▼中学受験の価値を決めるものとは
本書は「中学受験の合格」に向けた、いわゆるノウハウ本ではありません。
中学受験は、子どもの成長にとって非常に重要な意味を持つ、中高6年間を過ごす環境を選ぶための受験ではあります。
ですが、それはあくまで一つの側面に過ぎないと黒田氏は指摘します。
それよりも、中学受験の本当の目的は、幼い小学生の期間に将来の糧となる経験をし、「未来につなぐ中学受験」にすることなのです。
受験を通して得られる、以下のような力や経験にこそ意味があるのです。
・言語力、想像力
・不測の事態が起きても、自分で乗り越える力
・細かい部分まで神経を使うことができる正確さ
・やりたいと思ったこと、実現したい目標に向けた取り組みに「のめり込む経験」
・正解のない問いに対して答えを導き出す力
そして、中学受験を子どもにとってマイナスの大きいものにするか、プラスの大きいものにできるのかは、保護者をはじめとした中学受験に関わる「大人の考え方次第」で決まるものです。
本書では、数多くの難関中学への合格実績のある学習塾のトップが、「中学受験の正しい価値観」をわかりやすく解説。
中学受験をより価値のある機会にするためのヒントがたくさん詰まった一冊です。
