5,000人以上のキャリア相談に乗ってきた人材エージェント・佐藤雄佑氏と、1990年代からキャリア研究を牽引してきた古野庸一氏の共著。200人の卒業生を輩出したキャリアデザインプログラム「MCD(ミライフキャリアデザイン)」のノウハウをすべてオープンにし、実践と理論の両面からキャリア迷子を抜け出す方法を解き明かします。
●AI時代、すべてのビジネスパーソンが「キャリア迷子」になる
「このままでいいとは思っていない。でも、具体的にやりたいことがあるわけでもない」。著者の佐藤氏のもとには、ここ数年、こうした「モヤモヤ」を抱えた人からの相談が驚くほど増えています。
Z世代は「成長できないこと」への危機感を強く持ち、30代は仕事とプライベートの複雑性が一気に増し、40代以降は「このまま定年まで今の会社にいるのか?」という問いが再浮上する。
さらには、AIの発展があらゆる業種・職種で仕事の形を根底から変え始め、「自分の役割はこれからもあるのだろうか?」「AIに代替されない価値はどこにあるのか?」という不安が広がっています。経営者もAIによる事業環境の激変に悩んでいます。
著者はこの状況を「AI時代のキャリア迷子」と名付け、若手から経営者まで、ほとんどのビジネスパーソンが「このままでいいのか?」というモヤモヤを抱える時代に突入していると指摘します。
本書では、このキャリア迷子の正体を「自己理解」と「未来展望」の不足にあると分析。キャリア研究の理論的裏付けとともに、そこから抜け出すための具体的な方法論を提示しています。
●200人の人生を変えた「未来デザインの8ステップ」を完全公開
本書の核となるのが、佐藤氏が主宰するキャリアデザインプログラム「MCD(ミライフキャリアデザイン)」から生まれた「未来デザインの8ステップ」です。MCDは3か月・全6回のプログラムで、10期・約200人の卒業生を輩出。受講前に約8割が「このままでいいのかと漠然と悩んでいた」と答え、その内の約7割が受講後に「モヤモヤを解消」し、85.7%が「一歩踏み出した」と実感しています。
8ステップは前半の「描く」4ステップ(①自分を知る、②理想未来プロトタイプ、③他者から学ぶ、④理想未来を宣言する)と、後半の「動く」4ステップ(⑤最初の一歩を踏み出す、⑥偶然をチャンスに変える、⑦理想未来にチャレンジ、⑧働く、生きるをHAPPYに)で構成されています。
●実践(リアル)×理論(アカデミック)の最強タッグ
本書のもう一つの大きな特徴は、実践と理論の融合です。5,000人以上のキャリア相談に乗り、自らも起業家として「理想未来の旗」を体現してきた佐藤雄佑氏が、MCDの具体的なプログラム内容やケーススタディを担当。一方、1990年代からキャリア問題に取り組み、NPO法人キャリアカウンセリング協会の設立に尽力した古野庸一氏が、キャリアドリフト、キャリア焦燥感、トランジション理論、レジリエンス、ネガティブ・ケイパビリティなど、学術的なデータやキャリア理論を解説します。
章ごとに2人がバトンを渡しながら進行する構成により、「なぜこのワークが効くのか」という理論的根拠と、「実際にどうやるのか」という実践的手法の両方を、一冊で体系的に学ぶことができます。
AIが「最適解」を瞬時に弾き出す時代において、人が求めるべきは「最適解」ではなく「納得解」である――本書は、自分だけの納得解を見つけ、後悔のない人生を歩むための実践的ガイドブックです。
▼こんな方におすすめ
・「転職したいわけではないけれど、このままでいいのか不安」とモヤモヤしている20代・30代・40代のビジネスパーソン
・やりたいことが見つからず、キャリアの方向性が定まらない方
・AIの進化で自分の仕事の将来に不安を感じている方
・部下や若手社員のキャリア支援に悩むマネジメント層・人事担当者
・キャリア教育に携わる教育関連の方
・大学の同期や周囲の活躍と自分を比べて焦りを感じている方