CMMB

出版実績

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社会・経済の本
音楽ビジネス

音楽ビジネス

  • 著者:鈴木貴歩
  • 定価:1,848円(本体1,680円+税10%)
  • 発行日:2025年10月17日
  • ISBN:9784295411475
  • ページ数:256ページ
  • サイズ:188 x 130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

なぜ今、J-POPが世界を熱狂させているのか?

2025年、J-POPは世界の音楽シーンにおいて、たしかな存在感を放っています。ほんの数年前までは、日本の音楽ビジネスは躍進するK-POPと比較され、「ガラパゴス=世界から取り残された音楽」と評されることも多くありました。なぜこの数年で状況が大きく変わったのでしょうか。本書では、近年の音楽業界について、ビジネス構造の変化と技術の進化という2つの側面から読み解いていきます。音楽業界は、常に「炭鉱のカナリア」として世の中の変化にいち早く反応してきました。もともと音楽に興味のある方はもちろん、数年先のビジネスがどうなるのか考えたい人にもおすすめです。

著者紹介

鈴木貴歩

ParadeAll株式会社 代表取締役
ゲーム会社・放送局でコンテンツ企画・事業開発を担当した後に、2009年にユニバーサルミュージック合同会社に入社。デジタル本部本部長他を歴任し、音楽配信売上の拡大、全社のデジタル戦略の推進、国内外のプラットフォーム企業との事業開発をリードし、2016年に起業。
現在はParadeAll株式会社の代表取締役エンターテック・コンサルタントとして、日米欧の企業へのエンターテック領域の事業戦略、事業開発、海外展開のコンサルティング事業に加え、日欧のスタートアップのアドバイザーも務める。
またJASRAC理事、米SXSW PitchやベルギーWallifornia MusicTech等のアドバイザリーボードも務めており、日本とグローバル、業界とイノベーションの橋渡し役を担っている。

目次

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序章 202X年、日本の音楽が世界に響く理由

 

 

 

第1章 新時代のヒットから学ぶ音楽制作の世界

1 ヒットの基準は「ミリオンセラー」から「ビリオンストリーム」へ
2 ヒットを生み出すチーム編成
3 DTMの登場がもたらした制作スタイルの多様化
4 音楽制作を支えるDAWとハードウェアの進化
5 日本発の電子楽器が世界を席巻

 

第2章 ストリーミングから学ぶ音楽配信の世界

1 聴き方の大転換―所有からアクセスへ
2 Spotifyが海賊版との戦いに終止符を打った
3 Spotifyを成功に導いた技術と「プレイリスト」
4 ストリーミング中心となった音楽業界の収益構造
5 ストリーミングサービスの影響で音楽制作は変化したか?
6 メタデータエンリッチメント(充実化)とは
7 ストリーミングで縮まる世界の距離
8 音楽の「あるべき姿」に立ち返る

 

第3章 TikTokから学ぶ音楽マーケティングの世界

1 新曲リリース時のマーケティング戦略の昔と今
2 バズる音楽マーケティングTikTok/SNSがもつ役割
3 最新作と過去作がフラットに並ぶ時代
4 音楽評論の意味

 

第4章 フェスから学ぶ音楽イベントの世界

1 音楽フェスが引き起こす社会現象とは
2 映像、音響、照明……観客を魅了するコンサート演出
3 強化されていく音楽イベントの安全対策
4 上昇を続けるチケット価格
5 アーティストのストーリーとライブ会場の関係性

 

第5章 インディーズに学ぶアーティスト育成の世界

1 メジャーとインディーズ
2 いきなり世界でヒットするインディペンデントアーティスト
3 アーティスト育成の投資とリターンの仕組み
4 専属契約から流通契約へ
5 デジタル時代に再評価されるCDショップ
6 宅配便と音楽の意外な関係
7 音楽ビジネスの司令塔としてのマネジメント

 

第6章 K‒POPから学ぶグローバル化の世界

1 K‒POPから学ぶ世界を席巻する「機動力」
2 テクノロジー活用―V LIVE、Day1から世界展開
3 グローバル展開のカギを握るファンダムの活躍
4 ビートとメロディで見る音楽のトレンド
5 J‒POPの海外進出と成功例
6 次に注目すべきはアフリカとラテンアメリカ
インタビュー 日本の音楽がグローバルで勝つために
―株式会社ミュージックレイン代表取締役執行役員専務 屋代陽平氏

 

第7章 カラオケから学ぶIPビジネスの世界

1 音楽から生まれるさまざまなIPビジネス
2 作曲家、作詞家、編曲家……印税はどのように分配される?
3 著作隣接権―音楽は仕組みが整っている
4 他人事ではない楽曲のライセンス契約の仕組み
5 登録するだけでも使用料が―カラオケ印税の仕組み
6 JASRACも進化を続けている

 

第8章 歴史から学ぶ音楽ビジネスの世界

1 パトロンが支えた「パトロネージュの時代」
2 企業が支えた「音楽資本主義の時代」
3 ファンがつながって支える「スーパーファンの時代」
4 自ら資金調達をおこなう「アーティスト主導型資本主義」

 

第9章 AIから学ぶこれからの音楽ビジネスの世界

1 イマーシブで拡がる音楽ビジネス
2 生成AIだけではないAIの活用
3 ライクネス、音声、肖像、ダンス、そして考え方そのものへ
4 人間の創作性と生成AIのバランス
5 ユニバーサルミュージックとYouTubeのコラボレーション
6 技術がもたらす業界再編・金融としての音楽
インタビュー AI時代に問う、アーティストの可能性
―シンガーソングライター syudou氏

 

終章 グローバルスタンダードを取り入れ「世界とつながり、音楽の未来を灯す」

 

 

 

おわりに