
- カテゴリ
- タグ

「本を出版したい、または出版を検討している。でも実際に、どこの出版社をどういう基準で選べばいいのかわからない…」そんなお悩みを解決します。
年間多数の企業出版を手がけるクロスメディア・マーケティングが、「大手出版社と小規模出版社の比較」という視点から、出版社選びの実践的なノウハウを解説します。
出版社選びの最重要ポイント
出版社を選定するときに一番重要なポイントは、「出版社のサポート力」です。
本の制作は短くて6ヵ月、長いと1年近く期間がかかる場合もあります。その長い期間の中で、出版社がいかに伴走して、出版業界での知見やノウハウを共有し、相談にのってくれるか、一緒に良い本を作ろうとしてくれるかが成功の鍵となります。
この「出版社のサポート力」は「編集サポート」と「販促サポート」の2つに分類できます。
【編集サポート】
編集サポートは、本の企画から完成まで編集チームが支援する体制です。
出版社の編集担当は、本の企画の方向性はもちろん、本の帯のキャッチコピーや本のタイトルまで、時流やターゲットのインサイトを分析して提案します。どの企画が最も社会に需要があるのか、どのコピーが読者の興味関心を一番刺激するのかを、過去の経験や事例をもとにさまざまな角度から検証しているのです。
しっかりとした編集チームが存在し、編集サポート体制が整っている出版社と組むことが大切です。
【販促サポート】
販促サポートは、本の制作後に読者へアプローチする施策の支援体制です。
本は制作して終わりではありません。その後の販促活動を通じて、ターゲット読者にしっかりとアプローチする必要があります。出版する際には、出版社が十分な販促施策に対応しているのか、強いメディア媒体への掲載が可能かを確認することが重要です。
クロスメディア・マーケティングでは、販促施策として、新聞広告、電車広告、SNS広告、Amazon広告、ウェブメディア掲載、書店展開、著者セミナーなどPRの全体設計から施策までが対応可能となっています。さらに、企業で出版する場合(企業出版)、クロスメディア・マーケティングでは本の販促だけではなく、本を活用したブランディングなどの企業PRも合わせてご相談が可能になっています。
出版方法の種類と選び方
出版方法は主に3つあり、それぞれに対応する出版社が異なります。
商業出版:出版社が主体となって企画・制作を進める出版方法。出版社の利益のために、ベストセラーを創出することが最大のミッション。出版社から著者に依頼をするケースがほとんど。
自費出版:個人が本を出版する方法。著者が自身の自伝やブランディングの集大成として、本にアウトプットすることが目的になる。
企業出版:企業が本を出版する方法。企画やコンテンツの方向性も企業の意向が反映される。企業のブランディングや事業拡大などの企業の課題解決を目的とする。
出版方法について詳しくはこちら↓
『自費出版、商業出版、企業出版とは?出版形式の違いと特徴を解説!』
出版方法が決まったら、その出版方法に対応している出版社を探しましょう。特に自費出版・企業出版は、出版社によってそれらのサービスがなかったり、サービスの内容も大きく変わってくるので注意が必要です。
専門分野に特化した出版社を選ぶ
出版したい分野に特化している出版社かが、出版の成功に大きく影響します。
自費出版・企業出版ができる出版社を見つけたら、次のステップとして、「その出版社の強みの分野・カテゴリー」を調べます。今回出版したい本のテーマが、その出版社の得意分野と一致しているかを確認しましょう。それらがリンクしていると、その出版社が持つメディアリレーションなどを活用して、効率的に本を世の中に売り出すことができます。
(例)
〇人材マネジメントスキルについての本をだしたい
→自己啓発やビジネススキル系の本を多く出版している出版社
〇レシピ本をだしたい
→料理本などお父さん・お母さん向けに本を多く出版している出版社
大手出版社と小規模出版社の比較
出版社の規模によってメリット・デメリットは大きく異なります。
【大手出版社で出版するメリット・デメリット】
大手出版社で出版するメリット
・強力なメディア露出力:拡散性や会員数が多い自社媒体を保有し、小規模出版社より確実性の高いメディア露出が可能
・書店での優遇配置:長年の書店との関係値により、目立つ位置への配本が期待できる
・ネームバリューによるブランディング効果:出版社自体の知名度が著者のブランディングに大きく寄与
大手出版社で出版するデメリット
・高額な費用:サービスが充実している分、コストが大幅に高くなる
