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企業出版で成功した8社の事例とその効果

企業出版とは、企業や経営者が自社の価値・専門性・理念を、書籍という信頼性の高いメディアで体系的に伝えるブランディング/マーケティング手法です。
従来の短期的な広告媒体にはない専門家としての権威性と信頼性を付与するため、長期的な信頼構築に効果があります。

本記事では、企業出版で実際に成果を上げた8社の事例を紹介し、それぞれの戦略や得られた効果を詳しく解説。書籍を長期的な成長の武器として活用するためのヒントをお届けします。

企業出版の目的と効果

商業出版は書店流通やAmazonでの販売を前提とするため、市場性・読者ニーズ・著者の発信力が厳しく問われます。一方、企業出版が選ばれる背景には、以下のような明確な目的があります。

・ブランド価値の向上や信頼獲得:書籍出版自体が専門性と権威性の証明になる。
・見込み顧客との接点づくり:深い内容が共感を生み、自然なファン化と継続接点につながる。
・事業拡大や人材確保:営業・採用の場面で「企業の想いを伝えるツール」として活用でき、商談化率や応募の質を押し上げる。

従来の広告と異なり、書籍は一時的な露出で終わらない“長期資産”ですSNSや短い広告では伝えきれない理念や背景を、体系的なストーリーとして読者に届けられる点も大きな特徴です。

書籍は、企業が持つ価値を深く・丁寧に伝えるための最も信頼性の高いメディア。だからこそ、企業出版はブランド強化や顧客育成に強力な効果を発揮します。

企業出版について詳しくはこちら
企業出版・ブックマーケティング完全ガイド──出版を活用したブランド戦略・集客・信頼構築のすべてがわかる

企業出版の6つの効果

企業出版は、書籍を出すだけでなく、企業や経営者にさまざまなメリットをもたらします。ここでは、特に注目すべき6つの効果をご紹介します。

1. 専門性・権威性の獲得
書籍出版は、その分野における専門家や第一人者としての立場を確立する強力な手段です。顧客や求職者からの信頼も高まり、企業やブランドの価値の向上につながります。

2. 見込み顧客の育成
書籍を通して価値ある情報を提供することで、読者は自然とファン化し、長期的な関係を築くことが可能です。顕在顧客との接点を増やし、将来的なビジネスチャンスを生みます。

3. 集客・販促効果
書籍は営業ツールやPRツールとしても活用できます。セミナーやイベント、メディア出演などにもつなげやすく、企業の認知拡大や新規顧客獲得の手段として有効です。

4. 理念浸透・採用強化
書籍は、企業の理念やビジョンを社内外に伝える強力なツールとなります。従業員への浸透だけでなく、求職者に対しても企業文化や価値観を明確に示すことで、採用力の向上にもつながります。

5. コンテンツ二次利用の拡張
書籍の内容は、Webコンテンツ、SNS投稿、動画教材、セミナー資料などに再利用可能です。一度制作した情報資産を多角的に活用することで、発信の幅と継続性が大幅に高まります。

6. SEO・AI(LLM)対策
書籍の情報をWebに展開することで、検索エンジンからの流入や、AIによる情報整理の精度向上に役立ちます。著者名や出典、実績を明記することで、AIが根拠として採用しやすくなる点も大きなメリットです。

企業出版は、このように多方面で効果を発揮し、単なる宣伝や広告とは一線を画す「長期的な情報資産」として企業の成長を支えます。

企業出版の成功事例8選

①出版費用の3倍リターン、売上1.5倍に。顧客の増加と知名度アップでビジネスが広がる

宮崎県内で最大規模の税理士事務所を築いた池上成満氏は、12年間の経営ノウハウをまとめた書籍『税理士ならだれでも年収3000万』を出版しました。出版の目的は、自身が運営する経営塾のノウハウを後進に伝えること。大きな利益や名声を狙ったものではありませんでした。

書籍はFacebookの告知で予約が300冊入り、発売後は紙と電子で合計5,000部を販売。経営塾の売上は出版後5か月で1.5倍に増加し、問い合わせや個別相談も月3件以上発生。出版費用の3倍に相当するリターンを生み出しました。
池上氏は税法の計算方法ではなく、補助金や業界構造、成長企業の特徴など、実務に役立つ情報を惜しみなく公開。その結果、書籍は単なる販売物に留まらず、集客や契約率向上、講演やイベント登壇にもつながりました。

