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自費出版として、自身の研究の集大成や書き溜めていた小説、思いをまとめたものを本にしたいと考える方は多くいらっしゃいます。しかし、出版にはコストがかかり、さらに有名作家や著名人の著書でもない限り、5,000部や10,000部といった大きな部数を売り切るのは容易ではありません。売れ残りによる在庫リスクもあり、出版のハードルは高いと思われがちです。
そんな課題を解決するのが、最新の印刷技術を活用したPOD(プリント・オンデマンド)出版です。本記事では、年間120冊以上の出版実績を持つクロスメディア・マーケティングが、POD出版の仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
POD出版とは
POD(プリント・オンデマンド)とは、発注者の注文に応じて必要な分だけ書籍を印刷・製本できる仕組みのことです。
通常、少部数の印刷は1冊当たりの単価が上がってしまいます。そのため、先に多く印刷したことで在庫を多数抱えてしまうというケースが少なくありません。しかしPODでは、1冊当たりの単価を抑えながら必要部数のみを印刷できるのです。
この仕組みを画期的に活用しているのがAmazonです。Amazonでは読者が注文したタイミングで、紙の書籍を1冊単位から印刷・出荷・配送できます。
書籍出版の一般的な流れは以下のようになっています。

本の出版フローについて詳しい記事はこちら↓
本が出版されるまでの流れ。6つの制作フロー
一方、POD出版では、以下のフローで書籍が流通しています。

POD出版を活用すれば一般的な書籍よりも短期間でAmazon上で販売を開始でき、返品リスクや在庫負担といったデメリットを解消できます。
「注文後に印刷するなら発送に時間がかかるのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、Amazonのプリント・オンデマンドでは注文から最短翌日で手元に届くことも可能です。また、表紙だけでなく本文のカラー印刷にも対応しています。
POD出版のメリット・デメリット
POD出版のメリット
・無駄なコストがかからない
書籍データを公開するだけで販売でき、印刷・製本・発送にかかる費用は販売価格から差し引かれるため、著者が印刷費や在庫コストを負担する必要がありません。
・在庫を抱えなくてよい
売れたタイミングで1冊から印刷できるため、在庫を抱える心配がありません。
・販売管理業務が不要
決済や発送などの管理はAmazonが行うため、著者が対応する必要はありません。
・絶版、廃版にならない
Amazonにデータが掲載されている限り、受注生産で販売を続けることができます。
・出版後の修正も可能
出版後に文章の修正が必要になった場合でも、原稿データを修正して販売を続けることができます。
・電子書籍の出版も可能
POD出版のデータをそのまま電子書籍として出版する事も可能です。Amazonではkindleと紙の本を同時に販売でき、電子派・紙派どちらの読者にも対応できます。
・Amazon流通で露出が増える
世界屈指のECサイト・Amazonで流通させることにより、広告や宣伝の効果を得ることができます。kindle unlimited(定額制読み放題サービス)やAmazon Prime Readingを活用すれば、電子書籍の販売数を飛躍的に高めることができます。
また、ネットで書籍を販売することで、Googleの検索結果で上位に表示されやすくなります。Googleは「関連性と信頼性が最も高い情報を提供する」という方針を掲げており、書籍は信頼性の高い情報源として評価されやすいためです。
出版をマーケティング活用する方法について詳しい記事はこちら↓
出版マーケティングとは?取り組み方や成功事例を詳しく解説

POD出版のデメリット
・リアル書店に並ばない
Amazonでの販売になるため、リアルの書店や他のネット書店では販売されません。
しかし、POD出版の売れ行きが良いなど社会的にニーズが高まり、売れる見込みが立ちそうな場合などは、既存の仕組みで出版流通させ、書店販売されるケースもあります。
まとめ
POD出版は従来の出版とは異なり、ネット書店で販売し、かつ受注生産を行います。そのため、無駄なコストや在庫を抱える心配がありません。出版後も修正やアップデートが可能で、電子書籍と併売できるなど多くのメリットがあります。
出版に対して高いハードルを感じていた人も、POD出版なら手軽に著者デビューが可能です。あなたもPOD出版を活用して書籍を出してみませんか?
FAQ(よくある質問)
A. POD(プリント・オンデマンド)出版とは、注文に応じて1冊から印刷・製本・配送される出版方式です。在庫を持たず、無駄なコストをかけずに書籍の出版・販売が可能です。
A. Amazonのプリント・オンデマンドでは、注文から最短翌日に届けることも可能です。
A. Amazon流通により広告や宣伝の効果が得られます。また、kindle unlimited(定額制読み放題サービス)やAmazon Prime Readingを活用すれば電子書籍の販売数を飛躍的に高めることができ、Googleの検索結果でも上位に表示されやすくなります。
POD出版ハンドブックのダウンロードはこちら

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