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顧客の信頼を得る「書籍」というビジネスツール (宿泊施設予約センター『ミナモ』 )
小池道隆 様(こいけ みちたか)
2021年3月『宿泊施設の「予約業務アウトソーシング」戦略~ホテル・旅館の人手不足を解決する新たな手法~』を出版した宿泊施設予約センター『ミナモ』代表取締役小池道隆様。
本書では宿泊施設の予約受付業務のアウトソーシング方法を解説。宿泊施設の人手不足や訪日客対応などへの解決策の一つとして提唱している。
目指す未来の宿泊業界の姿
―はじめに、事業について教えてください。
小池:我々は宿泊施設予約センターとして、一般のお客様が宿泊するホテルや旅館、民泊などの予約業務を行っています。我々の顧客は宿泊施設であり、電話やメール、ネット予約の一時的な処理を外部委託という形で請け負っています。予約センターは年中無休、24時間、複数施設対応していて、全国各地の宿泊施設が対象です。
当社のサービスは宿泊施設のバックオフィスを支えるサービスであり、宿泊施設の現場負担の軽減に役立ててもらっています。顧客の要望をお聞きし現状業務をそのまま代行し、委託内容を拡大してきた歴史であり、現場の負担軽減につながることを積極的に進めてきました。DX化が叫ばれている世の中ですが、無理矢理ツールを導入して、新たなやり方を覚える「足し算のサービス」よりも、我々のようなまずは現場の業務をそのまま代行する「引き算のサービス」の方が、宿泊施設にとっては導入しやすいのではと感じています。もちろん、一旦引き受けた業務を予約センター内で効率化していくことは常に行っています。
「ブックマーケティング」の魅力に惹かれて
―最初に、出版(POD)をしようと思ったそもそものきっかけを教えてください
小池:出版を考える前は、やはり本を作るのは大変そうなイメージがありましたし、「ブックマーケティング」というマーケティング方法があることは知りませんでした。
ですが、クロスメディア・マーケティング様のセミナーを見させていただいて、「ブックマーケティング」の存在を初めて知って、面白い施策だなと思い、出版に興味を持ちました。現代はサービスを発信する手法はHPやチラシなど沢山ありますが、その中でも書籍出版は自社サービスについて伝えたいことがたくさんある企業にとっては魅力的だと感じました。
―セミナーのご視聴有難うございます!どんなところに出版(POD)の魅力を感じて頂けましたか?
小池:まず1つが自分の知識や経験が書籍制作の際に改めて整理され、集大成としてアウトプットできる点ですね。他にも、本を発行する事で、箔がついたり、専門家という認識を持ってもらえます。あとは、SEO対策という面で、電子版で販売することによってAmazonに露出できる事です。これは、リスティング費用も発生せず、本が売れればレビューなどから評価もしてもらえますし、そういうインタラクションもあるのは有意義だと思いました。
また、個人的にポイントとなったのは、お金を払って本を買って読もうと思ってくれてる時点で少なからずターゲットがスクリーニングされることです。私の会社はBtoBで、ニッチなセグメントなので、そういう点でも非常に有効だなと感じました。
スタートアップや小さい企業でもターゲット顧客が明確であればあるほど本の出版はおすすめしたいですね。
売るためではなく「ビジネスツール」としての活用
―出版社がたくさんある中、なぜクロスメディア・マーケティングを選んでいただけたのでしょうか?
小池:やはり先ほどもお話しましたが、クロスメディア様のセミナーでブックマーケティングに興味をもったことがきっかけでした。他の出版社様も検討したのですが、私の会社に合った金額プランでPOD出版という出版方法を提案してくれたことが大きかったです。元々、店頭に並ぶような「売るための本」ではなく「ビジネスツール」として活用しようと思っていたので、むしろ電子書籍というのに魅力を感じました。
―出版によるビジネスへの影響、変化はありましたか?
小池:こちらも先ほどお話しましたが、箔が付くなと感じました。我が社は社歴がまだ浅く、何をやっている企業か分からないと顧客の方々に思われることもあるのですが、セミナー参加時や商談の際に書籍の事をお話すると、業界の知識が深いと感じてくれます。
あとは、「本を読みました」という顧客の方もいらっしゃって顧客とのタッチポイントが増えたなと感じます。我が社の事業はM&Aに近く、契約まで時間が長くかかり、信頼の積み重ねが重要なのですが、顧客の方々にとって書籍が信用のおける情報として決断の材料の一つになっているのかなと思います。書籍は情報量が多いため、チラシやHPでは書ききれない量の情報を求めてる人たちにとっては非常にいいツールだと思います。セミナーや商談で「本も出しているんです。」といつも伝えています。
―本日は貴重なお話ありがとうございました。