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②映画化までつながった企業出版の成功事例

岡山県で相続総合コンサルティング会社を立ち上げた梶野雅章氏は、独立・起業時に初対面でも安心して相談できる名刺代わりとして書籍を出版。銀行時代から書籍のブランディング効果を実感していた梶野氏にとって、出版は事業の信頼獲得と認知拡大に直結する戦略的手段でした。

書籍は購入者から直接問い合わせがあり、個別相談につながるなど早くも成果を生みました。出版記念セミナーを開催することで、業務効率を落とさず集客増にも成功。また、書店での相続本販売数1位を獲得し、専門家としての地位を確立しました。

さらに、書籍は映画化のきっかけにもなり、相続知識を広める映画『ソーゾク』が制作・公開されました。出版を通じて、信頼獲得、集客、事業拡大の三つを同時に実現し、書籍の戦略的活用の重要性を示す成功事例となりました。

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③BtoBマーケで信頼を勝ち取ったコンテンツ戦略の成功事例

株式会社BLAMの杉生遊氏は、創業4期目を迎えるタイミングで『デキるやつは起業しろ』を出版しました。狙いは、メディア露出で興味を持った人が検索した際に表示される「信頼できるコンテンツ」を用意しておくこと。採用ブランディングや営業ツールとしての活用も視野に入れていました。

出版後、大規模なイベントで登壇した際に、書籍を購入した参加者から連絡があり、実際の商談へと発展。さらに、他の経営者や知人から「こういう本を出している人」という切り口で紹介してもらえるようになるなど、信頼性を裏付けるツールとして機能しています。

杉生氏は「書籍を出している人は本当に少なく、本でしか出せない効果がある」と実感。自社でWebメディアを運営する立場から、「Webだけではコンテンツ力として限界値があるのかもしれない」と、紙媒体の価値を再認識する機会にもなったと語っています。

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④ベンチャー企業の価値を伝え、採用とブランディングを強化した書籍活用

ベンチャー企業のスローガン株式会社は、2021年に『Shapers 新産業をつくる思考法』を出版。創業初期のフリーペーパーでのプロモーション経験から、書籍が企業認知や信頼獲得に有効であることを実感していた伊藤豊社長は、ベンチャーの魅力を広く伝える目的で出版に踏み切りました。

その結果、書籍は学生や社会人に理念を正確に伝えるコミュニケーションツールとなり、採用活動や企業ネットワークの拡大に成功。また、社内での「Shapers」という概念の浸透や、上場時のステークホルダー向け情報発信にも役立っています。
単なる情報提供にとどまらず、ブランディングや社内外コミュニケーションの強化にも実際に成果をもたらした事例と言えます。

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⑤月3件の導入が50件に。書籍で中小企業型DCの認知と信頼を拡大

税理士法人アーリークロスの花城正也氏は、企業型確定拠出年金の普及を目的に書籍を出版しました。出版後の変化は劇的で、月3件だった中小企業への新規導入実績が、50件へと急増。業界で日本一の導入件数を達成するまでに至っています。

成功の要因は、書籍を情報発信ツールとしてだけではなく、「名刺代わり」として戦略的に活用した点にあります。
税理士パートナーの開拓やセミナー参加者への配布、クライアントとのコミュニケーションのきっかけづくりなど、あらゆる接点で書籍を活用。さらに、書籍の内容を解説する動画コンテンツと組み合わせることで、書籍の効果を最大化させました。

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⑥出版を軸に企業研修・講演・イベントが拡大。育児コンテンツの出版成功事例

こどもコンテンツプロデューサーの髙橋幸恵氏は、LINEで配信していた「育児クイズ パパ力検定」を書籍化し、『ふたりの子育てがもっと楽しくなる パパのための育児クイズ115』として出版しました。
出版後は、オンラインセミナーや高校での講演、企業向け育児・育休研修、シンポジウムへの登壇依頼が相次ぎました。書籍としてコンテンツが整理されたことで、企業への営業活動も格段に進めやすくなったといいます。また、自治体共催のイベント実現や保育園への書籍設置なども進み、活動の幅は着実に広がりました。

「本の著者に会いたい」と声をかけられたり、初対面の相手からサインを求められるなど「著者」という肩書きの効果を実感する場面も増加。書籍があることで活動内容を正確に伝えられ、イベント提案時の信頼感も格段に向上し、著者としての立場が新たな機会を生み出しています。

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⑦書籍で信頼と安心を形に。顧客との両思い関係を築く税理士の出版事例

