目次
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エピグラフ 『マネーボール』より
はじめに
第1章 日本経済に残された最後のフロンティア─非上場政策保有株式という空白地帯─
1 4万銘柄の「出口なき株式」
2 上場株式では改革が進んだ─そのメカニズム
3 包囲網の外側─なぜ非上場株式だけが残るのか
4 「割安の放置」が招くもの─2人の投資家の警告
5 資本を眠らせる国は成長できない
6 フロンティアの先にあるもの
第2章 非上場企業株式はなぜ売れないのか
1 流動性の欠如─市場がないということの意味
2 価格の物差しがない─市場価格なき交渉
3 取引先との関係という壁
4 受け皿の不在と、新しいプレイヤーの登場
column 静かな生活のコスト─なぜ非上場の政策保有株は売られないのか
【付記】2026年の会社法改正論議─「目」を減らすと何が起きるか
第3章 世界の戦略的投資に学ぶ─「良い政策保有株式」とは何か─
1 戦略的少数株式投資の論理
2 少数株式投資が生む3つの価値
3 日本企業の勝ちパターン─マイノリティ出資と「地域権利」の組み合わせ
4 「良い保有」と「整理すべき保有」を分ける基準─日本の18事例
5 日本の外で何が起きてきたか─世界の12事例
colmun 少数出資の3つの落とし穴─CVC(インテル)、ベンダーファイナンス(ノーテル、エヌビディア)、そして早すぎた出口(トヨタ)─
6 世界の事例が教えること
7 事例が教える共通項─そして日本企業への示唆
colmun 正しく売って、1兆円を逃す(HOYA)
第4章 非上場企業株式の売却戦略─なぜ売るのか、誰に売るのか─
1 なぜ売るのか─売却判断のフレームワーク
2 誰に売るのか─8つの出口
3 出口の選び方─3つの軸で決める
4 取引先との関係を壊さない売却の進め方
第5章 株価算定と価格交渉─非上場株式の「値段」はどう決まるか─
1 なぜ評価はひとつに定まらないのか
2 3つの評価手法─インカムマーケットコスト
3 数値例─同じ会社に5つの「値段」がつく
4 2つのディスカウント─マイノリティと非流動性
5 裁判所は何と言っているか─判例に学ぶディスカウントの限界
6 税務評価との危険な混同
7 価格交渉の実務 ─情報代替案時間
8 価格決定申立ての実務─裁判所が値段を決めるとき
第6章 会社法と少数株主の実務─権利を知る者だけが対等に交渉できる─
1 なぜ会社法の知識が「価格」を変えるのか
2 保有比率で変わる少数株主の権利─階段構造の全体像
3 株主提案権の行使─対話を公式の場に乗せる
4 帳簿閲覧請求─情報の非対称を突き崩す
5 株主代表訴訟─経営への最終的な規律
6 重要判例の解説─裁判所は少数株主をどう扱ってきたか
7 少数株主が会社を変えるメカニズム
第7章 売却資金の使い道─戦略的資本配分─
1 売却は「終わり」ではなく「始まり」である
2 自己株式取得─最も直接的な資本効率の改善
3 成長投資への再配分─眠っていた資本を働かせる
4 「整理」と「戦略的保有」のポートフォリオ再構築
colmun 非上場株式の価格と、少数株主抑圧の法理─2つの最高裁判例が示すもの
第8章 ケーススタディ─買い取り流動化の現場から─
ケース1 上場メーカーの「40年前の出資」─バルク売却という解
ケース2 「簿価100万円、配当ゼロ」の株が6,000万円になった話
ケース3 相続で来た株─「塩漬け20年」からの出口
ケース4 失敗例─順序を誤った売却が招いた3年の停滞
ケースのまとめ─現場が教える5つの共通則
終章 非上場企業株式が日本経済を変える
1 本書が歩んだ道
2 非上場株式の流動化は「社会課題」である
3 アクティビストは悪か─実証研究が示す答え
4 上場企業CFOへの提言─「最後の宿題」から着手する
5 オーナー経営者への提言─少数株主は敵ではない
6 少数株主への提言─権利は行使されて初めて存在する
7 買い取りという事業の社会的意義─「三方よし」の構造
8 弁護士法違反論への反論─裁判例の現在地
9 制度への提言─「少数株主の抑圧」法理の確立を
10 次の10年─非上場株式流動化市場の未来
補論 理論を知るための読書案内
1 なぜ実務家が金融理論を読む必要があるのか
2 3つの理論が政策保有株式に突きつけるもの
3 段階別の読書案内
4 理論が「壊れる」4つの場所
5 1冊だけ選ぶなら