男女のカジュアルな出会いから真剣な婚活に至るまで、
今や多くの人たちが日常的に利用しているマッチングアプリ。
それを題材に、ビジネスの世界の基礎教養といえる
経営学・経済学・社会学などの知識を学べるのが本書です。
■ 婚活の「残酷な現実」を通じて学問の面白さに触れる
ディープに「マッチングアプリを利用した婚活」の現実を描きつつ、
シームレスに学問の面白さ・奥深さを知ってもらえるようにしたい。
そうした思いから、ブログ形式で、実体験に基づく私小説あるいは
婚活ルポルタージュとしても読める本にしました。
本書では、主人公である「研究馬鹿」の大学准教授・
Yamaguchiさん(30代、年収1000万超、フツメン)が、
婚活戦士として悪戦苦闘していく様子を描いています。
友人の結婚式に出たときに、自分の人生にも「結婚」
というイベントがありうることを大いに意識したYamaguchiさん。
まずは、「恋愛が得意な友人」真田に相談して、
婚活の取っ掛かりを相談しますが、
彼から勧められたのが「マッチングアプリ」でした。
「プロスペクト理論」「サンクコスト」「アンカリング効果」「競争優位」など、
マーケティングや行動経済学、経営戦略、社会学の知見を総動員。
残酷な現実にズタボロにされながらも、
けなげにマッチングアプリでの婚活に挑んでいくYamaguchiさん。
彼の奮闘を楽しみつつ、その思考の背後にある
さまざまな学問の深淵に少しでも触れていただければ幸いです。