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本のタイトルの付け方とは~だれでも実践できる11の型~

# 出版マーケティング

タイトルの付け方はどれくらい重要なの?

本を最初に手にした時、一番に目に入るのは「タイトル」です。

タイトルだけで本がベストセラーになるかどうかは決まりませんが、タイトルは最初に読者が目にする本についての情報です。まず目にしたタイトルでその本への興味・関心をかきたてられるかどうかが決まるので、タイトルで人々の心を動かすことができればベストセラーになる確率はぐんと高くなります。

このことから、本を出版する際にタイトルを考えることはかなり重要であると言えるでしょう。

クロスメディア・パブリッシングで数々の人気書籍を編集してきた編集担当者Fは、本のタイトルが決まるまでにテイストの異なるタイトル候補を10以上あげて、最終的に1つに絞っていくと話します。

そこで活用できるものが、クロスメディア・パブリッシングの編集部が以前に分析したタイトルの「型」です。

これは過去十年あまりのベストセラータイトルを分析し、「型」に当てはめたもの。この「型」をベースに、その書籍のオリジナリティを加えながら考えることで、売れる可能性をより上げることができます。

今回は、クロスメディアが分析した11個のタイトルの「型」を、他社を含めた実際のベストセラー書籍と共にご紹介します。

①【できるようになるコト】

「その本を読んだらできるようになるコト」がタイトルのメインになっているもの

 

『大学の4年間の経済学が10時間でざっと学べる』(井堀 利宏/角川文庫)​​

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②【手に入るモノ】

「その本を読んだら手に入るモノ」がタイトルのメインになっているもの

③【断定】

言い切りで断定口調のタイトル

Version 1.0.0

 

 

 『統計学が最強の学問である』(西内 啓/ダイヤモンド社)

④【なぜ~なのか】

「なぜ〇〇は〇〇なのか」の形式に沿ったタイトル

 

 

『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』(八木龍平/サンマーク出版)

⑤【意外な組み合わせ】

それまでは一緒に使われることがほとんどなかったものの、いわれてみると腑に落ち、興味をそそる単語の組み合わせ。組み合わせの新しさがポイント

 

 

『科学的な適職』(鈴木祐/クロスメディア・パブリッシング)

⑥【最上級】

「最強」「最高」など、最上級を示す単語のつくタイトル

 

 

『最高の体調』(鈴木裕/クロスメディア・パブリッシング)

⑦【比較】

「〇〇なA、☓☓なA」や「〇〇なA、☓☓なB」のように、2つのものを並べて対比するタイトル

 

『話し方で損する人、得する人』(五百田達成/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

⑧【新語/造語】

新しい外来語、もしくは造語を冠したタイトル

⑨【シンプル】

単語のみ、など情報量が少なくシンプルなもの。有名な著者のものが多い

 

 

『心。』(稲盛和夫/サンマーク出版)

⑩【命令】

「〇〇しなさい」など、読者に命令する形式のもの

⑪【本音の代弁】

誰かの心中(多くは読者の)を的確に表現したタイトル

Version 1.0.0

 

 

『頭に来てもアホとは戦うな!』(田村耕太郎/朝日新聞出版)

タイトルの付け方とコンテンツの考え方の重要性

このように、まずは過去に多くの人の心に刺さったタイトルの「型」から考えることで、まだ見ぬヒット書籍・ベストセラー書籍を生み出す参考にしていただければと思います。

ただ、冒頭でもお伝えしましたが、タイトルだけでベストセラーにすることはできません。またこの「型」は絶対というわけではなく、あくまで目安です。どれほどタイトルを分析・研究しても、そのタイトルと書籍の中身であるコンテンツがちぐはぐだと読者は満足できませんし、逆に著者の印象を悪くしてしまう可能性もあります。

ベストセラー本を目指すためには

ベストセラーに近づけるためには、「タイトルとコンテンツがしっかりマッチングしていること」、さらに「そのコンテンツが社会の需要を満たしている」必要があります。

特に後者の社会の需要を満たすことについては、著者が言いたいことだけを乱暴にアウトプットするのではなく、「社会の動向や読者の分析を通じてコンテンツを考えること」が必須になります。

読者と書籍の最初のタッチポイントであるタイトルで興味を引きつけ、書籍のコンテンツで読者の心を掴み、最後に読者がSNS等で他者に勧める一連の流れがベストセラー書籍になる1つの過程です。

「タイトル→コンテンツ→感動→口コミ」という流れを止まらせないために、最初の「タイトル」とその次の「コンテンツ」は、特に時間をかけて考えることが重要なのです。

さいごに

今回はタイトルの「型」から考えるタイトルの付け方をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

この「型」は便利ですが、あくまでひとつの目安に過ぎません。100%この「型」に従うのではなく、ぜひ独自のオリジナリティも加えて考えてみてください。100%「型」にはまってしまうと、書店で同じような書籍が大量に並んでしまい、読者も「またこのタイプの本か……」と感じて、そもそも手に取ってくれなくなる可能性があります。当たり前の話ではありますが、他の書籍との差別化を図るためにも、やはりオリジナリティは必須といえるでしょう。