関や支援機関の担当者

著者紹介

一般社団法人日本オープンイノベーション研究会

成富一仁(なりとみ・かずと)
一般社団法人日本オープンイノベーション研究会代表理事
メーカーの技術職、経営支援団体、DXコンサルティングファームを経て、2021年よりeiiconに参画。主に製造業の経営課題解決に資する情報提供や教育プログラムの設計・運営に携わる。アメリカ、中国、ドイツ、イスラエルなど、海外の先進事例を継続的に調査し、その知見を国内企業の戦略立案・意思決定に反映。またeiicon参画後は自治体や大手企業のオープンイノベーション企画・実行を一貫して支援してきた。多様な業界・セクターと協働し、本質的な共創を推進してきた経験を基盤に、一般社団法人日本オープンイノベーション研究会を設立し、代表理事に就任。

中村亜由子(なかむら・あゆこ)
株式会社eiicon代表取締役社長・株式会社Xsprout取締役
2015年「eiicon 」事業をパーソルグループの新規事業として社内起案、リリースを果たし、以後サービスの成長を牽引。2022年公益財団法人日本生産性本部主催 日本サービス大賞、優秀賞受賞。2023年内閣府主催オープンイノベーション大賞 スポーツ庁長官賞受賞。2023年4月パーソルグループからMBOし、株式会社eiiconの代表取締役社長となる。2024年1月株式会社XsproutをSpiralグループとJVとして設立、同社の取締役を務める。2024年12月、EYJapan主催「社会課題解決に挑み新しいイノベーションを起こした女性起業家」を表彰するアワードである「EWW 2024」にてファイナリスト受賞。特許庁「オープンイノベーションを促進するための契約ガイドラインに関する調査研究」委員会委員2019/9~2023/3

下薗 徹(しもぞの・とおる)
Two Birds Consulting株式会社代表取締役・株式会社eiicon Quality of Open Innovation officer( QOO )
メーカー系IT企業、コンサルティングファームを経てベンチャー系上場企業の経理財務部にて海外子会社管理、連結決算、開示業務を経験。CVCの新規立ち上げの責任者として従事し、ベンチャー出資、新規事業開発支援、オープンイノベーションを経験後、独立しスタートアップの創業・インキュベーション支援の会社を経営。株式会社eiiconではQuality of Open Innovation Officerとして、インキュベーションにおけるクオリティを担保しながらオープンイノベーションの実践的研究を行う。

石川貴章(いしかわ・たかあき)
2009年法政大学(経営学部)卒業後、アメリカへ留学。帰国後はソフトウェアメーカーに入社しセールス職を経て事業開発や販売戦略など、マネジメントを歴任。その後、企業におけるサイバーセキュリティ分野のソリューションを提供するスタートアップ企業を創業し事業拡大をリード。2023年度法政大学大学院 イノベーション・マネジメント研究科 イノベーション・マネジメント専攻修了 経営学修士( 経営学)。

草柳友美(くさやなぎ・ともみ)
株式eiicon地域創生・イノベーション創出支援事業本部 部長
機械メーカーの経営企画部、経営支援団体を経て現職。製造業向けの資格制度立ち上げ、研修プログラム開発、カンファレンス運営など、BtoB展示会の企画・運営を長年リードし、食品・医療・建設・土木など、多業界のマッチング支援を推進。全国各地の自治体や地域企業と連携し、オープンイノベーションプログラムやエコシステム形成支援を展開。地域創生をミッションに、地方における産官学金の共創プラットフォーム構築を担当している。

目次

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このガイドブックについて

 

本書の活用方法と対象読者

 

 

はじめに

オープンイノベーションとは何か?
なぜ、今オープンイノベーションが重要なのか?

