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1日が36時間になる日 家族が認知症になったら

1日が36時間になる日 家族が認知症になったら

  • 著者:ナンシー・メイス/ピーター・ラビンズ/監訳者:田中崇博
  • 定価:2178円(1980円+税10%)
  • 発行日:2023年9月1日
  • ISBN:9784295406419
  • ページ数:616ページ
  • サイズ:188×130(mm)
  • 発行:クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:インプレス

全19カ国・累計350万部突破! 認知症ケアの世界的ベストセラーが日本上陸。 あなたの悩みを解決するヒントが見つかる! 認知症の⽅を⽀える家族のためのガイドブック

原書は1981年に⽶国で初版が発⾏されて以降、
全19カ国で出版され、累計350万部を突破した世界的なベストセラー。
何度も改訂を重ねながら読み継がれてきました。

疾患そのものを治療することができなくても、
認知症の⽅やその家族の⽣活・⼈⽣の質を向上させるために
できることはたくさんあるという考えをもとに、
多数の事例と解決策を⽰すことで、
適切な認知症ケアの⽅法を提案しています。

高齢者の6人に1人が認知症と言われる中、
「⼤切な⼈が認知症になってしまってもそばにいたい」
「そのために『1⽇36時間』を注ぎ込みたい」という
家族の気持ちに寄り添うファミリーガイドとして、
⼀家に1冊備えたい名著です。

著者紹介

ナンシー・メイス/ピーター・ラビンズ/監訳者:田中崇博

ナンシー・メイス
現在は引退。米国アルツハイマー病協会の元相談役・元理事。ジョンズ・ホプキンズ大学医学部精神医学・行動科学学科T・ローウィ・エレノア・プライス教育サービスの精神科助手やコーディネーターを務めていた。

ピーター・ラビンズ
メリーランド大学ボルチモアカウンティ校エリクソンエイジング・マネジメント・サービス学部の実務家教授。ジョンズ・ホプキンズ大学医学部精神医学・行動科学学科の老年精神医学プログラムの創設者であり、アルツハイマー病と関連障害を研究するために創設されたリッチマン・ファミリープログラムの教授職を最初に務めた人物である。

監訳者:田中崇博(たなか・たかひろ)
一般財団法人SF豊泉家代表理事。ニューヨーク州立大学ビンガムトン校工学部経営システム工学科修士課程修了後、アルバート・アインシュタイン医科大学モンテフィオーレ・メディカルセンターでシニアマネジメントエンジニアとして病院経営に携わったのち、2018年より現職。2018年にコロンビア大学メールマン公衆衛生大学院にて医療経営学修士(MHA)を取得。豊泉家はヘルスケアグループとして、大阪北摂・阪神間エリアを中心に新予防・医療・介護・生活支援サービスを提供している。

目次

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はしがき
著者まえがき
監訳者まえがき

 

第1章 認知症

認知症とは
認知症による変化
ケアをする家族にできること

 

第2章 医療的支援を受ける

認知症が疑われる人の診断
検査と診断ができる医療機関を見つける
治療と疾患管理

 

第3章 認知症の方によく見られる特徴的な行動症状

脳と行動と人格―なぜそのような行動をとるのか?
ケアについての一般的なアドバイス
記憶障害
過剰反応と破局反応
暴力的な行動
会話・コミュニケーション障害
体をうまくコントロールできない
時間感覚の喪失
時と場合による症状の変動

 

第4章 自立した生活の中で直面する問題

軽度認知障害(MCI)
仕事を辞めなければならない時期
金銭管理ができなくなったら
安全運転ができなくなったら
一人暮らしができなくなったとき

 

第5章 日常のケアで直面する問題

注意すべき危険な状況・場所
栄養と食事
運動
レクリエーション
身体の衛生管理
失禁
歩行・バランス障害による転倒
自宅環境の改善

 

第6章 健康上の問題

痛み
転倒と怪我
床ずれ
脱水症状
肺炎
便秘
医薬品
歯の問題
視覚の問題
聴覚の問題
目眩
通院
入院
てんかん発作・痙攣
ミオクローヌス
死に直面したとき

 

第7章 認知症の行動・心理症状の管理

行動症状管理の6つのR
記憶力低下の隠蔽
徘徊
睡眠障害と夜間徘徊
夕方の症状悪化(夕暮れ症候群)
ものを紛失する、ため込む、隠す
質問の繰り返し
反復行動
注意散漫
精神的依存、つきまとい(シャドーイング)
不平不満と侮辱
窃盗行為
電話に関わる問題行動
過度な要求
協調性の欠如と頑固さ
シルバーシッターを侮辱した場合
行動症状を管理するための薬物療法の利用

 

第8章 気分の変化や不信感に伴う症状

うつ病
健康状態に関する訴え
自傷行為
アルコール・薬物乱用
無気力・倦怠感
感情の記憶
怒りと苛立ち
不安、緊張感、落ち着きのなさ
誤解・疑心暗鬼・妄想・幻覚
やることがない

 

第9章 家族の急な病気や事故に備えて

家族(介護者)が亡くなった場合

 

第10章 外部からの支援

友人や隣人の協力
情報やサービスを探す
サービスの種類
サービス利用のための事前準備
認知症の方がケアを拒否する場合
レスパイトケアに対する家族の気持ち
サービスの情報収集
サービスの費用
レスパイトプログラムの専門性と質
サービスの質
実証研究

 

第11章 認知症の方との関係性

立場の変化
親族内の確執を理解する
結婚生活
立場の変化と家族内の確執への対処
遠方に住んでいるとき
介護をしていない親族にできること
介護と仕事
子供への影響

 

第12章 認知症ケアが家族に与える影響

感情的な反応
認知症の方への虐待
身体的反応
夫婦生活
将来に備える
認知症の方が亡くなったとき

 

第13章 自分自身を大切にする

休息する時間を取る
必要に応じて追加の支援を求める
米国アルツハイマー病協会
認知症啓蒙活動

 

第14章 子供・若者たち

 

第15章 経済的・法的問題

お金の管理
資産の探し方
法的な手続き

 

第16章 介護施設の利用

住まいの選択肢
認知症の人と一緒に施設へ入居する
ナーシングホーム
介護施設の選び方
介護施設への入居
新しい生活への順応
介護施設で問題が発生したとき
介護施設における性的な問題

 

第17章 認知機能の低下を防ぐ、遅らせる

加齢に伴う正常な変化
認知症リスク軽減のための潜在的要因の特定と可能な予防策
まとめ

 

第18章 脳障害と認知症の原因

軽度認知障害(MCI)
認知症と原因となる疾患
その他の脳障害

 

第19章 認知症研究の現状

研究への理解
脳血管性認知症と脳血管障害の研究
アルツハイマー病の研究
疫学
ダウン症候群(21トリソミー)
加齢
遺伝
性別
神経心理学的検査
脳画像検査
活動的であること
急性疾患と認知症の関係性
認知症ケアやサービスの研究
予防
アルツハイマー病は単一の疾患なのか?

 

監訳者あとがき

付録
本書で紹介した米国の認知症ケア関連のホームページ
日本における認知症に関する法制度
日本における認知症に関する主な学会
日本で受けられる主な認知症支援
日本の介護サービスについて