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出版マーケティングの具体的なプロモーション施策

出版した書籍が、どのようにプロモーションされ、どこで露出しているのかイメージしにくい方も多いかもしれません。
「本を出すだけじゃないの?」と思う方もいるでしょう。
しかし実際は、書籍は書店だけでなく、さまざまな媒体と連動しやすいのです。出版マーケティングでは、書籍を多様な場面で活用し、プロモーションを成功させている事例が数多くあります。

今回は、年間120冊を出版するクロスメディア・マーケティングが、出版マーケティングの具体的な施策を詳しく紹介していきます。

出版マーケティングについて詳しい記事はこちら↓
『出版マーケティングとは?取り組み方や成功事例を詳しく解説』

1. 書店における施策

やはり本といえば書店です。出版しても、書店に置かれなければ意味がありません。さらに、平積みや面陳(表紙を見せる陳列)をしてもらえれば目に留まりやすくなり、認知度が大きく高まります。

そのためには、まず書店員の方に書籍の魅力を知ってもらうことが重要です。クロスメディア・マーケティングでは、最新のビジネス事情を紹介する情報誌を作り、書店に配布することで関係性を強化しています。また、発売前後に書店を一店舗ずつ訪問し、書籍デザインや内容の特徴、類書、著者情報、売り方などを丁寧に伝えます。こうした取り組みにより、より良い場所に展開してもらえるよう交渉し、書店員とともにベストセラーを作り出す活動を行っています。

2. Amazonでの施策

最近はAmazonや楽天ブックスなど、ECサイトで本を購入する人が非常に増えています。膨大なユーザーを抱えるECサイトでは、さまざまなブックマーケティング施策が可能です。ここではAmazonでの施策を紹介します。

電子書籍の活用

コロナ禍以降、電子書籍は非常に伸びているコンテンツであり、kindleなどを利用されている方も多いでしょう。Kindle Unlimited(定額制読み放題サービス)やAmazon Prime Readingなどを活用すると、Amazonでの電子書籍の販売数やDL数を飛躍的に伸ばすことができます。また、Amazonで定期的に開催されるKindleセールでは、書籍のリーチを最大化できます。

こうした施策により、通常価格での販売に比べ、日ごとのダウンロード数や購入数が2倍から200倍程度向上することもあります。企業出版の目的は知名度や認知度向上なので、読み放題サービスの積極的な活用がおすすめです。

Amazon広告の活用

Amazon Advertising(Amazon広告)をご存じでしょうか?仕組みはリスティング広告に似ており、キーワードやターゲット商品を設定すると、検索結果や商品詳細ページに広告を表示できます。

さらに、Amazonという日本最大級のECサイトに蓄積された膨大な購買データを活用し、過去の購入履歴や閲覧履歴から購買意欲が高いと推測されるユーザーに効率的にアプローチできます。

3. 書籍の読者特典で読者と繋がる

書籍購入者や検索した方に向けて、読者特典を用意しダウンロードを促すことで、Web上でつながることができます。具体的には、書籍と連動した特設サイトやLPを用意し、そこから読者特典をダウンロードしてもらうことでメールアドレスなどの情報を取得します。その後、メルマガ配信でファンを増やしたり、アンケート調査を実施して商品開発の参考データを集めるなどの活用が可能です。

この施策により、書籍からWebへ、Webからリアルへと繋ぐ集客の仕組みが構築でき、書籍をホットリード獲得の手段として活用できます。

4. ホワイトペーパーとして活用

ホワイトペーパーとは、Webマーケティングでよく使われる資料のことです。メールアドレスを入力してもらい、資料ダウンロードを促す仕組みですが、出版マーケティングでも応用可能です。

例えば、出版した書籍の一部をホワイトペーパーとして無料提供することで、ニーズが顕在化した層に直接アプローチできます。実際にダウンロードする人は少なくとも、その書籍に興味があることが分かっているため、非常にアプローチしやすくなります。

5. 広告・メディアPR施策

実際に書籍の認知度を高めるにはメディアPRも欠かせません。書籍をフックにした広告やメディアPRは様々です。

■新聞広告

新聞広告では、1〜4面の記事下は基本的に書籍・雑誌広告のみの枠となっており、ほかの商品広告と比べて安価に掲載できます。出版後のプロモーションとして費用対効果が高いためおすすめです。また、出版記念イベントがある場合、イベント告知も広告に組み込めるので集客効果も期待できます。

■オンライン記事掲載

メディアの力を活用して、特定のカテゴリに興味のある読者に効率的にアプローチできます。書籍紹介は記事扱いになることが多いため、公平性を保ちながら知名度を上げることが可能です。

6. UGC(User Generated Contents)の活用

書籍のコンテンツ力が高いと、読者が自発的にSNSで感想やレビューを投稿し、新たな読者へ拡散してくれます。これをUGC(User Generated Contents)といい、個人のSNSへの投稿やブログなど、一般ユーザーによって作られたコンテンツのことを指します。

書籍はこのUGCが出やすい商材です。X(旧Twitter)やInstagramなどで本の紹介やレビューを目にしたことがある方も多いでしょう。
企業主体ではなく読者のリアルな声だからこそ、信頼と共感を得やすくなります。最近では著名人やインフルエンサーによる紹介でUGCが広がる事例も増えています。依頼型のPRではないためコストがかからず、高い宣伝効果が期待できる、時代に合ったマーケティング施策です。

7. 広告に頼らず集客する、書籍を核にしたキーワードマーケティング

書籍はそのものが信頼性の高いコンテンツのため、GoogleなどのSEO対策にも有効です。Googleの検索方針は「関連性と信頼性が最も高い情報を提供する」とされているため、書籍情報は検索結果の上位に表示されることがあります。

また、書籍をフックにWeb上のコンテンツを量産できるため、広告を打たなくてもキーワードマーケティングが可能です。著者名で検索された際には本の情報も表示され、著者自身のブランディングにもつながります。これも、書籍が持つ高い信頼性ならではのメリットです。

おわりに

ここまで出版マーケティングで行われるさまざまな施策を紹介しました。いずれもマーケティング効果が高く、コストも抑えやすいため、ブックマーケティングはますます広がりを見せています。他社との差別化を図るためにも、出版マーケティングに挑戦してみてはいかがでしょうか。

詳しい記事はこちら↓
出版後のクロスメディア施策で書籍も名前ももっと売ろう

FAQ(よくある質問)

Q1. 書籍のプロモーションは書店での販売活動だけで行うものですか?

A. 書籍のプロモーションは書店だけでなく、AmazonやSNS、Web施策など様々な媒体と連動して行います。

Q2. 書籍プロモーションでKindle Unlimitedなど読み放題サービスを活用するメリットは何ですか?

A. 書籍を読み放題サービスで配信することにより、通常販売よりも2倍〜200倍ほど購入数やダウンロード数が増える可能性があります。

Q3. 書籍を使ったプロモーション活動は低コストでできますか?

A. 書籍プロモーションはUGC(口コミ)の創出やプレスリリース、SNSでの献本企画など、予算に応じて低コストで始められる費用対効果の高い施策が多く、大きな宣伝効果が期待できます。

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