 

オープンイノベーションの基礎知識

オープンイノベーションの背景と潮流
クローズドとオープン──メリットとデメリット
インバウンド型とアウトバウンド型
オープンイノベーションを実現するための多彩な手法
オープンイノベーションのフレームワークと活用モデル

 

オープンイノベーションを始める前の準備

経営戦略との整合性──なぜオープンイノベーションが必要か
強み・弱み分析でブレない軸をつくる
オープン/クローズ領域の決定が競争力を維持する
実際に不可欠な組織文化とマインドセット
column オープンイノベーションの成功は「事前準備が8割」

 

オープンイノベーションの推進体制づくり

オープンイノベーション推進組織、4つの代表モデル
専任チームの構築・人材要件
トップマネジメントのコミットメントの引き出し方
社内コミュニケーション戦略(全社意識の高め方)

 

パートナーシップの探索と選定

パートナー選定の戦略
パートナー選定のために必要な検討要素
最適なパートナーを選ぶための基準
有望パートナーの探索方法(プラットフォーム活用、イベント参加、マッチングサービス)
スタートアップ・大学・行政・大企業との協業の特徴と留意点オープンイノベーション推進手法の整理と比較
事前評価とデューデリジェンスのポイント
column スタートアップ頼みではうまくいかない:共創のためのリアルな教訓

 

契約と知的財産管理の実務

知的財産との向き合い方
NDA──共同開発契約の基礎知識と作成時の注意点
・NDAの目的と主要条項
・MOUの基本構成
・共同開発契約の基本構成
・契約締結時のチェックポイント(リスク管理等)
技術流出を防ぎつつ共創するための知財戦略(オープン&クローズの切り分け、特許戦略)
・知財戦略におけるオープン戦略とクローズ戦略の適用範囲
・特許出願戦略と公開・非公開の判断基準
・知財のポートフォリオ管理
成果物の権利帰属と収益配分の設計
・共同研究成果の知的財産権の取り扱い
・ライセンス契約と収益モデル
トラブル防止のための契約書チェックリスト
column オープンイノベーション促進のためのモデル契約書

 

プロジェクト運営と推進のポイント

オープンイノベーション型プロジェクトの特性
プロジェクト推進時の注意点
プロジェクトマネジメントの基本フレームワーク
プロジェクトの計画と実行管理のポイント
社外パートナーとの効果的なコミュニケーション
迅速な意思決定体制の構築
オープンイノベーションに潜むリスクとその対策(プロジェクト遅延やトラブル時の対応方法)

 

オープンイノベーションを成功させる組織文化と人材育成

組織のイノベーション推進の土台をつくる心理的安全性の高め方
オープンイノベーションを加速する組織の協力意識と文化づくり
成果を高める人事評価制度の設計
オープンイノベーション人材の育成(スキル、キャリアパス、教育プログラム)

 

評価と振り返り──PDCAサイクルの実践

オープンイノベーション活動の評価指標(定量・定性KPI)
進捗管理とフィードバックループの運用方法
失敗からの学びを組織知に変える方法
成功事例・失敗事例の社内共有ノウハウ

 

実践事例とベストプラクティス──具体的事例から学ぶオープンイノベーション

オープンイノベーション成功事例の分析
・【P&G】(消費財メーカー) Connect+Develop戦略の成功
・【レゴ】(玩具メーカー) ファン参加型プロダクト開発の成功
・【フィリップス】(エレクトロニクス/ヘルスケア) オープンキャンパスによる共創エコシステム
・【トヨタ】(自動車メーカー) 技術特許の開放戦略によるエコシステム形成
・【花王】(消費財メーカー) スタートアップとの共創による新事業創出
・【浅野水産】(水産業) スタートアップ連携を通じた第2創業期の成長
・【政府・公共セクター】(宇宙開発) NASAにおけるクラウドソーシング活用
オープンイノベーション失敗事例の分析
・【ボーイング787】(航空機開発) 「開かれた」サプライチェーンの混乱
・【Quirky】(スタートアップ) クラウドソーシング発明プラットフォームの破綻
・【Local Motors】(スタートアップ) 自動車共創スタートアップの終焉
・【LEGO Universe】(大企業の新規事業) デジタル領域での共創プロジェクトの挫折
・【その他】 中小企業におけるオープンイノベーションの難しさ
成功と失敗の比較とベストプラクティス

 

 

おわりに