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本の出版が、会社の信頼とお客様の安心につながりました。(株式会社UZUZ)

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若手人材(既卒・第二新卒・フリーター)に特化した人材紹介事業や就業サポートに伴う教育事業を手がける株式会社UZUZは、2015年6月に『既卒、フリーター、第ニ新卒の就活はじめの一歩』を出版しました。書籍を出版した経緯やその具体的な効果について、取締役副社長である岡本様にお話を伺いました。

お客様に安心感を与えたかった。

最初に、株式会社UZUZさんについて教えてください。

岡本:主に20代の既卒の方、第二新卒の方、フリーターの方の就職サポートをしています。就職希望者の方々に“どういう仕事を探しているのか”や“就職活動でどういう壁にぶつかっているのか”をヒアリングし、その課題の解決をお手伝いしながら、マッチする求人をご紹介して、内定・入社までを支援しています。

就職先の紹介以外のサポートも行っているのですか?

岡本:UZUZカレッジという学校のようなサービスも行っています。ユーザーの方に、月曜から金曜まで毎日無料で、一人一人に合った形で学んでもらっています。内容は、基本的なビジネスマナーやエンジニア志望の方にプログラミング技術の指導を行っています。社会に出たらぶつかる壁を事前に伝えて、今できることを学ぶ機会を提供することでも就職活動支援をさせていただいています。

その事業の中で、書籍を出版しようと思った理由はなんですか?

岡本:就職希望者の方々をサポートする中で、就職活動って全然難しいものではなくて、やり方を知っているかどうかが非常に大きいということを感じていました。しかし、お会いすることができない遠方に住んでいる方にはサービスが提供できない状況だったんです。そこで、僕たちのノウハウをまとめて出版すれば、遠方の方にも正しい情報を届けられるのではないかと考えたのが、1つ目の理由です。2つ目は、UZUZは現在6期目なんですけど、本を出した当時は設立4年目で若い会社として見られることが多く、信頼感を高めたいと考えていたことも理由として大きかったです。就職希望者や企業様から信頼してもらうには、「プロフェッショナル」だと思われることがすごく大事だと考えていて、当時は経営陣も全員20代と若いので、なかなか難しい状況でした。出版することでその分野の専門家だと認識してもらい、信頼感や安心感を上げるということは、当時の僕たちには非常に意味があることだと考えていました。

会社として本を出すことが、信頼と安心につながった。

「安心感を与えたい」というのは、当時大きな課題だったのでしょうか?

岡本:直接的に言われたという訳ではないのですが、同じ第二新卒のマーケットの中で15年以上やっている同業他社と比べたときに、どうしても負けてしまう部分がありました。というのも、業界の中でも設立から最も短く社員の年齢も若かったので、お客様からの「信頼」という点に課題を感じていました。

実際に出版した後の反響はどうでしたか?

岡本:出版を機に、お客様からの信頼感や安心感が増したことは間違いなく実感できます。セミナーや講演でも「何でも相談してください。本も出しているので。」と言うと、プロとして信頼されるようになったと感じますし、ウェブサイトに書籍の情報をしっかりと掲載することで、集客数を上げることができました。それに、書籍を読んで相談登録をしていただけた事例も多いです。出版から1年経ちますが、最近でも青森に住んでいた方が書籍を読んで上京して、UZUZカレッジに通って無事に就職されたということがありました。その人から、「岡本さんの本を読んで、勇気をもらいました。ありがとうございました。サインしてください!」って言われた時は本当に驚きました。書籍を通じて着実な成果につながっていることは、何よりも嬉しいことですね。

信頼度や認知度を高める手段として、他の選択肢は検討されましたか?

岡本:そのあたりの選択は、投資と消費という観点で考えました。例えばテレビCMは、コストは高いけれども、流れなくなったら価値としては残らない。一方、本は一度出版すれば、「購入できる」という状態が続くので、長期的に本による信頼感を活用できます。長期的な信頼度という意味で、投資になると思っていました。ウェブについては、もともと集客やSEOにすごく力を入れていました。ウェブ以外の集客チャネル、ルートを作りたいと思っていたので、書店という新しいルートも魅力的でした。

なるほど。書籍出版に対して、何かイメージをお持ちでしたか?

岡本:ぼんやりとはありました。例えば「既卒、フリーター、第2新卒」っていうキーワードはタイトルに盛り込みたいなと思っていました。それは、ウェブ集客のSEO部分を考えていたからなのですが、タイトルに関してはかなりアドバイスをしていただきました。帯の文章にも「25歳、27歳の壁」っていうフックになるフレーズをご提案していただいたのもさすがプロだなと思いました。そして何よりも参考になったのは、客観的な視点でアドバイスいただけたことですね。例えば「既卒、第2新卒」という言葉は、私たちにとって違和感がないのですが、読者にはうまく伝わらなかったりするんですよね。そういう部分を踏まえたアドバイスをいただけたのは本当にありがたかったです。

書籍の制作の過程で大変だったことはありますか?

岡本:本を作りたいという強い思いでスタートしたのですが、執筆と通常業務を両立することが難しかったです。恐らく自分だけだったら、完成してなかったと思います。編集者の方がしっかり期限を区切ってくれて、ディレクションをしてくれたっていうところが一番ありがたかったです。また、原稿が出来上がった後も、何回も直させてもらいましたよね。迷惑をかけたんですけど、最後まで付き合ってくれて。「ここまでは直せます」とか「これ以上は厳しい」というゴールを明確にディレクションしてくれたのですごく助かりました。

信頼コンテンツとして活用し、長期的な効果を生み出す。

それでは次に、書籍をどのように活用したのか教えてください。

岡本:一番は、やはりウェブ上の信頼コンテンツとして活用できることですね。例えば、“本を出しました” というコンテンツを各ランディングページに入れることで、長期的にコンバージョン率を上げることに役立っています。さらに、最近Amazonでジャンル1位の順位がとれたので、それも追加することによって、「ただ本を出しただけじゃなくて、みんなが買っている本を出版している」という安心感をもたらすことにつながっていると思います。

出版した書籍を活用して、ウェブマーケティングをより強化するという使い方ですね。

岡本:そうですね。年間で180件は上がっているので、費用対効果で考えれば十分にペイできたと思います。発売当時は、来てくれた就職希望者の方に「読んで下さい」ってプレゼントとして渡していましたね。それに対して「ファンになりました!」って言っていただけたりもしているので、ロイヤリティが上がっている効果を感じていますね。また、新入社員の教育用としても活用していますよ。キャリアカウンセラーとして、こういう人にはこういうアドバイスをするといった基礎的なところを網羅的に書いてあるので、入社してすぐ読んでもらうためのマニュアルとしても使っています。

最後に、出版したことを振り返ってみてどうでしたか?

岡本:出版して良かったなと思っています。やはり、お客様にしっかりと安心感を与えることができたことが1番嬉しいですね。投資としてチャレンジをして、非常に成功したと感じています。そして、クロスメディア・マーケティングさんとも長い付き合いになってきていて、出版後の今でも柔軟にサポートしてくださいますし、これからも書籍を活用し続けていきたいなと思っています。

本日はありがとうございました。