数字の向こう側にある、事業・人・組織と向き合うPEファンドの本質
本書は、近年ニュースで目にする機会が急増している「PEファンド(プライベート・エクイティ・ファンド)」について、その正体から投資の仕組み、企業変革の実像、そこで働く人材のキャリアまでを網羅的に解説した1冊です。
「上場企業が非公開化へ」というニュース、深刻化する中堅・中小企業の後継者不在、大企業の事業の選択と集中――。日本企業がいま直面する構造課題の最前線で、最重要プレイヤーとして存在感を高めているのがPEファンドです。かつて「ハゲタカ」と呼ばれた存在は、いまや日本企業の変化を支える存在へと変貌を遂げています。
著者は、日本のPEファンド業界の黎明期から20年以上にわたり、人材採用とキャリア支援に携わってきたアンテロープキャリアコンサルティングの山本恵亮氏。業界を熟知する立場から、豊富な事例と現場の生の声を交えながら、PEファンドという世界を単なる数字ではなく「意思決定の思考法」として読み解きます。
●「ハゲタカ」から「産業インフラ」へ。PEファンドが日本経済の主役になる理由
「上場企業が非公開化へ」というニュースを目にする機会が、ここ数年で明らかに増えました。長い歴史を持つ企業や誰もが知るブランド企業が株式市場から姿を消していく――。その背後には、しばしばPEファンドの存在があります。
日本企業はいま、中堅・中小企業の後継者不在、大企業の事業の選択と集中、資本効率の改善といった大きな構造課題に直面しています。この問題は個別企業の課題にとどまらず、日本の産業構造そのものの課題といえるでしょう。
こうした局面で存在感を高めているのがPEファンドです。かつて2000年代初頭、外資系ファンドによる企業買収は「ハゲタカ」と呼ばれ、社会的な議論を呼びました。しかしいまや、停滞する企業を再生し、埋もれた事業を成長軌道に乗せ、産業の新陳代謝を促す存在として、日本企業に欠かせない「産業インフラの一部」となっています。
本書では、その実像を9つの章で立体的に描きます。第1章・第2章でPEファンドの正体と価値創造の仕組みを、第3章で投資判断のプロセスを解説。そして第4章から第6章では、事業承継、カーブアウト、再生・成長投資という具体的な案件を通じて、企業変革のリアルに迫ります。
▼本書の読みどころ
話題の「PEファンド」が「業界ビジネス」シリーズで登場!
▼こんな方におすすめ
・PEファンド業界に興味がある人、転職を検討している人
・投資銀行、コンサル、M&A、金融業界で働くビジネスパーソン
・自社の経営やキャリアの行方を真銭に考えている人
・事業承継や企業再編を検討している経営者
・「上場企業の非公開化」などのニュースの背景を知りたい人
・日本企業の未来に当事者意識を持ちたいすべての人