相続専門税理士の島根猛氏は、税理士として仕事をしていくにあたって権威性の必要性を感じ、『「もしも夫が亡くなったらどうしよう?」と思ったら読む本』を出版。出版後は、3か月に1回ほどのペースでメディアから取材依頼が届くようになり、ホームページの検索数も増加しました。

島根氏の事務所では紹介を中心に顧客を獲得していますが、書籍の存在がその流れをさらに加速させました。紹介を受けた見込み客が島根氏を検索すると、顔写真とともに書籍情報が表示されることで、「この人は本を出している、では一度相談してみよう」という安心感と信頼感を生み出します。既存顧客からも「読みやすかった」「安心できた」と好評で、気になる顧客には書籍を直接手渡すことも。

さらに島根氏は、ラジオ番組のスポンサーや地下鉄の鏡広告にも書籍を活用し、複合的なPR施策の核としています。相続という個人の深い領域に関わる業務だからこそ、書籍が信頼を獲得する重要なツールとして機能している事例です。

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⑧書籍が名刺代わりに。信頼を資産に変えた相続コンサルティングの成功事例

株式会社夢相続を運営する曽根恵子氏は、相続コンサルティング業界のパイオニアとして、これまでに77冊の書籍を出版してきました。

初出版した『不動産コンサルティングが明かす相続対策』は、土地評価による相続税軽減という当時新しいテーマが受け入れられ、重版を重ねました。出版後は全国から相談が殺到し、対応のためコンサルティング部門を新設、NPO法人として相続相談センターも立ち上げ、事業規模の拡大につながっています。

曽根氏が実感する書籍の最大の効果は、顧客との信頼関係構築のスピードです。来訪者の多くは事前に書籍を読み、初対面でも約60分で全体像を把握し、その場で依頼することもあります。また、同業の税理士や司法書士からも参考にされ、業界全体への影響力も持っています。
書籍を「何年も活用できる財産」と位置づけ、セミナー参加者や相談者への贈呈を通じて、名刺以上の信頼構築ツールとして活用されています。

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企業出版の成功事例に共通する3つのポイント

企業出版で成果を上げた事例には、共通する成功の要素があります。特に注目すべき3つのポイントを見てみましょう。

1. ターゲットに刺さるコンテンツ設計
顧客や求職者にとって価値のある情報を体系的にまとめることで、書籍は広告的な役割にとどまらず、専門性や信頼性を高める強力な武器になります。読者にとって有益で具体的な情報が掲載されているかどうかが、出版の成功を左右します。

2. 出版だけで終わらず、活用まで設計
書籍は出版後も活用することで真価を発揮します。営業ツールやセミナー・イベントの教材、社内研修など、さまざまな場面で情報の価値を最大化でき、ブランド構築や顧客育成にもつながります。

3. 出版を成功に導くパートナー選び
書籍は企画・編集・流通・マーケティングまで一貫して支援してくれるパートナーの存在が不可欠です。適切なパートナーと組むことで、出版のクオリティや流通力が高まり、ブランド価値や信頼性の向上につながります。

出版社の選び方について詳しくはこちら
出版社の選び方とは?出版社選び方のコツ・基準を教えます!

まとめ

企業出版の成功事例からわかるのは、売上増加や認知度向上にとどまらず、理念の社内定着や顧客との長期的な関係構築、さらにはビジネス機会の拡大にまで寄与することです。

書籍を軸に、広報・営業・採用などの施策を戦略的に組み合わせることで、費用対効果を最大化し、企業の成長を支える強力な情報資産として活用できます。

また、書籍内容をWeb・SNS・動画・イベント・店頭プロモーションなどへ展開することで、接点が増え、継続的な話題化と成果の拡大につながります。短期的なPRに留めるのではなく、発売前からの設計〜発売後の継続的な活用までを含む中長期的な戦略の中核として位置づけ活用することが、企業出版の成功につながるポイントと言えるでしょう。

私たちは企業出版で、ビジネスのお悩みや課題を解決する支援を行っております。
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FAQ(よくある質問)

Q1. 企業出版はどんな企業に向いていますか?

A. 専門性や理念を体系的に伝え、信頼を高めたい企業に向いています。広告では伝えきれない深い価値を読者に届けることができます。

Q2. 費用対効果はありますか?

A. 出版費用以上のリターンを生む事例が多数あります。営業・採用・PRツールとして長期的に活用できる点が強みです。

Q3. 出版後はどう活用すればいいですか?

A. 名刺代わりやセミナー配布、Web・SNSへの二次活用など、さまざまな場面で情報を展開すると効果が最大化します。

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