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「編集力」という強みを最大限に活用して、顧客の課題解決に全力で伴走する
はじめまして、PM(プロジェクトマネジメント)室所属の金子 樹実明です。
前職では他の出版社で書店営業や手帳の企画編集、生産管理の業務に従事していましたが、2020年の11月にクロスメディアグループに入社しました。
以来、PM室でクライアントの課題解決に寄与するべく、日々精進しています!
今回は、PM室の業務内容と実際に出版後のプロモーションを通じて、企業出版の効果を最大化に成功したお客様事例の話などをご紹介したいと思います。
PM室の業務である「顧客の課題解決に伴走する」とは?
PM室では出版をひとつのプロジェクトと捉えて、営業、編集、ライター全員でクライアントの課題解決に伴走するチームをディレクションする役割を担っています。
まずはご契約後、じっくりとヒアリングさせていただく「キックオフ」から始めていきます。そこから編集者を巻き込んだ企画立案とご提案、そして制作進行の旗振りと舵取りをおこなっていきます。無事、書籍が完成したら、出版後のプロモーションの企画立案と施策の実施を進めていきます。
この一連のプロジェクト進行を通じて、「出版でしかできないこと」にフォーカスしながら、お客様の事業課題の解決に寄与すべく日々走り回っています。
プロモーションを掛け算で考えて施策の効果を最大化する
とあるベンチャー企業の出版案件を担当する中で、とても印象的だったお客様がいらっしゃいました。そのお客様は私が企画を立てて編集担当となり、出版プロモーションのご提案から実施に至るまで長い期間をかけて伴走することになった案件でした(現在も進行中!)。
そのため、企画の段階から市場で優位性を出すための“差異化”にこだわり、後々のプロモーションにも耐えうる強いコンテンツを持った書籍にできるよう腐心しました。
そのおかげもあって、プロモーションを検討する際に「何が大事で、何を打ち出すべきか?」を、より深く考えて実施することができたように思います。
「出版と編集力を軸として、その企業の目的に寄与する」という考え方に軸足を置いて、プロモーションのご提案時には複数の施策を掛け合わせて相乗効果が出ること、そしてフェーズごとに展開するストーリー性を意識して実施していきました。
まずは主力となるAmazonページの作りこみに始まり、Amazon広告運用を実売のベースアップ施策として走らせ続けました。そこから3店舗での有名書店でのランキング獲得施策、数百冊のメディア献本、ウェブ記事の展開、新聞広告の出稿……などなど。
その間、クライアント企業の広報部の方とも連携を取りながら、パートナーの様な関係性のもとで細かく情報を交換させていただきました。鮮度の高い発刊からの3か月間を走り抜けたかいもあって、重版も決まる運びとなった時は喜びもひとしおでした。
イベントの企画は「それぞれの登壇者の特長の掛け算」で考える
プロモーション1stフェーズの千秋楽的な立ち位置となったイベントができあがるまでにはさまざまな紆余曲折がありました。まずは対談候補者を検討する段にあっては同じ領域で話せる人がよいのか、まったく異なる領域で知見を持っている人がよいのかで悩みました。
ですが、そのお客様は普段からセミナーやカンファレンスに登壇している方だったので、「せっかくの出版記念イベントであれば化学反応を起こしたい」と考えて、「異質の掛け算」という方向で進めていくことにしました。その企画を詰めるにあたっては、全部で10名ほどのチームで3回ほど全体MTGをしつつ、何度もその内容を詰めていきました。
一方で、この打ち合わせと並行して、集客のための仕込みも進めていました。どんなに優れたイベントができたとしても、視聴してくださる方々がいなければ意味がありません。ですから、イベントの最大の壁のひとつは「集客」となります。
そこで、「どうすればより多くの人に、このイベントのことを知ってもらえるか?」と考え、あらゆる施策を片っ端から集客導線も兼ねる形で進めていきました。
数百冊のメディア献本には告知のチラシを同封する。ウェブ記事内のAmazonリンクはすべてチケット申し込みページへの導線に変える。新聞広告のクリエイティブにQRコードを仕込んで集客導線にする、などなど。
その結果、数百人の集客を成功させた書店イベントを実施することができました。
さらに、「イベントは実施したら、それで終わり」となってはもったいないので、イベントをweb記事化する施策も同時に実施した結果、思いもよらず、全6回ものストックコンテンツにすることができました。
イベントに続いて、このweb記事も大きな反響をいただくことができ、お客様にもとても喜んでもらえました。
PM室のミッションと私のやりがい
出版の目的は、
・会社のブランディングをしたい
・商品の認知度を高めたい
・採用活動に使いたい
・社員に経営理念を浸透させたい……
などなど、お客様によって本当に千差万別です。
しかし、どんな目的であっても出版の効果を最大化できるようにプロジェクト化し、社内の組織を横断し、持っているリソースで掛け算を考え、クライアントの課題解決に向けて走るのがクロスメディアのPM室の役割だと思っています。
そして、「出版だけでも効果はあるけど、その後のプロモーションまで視野を広げて、あらゆるメディアの中でもディープなコンテンツを二次的に生かさない手はない」と考えて、手と足と頭を働かせることが私のやりがいでもあります。
そうした取り組みを通じて深く出版の効果を実感していただき、クライアントに少しでも喜んでもらえるのであれば、それはこの上ない歓びです。
ぜひ、一緒により良い出版とプロモーションの方法について、一度お話ししてみませんか?