リーン・キャンバス、カスタマー・ジャーニー・マップ—— 新規事業に関する書籍、フレームワーク、支援サービスは急速に増え、「学ぼう」と思えば選択肢には困らない時代になりました。
それなのに、なぜうまくいかないのか。
原因は「やり方を知らないから」ではありません。むしろその逆です。
情報が多すぎるために、「自社に合った進め方」を見つけられないことが、本当の問題なのです。
そもそも、世の中に広まっているフレームワークの多くは、まだ存在しない市場を切り拓くスタートアップの現場から生まれたものです。しかし、中堅・大手企業が新規事業に取り組む目的はそれとはまったく異なります。収益の柱を増やしたい企業もあれば、人材を育てたい企業も、将来のポートフォリオを変革したい企業もある。
目的が違えば、最適なプロセスも、使うべき手段も、当然変わります。
目的の異なる文脈で生まれた手法を、目的の異なる企業にそのまま当てはめようとすること——そこに、無理があるのです。
では、どうすればいいのか。
どんな企業にも共通して有効な起点が一つあります。それが「目的」です。
目的が曖昧なまま進めると、どんな優れたフレームワークを使っても、どんな優秀な人材を揃えても、事業は迷走します。「なんとなくやっている」新規事業の多くは、手法の問題ではなく、目的が定まっていないことが根本原因です。
本書が提供するのは、「これをやればうまくいく」という答えではありません。自社の「目的」を起点に、自分たちに合った新規事業のプロセスをつくるための考え方です。
著者は18歳での起業以来、累計300件以上・年間100件超の新規事業支援に携わってきた実践者。支援を重ねる中で生まれた一つの確信——新規事業がうまくいかない企業に共通するのは、手法でも人材でもなく、「目的」が定まっていないこと——が、本書の土台にあります。
・新規事業がなかなか前に進まない
・フレームワークを使っても手応えがない
・社内で腹落ちする事業がつくれない
そんな悩みを抱えるすべての新規事業担当者へ。
あなたは何のために、新規事業を行うのですか? その問いへの答えが、すべての始まりです。