・個別サポートの限界:抱えている著者数が多く、出版後の細かなカウンセリングやサポートが受け身になりがち
・編集担当の分業制:商業出版と自費・企業出版で編集担当が分かれ、ベストセラー創出経験のあるベテラン編集者が担当しない場合がある
【小規模出版社で出版するメリット・デメリット】
小規模出版社で出版するメリット
・低コストでの出版:大手と比較して費用を大幅に抑えることが可能
・自費出版サービスの充実:自費出版専門の出版社が多く、自費出版に特化したサービスが豊富
・専門特化の強み:自費出版のみをサービス提供する専門性の高さ
小規模出版社で出版するデメリット
・限定的なフォロー体制:社員数の少なさから制作・出版後のフォローが最小限になる
・ブランディング効果の限界:大手ほどのネームバリューがなく、「あの出版社から出版した」というブランディング効果は期待できない
・編集者の経験不足:自費出版メインのため、商業出版やベストセラー書籍制作に携わった経験のない編集者が多い
出版の予算・費用で選ぶ
出版予算は出版社選びの重要な判断基準の一つです。コストを抑えたいなら小規模出版社が有利ですが、ただ安ければいいというわけではありません。出版の目的やどのように世の中に発信していきたいかを考え、それらの希望を叶えてくれる出版社を選ばなければなりません。
本を社内のインナーツールとして活用する場合や、ごく一部の読者ターゲットに本を届けることが目的で書店流通やプロモーションが必要なく、編集者の経験値もあまり気にしない場合は、小規模出版社や自費出版専門の出版社が選択肢となります
反対に、出版した本をしっかりと世の中に届けたい、各種メディアにも掲載されたいと考える場合は、メディアへの発信力やプロモーション施策が充実している比較的大きな出版社に依頼することをおすすめします。
このように、出版の費用はいくつかの要素によって、大きく金額が変動するといえます。その要素は、主に下記の5つの項目にあたります。
・出版の目的
・制作部数
・ページ数
・書店流通を希望するか
・プロモーション活動
出版にかかる具体的な費用は、上記のような必要な要素により変動するので、出版社に直接見積り請求をすることをおすすめします。
企業出版の費用について詳しくはこちら↓
企業出版とは?一番わかりやすい入門編~メリットや事例、費用まで~
さいごに
今回は、大手出版社と小規模出版社という視点から、それぞれのメリット・デメリットをふまえた出版社の選び方を紹介しました。出版社を選ぶ際には、出版の目的や希望をしっかり叶えてくれる出版社を選び、本の制作時にどれほど親身にサポートしてくれるかが重要です。後悔が無いように、出版社選びは慎重に行いましょう。
FAQ(よくある質問)
A. 「出版社のサポート力」が最も重要です。本の制作は6ヵ月から1年近くかかるため、「編集サポート」と「販促サポート」の両方が充実している出版社を選ぶことが大切です。
A. 大手出版社はネームバリューがあり、書店展開やメディア露出に強い反面、費用が高く個別サポートが薄い場合があります。小規模出版社は費用が安く自費出版サービスが充実していますが、フォローが最小限で大手ほどのネームバリューがありません。
A. 主に5つの要素で決まります:①出版の目的、②制作部数、③ページ数、④書店流通の有無、⑤プロモーション活動の内容。具体的な費用は出版社に直接見積りを依頼することをおすすめします。
クロスメディア・マーケティングは、大手出版社と小規模出版社のちょうど間に位置する出版マーケティングを提供している会社です。
グループ会社であるクロスメディア・パブリッシングが商業出版と企業出版を制作・販売しているビジネス書専門の出版社であり、ベストセラー(商業出版)のノウハウを持った編集者が編集担当としてサポートをします。
本の制作時は、商業出版の編集担当でもある経験豊富な編集者及び編集チームが伴走し、出版後は書店での展開や電車・新聞・Amazon広告、web媒体への掲載などを中心に、プロモーション施策の内容も豊富です。また、POD出版(非流通出版)や社史、周年誌、パンフレットなどのさまざまな出版形態のサービスにも対応しています。
さらに、同社の強みとして、マーケティングの専門のチームがしっかりと出版後のサポートをしてくれるので、出版後も定期的に読者へのアプローチ施策のご提案などをしています。
出版にご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。

タグ